フジテレビ開発のソフトが米Appleの映像フォーマット「Apple ProRes」に公式認定

 フジテレビが自社開発し製品化しているCG画像計算の分散処理ソフトウェア「RENDER SPICE」が、米Apple社の映像フォーマット「Apple ProRes」の公式認定を取得した。従来、公式認定される企業の多くはメーカーだった。日本の放送局では初めての取得となったが、放送局としては世界で5社目だという。番組制作はダメでもソフト開発は負けてない?
 今回の公式認定を受けて「RENDER SPICE」の計算結果がProResの公式フォーマットで出力できるようになり「編集作業や素材の受け渡しの効率が大幅に高まり、CG制作現場のワークフロー改善も可能となる」と関係者。
 なお、ProResフォーマットが出力できる「RENDER SPICE」の新バージョン(macOS対応Ver2.0)は、年内のリリースを予定している。
 映像フォーマット「Apple ProRes」は、Apple社が開発した高品質の映像フォーマットの1つで、世界中の放送用コンテンツを中心に映像制作の中で幅広く使われている業界標準のプロ仕様のファイルフォーマット。
 HD以上の高度なCG制作において、単一の作業マシンだけではCG画像の計算時間(レンダリング)が膨大にかかることを解消するために、同局では、複数マシンの巨大な計算パワーを連携させてCG画像計算を高速に処理するソフトウェア「RENDER SPICE」を、局内CG制作向けインハウスツールとして06年に開発。その後、08年に特許出願・製品化しており、同局が制作するドラマやアニメなどのコンテンツ制作過程で使用しているほか、同局以外のCGプロダクションでも多くの使用実績があり、その処理能力の高さで好評を得ている。
開発者はフジテレビIT推進センターの新井清志氏、フジテレビデジタル技術運用部の遠山健太郎氏。製品の標準小売価格は税別2万円。