ゲリラ豪雨の中の12時間野外オールナイトコンサート――「BEAT CHILD」の“幻の映像”が劇場で蘇る!!

__.jpgくまモンもビックリ!! 今から26年前――1987年8月22日に熊本県久木野村(現南阿蘇村)で行われた野外ロックイベント「BEAT CHILD」の全貌を収めたライブドキュメンタリーが10月26日からライブシネマとして全国一斉公開されることになった。後でも書くが12時間にも及ぶオールナイトの野外イベントだったが、これが凄まじいものだった。これには、くまモンも目が白黒だろう。
と言うわけで、この野外ロックイベント「BEAT CHILD」のライブシネマを盛り上げるための”復活式”が22日午後、白井貴子、ダイアモンド☆ユカイ、そしてくまモンが出席して東京・六本木のライブハウス”MORPH”で行われた。要は、イベントが開催された同じ日に”復活祭”という名目で企画したと言うわけだが、開演前に、藤圭子さんの飛び降り自殺が報じられ、タイミング的には最悪のものとなった。結局、「BEAT CHILD」というのは、アクシデントがつきもののイベントだったと言うことになる。そう考えたら、無事に公開になるか…何か思わぬアクシデントがあるんじゃないかと別の意味でワクワクしてくる。
問題の「BEAT CHILD」というのは――故尾崎豊さんや佐野元春や、既に解散しているBOOWY、ザ・ブルーハーツ、HOUND DOGなど当時の音楽業界を席巻していたトップアーティスト13組が出演した真夏のロックフェスだった。「史上最低で、最高のロックフェス」と謳われ、それこそ26年たった現在でも語り継がれている伝説のロックフェスとなった。
ライブはゲリラ豪雨とも言うべき中で敢行されたが、全編通した映像は、これまで一切公開されず業界内でも”幻の映像”と言われ続けてきた。その映像が四半世紀ぶりにスクリーンで蘇る。
もう一度書くが、この「BEAT CHILD」は熊本県野外劇場「アスペクタ」で8月22日午後5時半から約12時間、オールナイトで行われた。会場は7万2000人のファンで埋め尽くされた。
とにかく前述した通り、会場は開演直後からゲリラ豪雨に見舞われた。野外会場なだけに屋根はなく、観衆は、それこそ泥ネズミと化し、寒さと雷鳴に震えた。当然のことだが救護所には体調不良を訴える人があふれ、救急搬送される観客も殺到し救急車のサイレンが途切れることがなかった。豪雨で音響設備もパニック状態となり混乱を生じた。まともな音は出なかった。しかし、出演アーティストは歌い続けた。まさに日本の音楽史に残る最大のロックフェスとなった。
撮影と演出は、尾崎豊さんの映像フィルムを撮り続けてきた佐藤輝氏。12時間にも及ぶ映像が「どのように編集されて上映されるのか…」といった声もあるが、注目のライブドキュメンタリーになることは確実だ。しかも「今回は劇場での公開のみで、テレビ放映やDVDでの発売もありません」と言う。
“復活式”に出席したダイアモンド☆ユカイは「みんな20代だった。俺たちの青春時代だった」と言い、さらに「26年前が昨日のことのよう。今ではフジロックやサマーソニックなんてイベントがあるが、この『BEAT CHILD』がその先駆けにもなったと思う。しかも、DVDで何でも楽しむ時代に、DVDではなく劇場だけでしか観られないものをやることも面白い」とアピールしていた。また、白井貴子は「26年前の頑張り、強さがあったから、この映像が残った。公開できることに感謝の気持ちでいっぱい」と話していた。