過去最低の視聴率となった「紅白歌合戦」。45%超えも消えた個人視聴率…〝沈没紅白〟の再生は!?

39.2%――。「第66回NHK紅白歌合戦」の視聴率が〝紅白史上最低〟の数字となった。しかし、40%切ったとか、過去最低視聴率とか、いろいろ言われるけど、今の時代――このテレビを観ないという時代に39%を超える視聴率を取ってること自体が奇跡に近いだろう。今回の「紅白」を見る限り、どう考えたって30%を超えていること自体が不思議である。それが、関西に至っては43%を超えてんだから、やっぱり「紅白」というのは〝腐っても鯛〟のような番組なんだろう。
それにしても内容や構成、演出なんて酷いものだった。
トップバッターの郷ひろみが出てきて、続いて大原櫻子。一体、この組み合わせは何なんだろう…。しかも、バックは出場歌手…演出なんてあったもんじゃない。けど、見方によっては下手な演出をするより見応えはあったかも。しかし、大原の中途半端な出し方。「え、もう歌い終わりなの?」。これじゃ、余りにも可哀そうだろう。初出場なんだから、しっかり歌わせてあげろよ!! プロデューサーは「出場させて歌わせてやっただけ有難く思え」ということだったのか?半面、福山雅治とかはメドレーと言っても数曲を歌っていた。NHKの構成とか演出は、出場者によって変えるのか?あー、嫌だ嫌だ!!
しかも、途中の応援合戦だか、余興は毎回似たり寄ったり。ま、楽しいと思う人はいるかもしれないけど、何だかなぁ…って感じ。ま、アイデアとして良かったと言ったら、μ’s。バックの映像と実際のパフォーマンスを合わせていたのは、趣向としてはよかったと思う。でも、それだけ、かな。
全体的にダメにしているのは、余りに番宣的な演出だったことだろう。
「歌は世につれ世は歌につれ」なんていう時代もあったが、今や「紅白」の中に世の中が見えない。確かに、その年を代表するようなヒット曲もないし、仕方がない部分もある。が、歌は過去ばかりで、演出では、NHKのドラマとの連動企画。全くチグハグである。
そうそう、朝の連続テレビ小説「朝がきた」の主題歌は、確かAKB48が歌っていたはずなのに、「紅白」ではNMB48が歌っていた。え、何で?AKB48も出ているのに…。紅白は「その年の活躍した歌手」のはず。要するにAKBもNMBも一緒だってこと。だったら、一つにまとめるべきだろう。AKB48、乃木坂48、モーニング娘。にすればいいのに…なんて思うのだが、ま、「紅白」も所詮は、NHKの一番組だから。
それにしても、出場者に〝目玉〟はなく、ゴールデンボンバーなんて何故か、3年間「女々しくて」。歌にも変化がない。さらには、またまた「ヨイトマケの唄」。そして、歌い納めは松田聖子と近藤真彦。ここに黒柳徹子の顔が映ったときは、思わず「ザ・ベストテン」かと思ってしまった。あれ、確か2015年だったよね。思わずボケそうになってしまった(笑)しかし、2015年の歌い納めが…。「紅白歌合戦」だよ。あり得ないだろう。
あと、サプライズ。プロデューサーが「驚くような演出」って期待させるようなことを言うから何だろうと思ってたら、大島優子と前田敦子の登場。おいおい、つい2年ぐらい前に「紅白」で卒業宣言したハズじゃなかったか?まるで無責任な政治家と同じである。そう考えたら、確かに「驚いた」。でも、サプライズだったら、長崎からMISIAが出たんだから、広島から浜田省吾だろう。吉永小百合のコメントでお茶を濁している場合じゃない。ま、浜省も、この「紅白」と見たら、出なくて「正解」と思ったに違いない。
いやいや、視聴率も過去最低なら、中身も過去最低だった。だいたい、個人視聴率で、最高はAKB48とSMAPの出た時間の43.4%。だって。これも驚いた。前回の「紅白」はトリの松田聖子が47.5%だった(今回は42.2%)。因みに、この最高視聴率、前回は椎名林檎と同じ、上から数えて11番目である。要するに、視聴者もシラケていたってこと。それに最高視聴率が45%を超えなかったことも過去にないことだったんじゃないか。
ここまで〝沈没〟した「紅白」。果たしてどうすべきか?
ズバリ言って、余興はどうでもいいから、まずは「しっかり歌わせる」番組にすべきだ。歌手によって差をつけず、本来の「歌合戦」にすべきだろう。今の「紅白」は単なる〝歌謡バラエティー〟である。年末で楽しく〝年忘れ〟的な歌番組にするものいいが、「歌を聴かせる」という基本コンセプトは重要だ。ならば、演出も演出、スタッフも紅白に分けるべきだろう。出場歌手は歌で競い、スタッフも演出と内容で競う…。あとは統括演出がいればいいだけの話。とにかく、「紅白歌合戦」は、まず歌を大切にすることから意識改革、再スタートするしかないと思うのだが…