丹下健三氏設計の“赤プリ”が沈んでいく…新解体工法の“テコレップシステム”で5月解体完了

「赤プリ」の愛称で親しまれた「赤坂グランドプリンスホテル」が沈んでいく…
赤プリは旧館・別館(旧新館)・新館の3棟から構成された「赤プリ」は、丁度30年前の83年に開業した40階建ての新館が赤坂見附からよく見えた。因みに、この新館は、広島平和記念公園や渋谷の国立代々木競技場第一体育館、静岡の駿府会館、岸記念体育会館、さらにはお台場のフジテレビ本社ビル、東京都庁などなどを設計した建築家の丹下健三氏の設計。芸能人やスポーツ選手の結婚式の披露宴会場にも利用された。とにかく、客室は761室もあって何と1,454人の収容が可能だったという。一方の旧館はというと、30年に完成した旧李王家邸を改装した建物で知られた。
それにしても、年末になりと新館ホテルに描かれていた「クリスマス・ツリー」の電飾が懐かしい…。
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この赤プリも、時代の流れの中で競争力低下や、耐震性の問題などもあって11年3月で営業を終了した(もっとも、その後、4月から東日本大震災の避難者の宿泊施設として一時利用されている)。とにかく、
その赤プリの解体工事は1年前の12年6月から始まった。「大成建設」が開発したと言われる解体工法の「テコレップシステム(Taisei Ecological Reproduction System=逆戻し再生工法))というのが採用された。解体するビルの屋根のすぐ下の足場が「テコレップシステム」で、その中で屋根をジャッキで支えながら解体を行っていくのだと言う。この手法を使えば、粉塵や部材の飛散、あるいは騒音や振動も最小限に抑えることが出来ると言うわけだ。解体で出る瓦礫や設備機器は建物内に設置したクレーンで地上に降ろし、解体が終わるとジャッキダウンしてビルが縮んでいくのだという。で、解体作業は5月中には終わる見込みらしい。
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解体後は「紀尾井町計画(仮称)」として再開発されるそうで地上33階(高さ約180m)のホテル・オフィス棟、地上21階(高さ約90m)の賃貸住宅棟が新たに建設されると言うのだが、近未来に巨大地震が叫ばれる中で、果たしてどれだけの需要があるのか!? 結局は政治家や官僚相手の施設になっていたりして…。