日テレ11時間音楽特番視聴率16.0%ーー最高瞬間視聴率はジャニーズでもAKBでもない…

「何が“音楽のちから”だ!」なんて批判の声もあったが、視聴率的には「成功」だった日本テレビ系の11時間音楽番組「THE MUSIC DAY 音楽のちから」。
普段は「視聴率が上がらない」という理由なのか、たいした音楽番組を放送していないが、たまーに、スペシャル的な音楽番組を放送する。おかげで、今年の前半を振り返ると、これといった代表曲がない。せいぜい「アナと雪の女王」の「Let It Go」ぐらい…。そんな悲惨な状況の中でも、スペシャルなら音楽番組も視聴率は取れるようだ。
で、「音楽のちから」は、内容的には三部構成だったが第一部(12時~17時)が9.8%、第二部(17時30分~19時)が12.3%、そして第三部(19時~22時54分)は16.0%。とにかく、嵐を中心にジャニーズ軍団も総動員したことも、あるいは視聴率の底上げになったかもしれない。倉木麻衣は東日本大震災の被災地の一つ、宮城県七ケ浜町からの生中継…ちょっと浮いていたのはSEKAI NO OWARIだろうか。「スターライトパレード」と「炎と森のカーニバル」を歌っていた。すると、歌った後のCMにトヨタ「ラクティス」。このCMでは「スターライトパレード」に合わせてセカオワが行進している。なるほど、これは「音楽のちから」じゃなくて「スポンサーのちから」だったのか…。
ま、さまざまな事情が盛り込まれた11時間の音楽特番だったようだが、最高瞬間視聴率は、何と、いきものがかりの「ありがとう」と新曲「ラブソングはとまらないよ」の歌唱時で21.2%だった。
いきものがかりは、「NHK紅白歌合戦」の歌手別でも高視聴率をとっている。そういった意味で考えると安定した視聴者層を持っているとも言える。今年が結成15年目だという。しかし、派手さはない。それが逆に長続きの秘訣なのかもしれないが、しかし、本来なら、瞬間でも11時間もの長時間音楽番組で最高視聴率を取ったのだから、話題になってもいいはずなのだが…。
おそらく、最高瞬間視聴率が嵐とかAKB48 だったりとかしたら、翌日のスポーツ紙でも記事になっていただろう…。今の音楽業界、メディアの現状って言うのはそんなものかもしれない。
そう考えたら…、例えばの話だが、いきものがかりが、どんなにいい曲を書いて、その年に大ヒットしたとしても年末の「日本レコード大賞」は獲れないに違いない。おそらくスタッフも誰もが「いきものがかりじゃ話題にならない」と思っているに違いないからだ。 ま、確かにいきものがかりよりEXILEとかAKBの方が派手さがある。華もあるあるかもしれない。しかし、派手さのようなものはないだろうけど案外、いきものがかりの方が視聴率が取れたりするかもしれない…。何となく、そう思えるのだが。
いずれにしても、今の音楽業界やメディアと視聴者とは感覚に大きなズレが生じているような気がしてならない。いや、完全にズレている。
結局は「THE MUSIC DAY 音楽のちから」の内容とかがどうであれ、いきものがかりが最高視聴率だったことは、音楽業界にとっても救いだったかもしれない…