“CDが売れない”から脱却!? 音楽ソフトの生産実績が14年ぶりにアップし09年の水準に回復!!

 CDが売れない!売れない!と言われ続け、もう何年になるか!? 振り返ったら21世紀になったら毎年毎年、「前年割れ!前年割れ!」と言い続けていた。宇多田ヒカルのアルバムが850万枚とか、GLAYだ!浜崎あゆみだ!B’zだ!、Mr.Childrenだ!…なんて言ってきたアルバムは過去の話。かつては“メガヒット”なんて言葉は日常だったのに。
そんな音楽ソフトのセールスが14年ぶりに前年を上回る結果が出た。
一般社団法人日本レコード協会(RIAJ)は、2012年1月から12月までの累積レコード生産実績を公表したが、それによると、これまで13年間に亘って前年割れを続けてきた「レコード生産実績」が増収に転じたのだ。とにかく、CDなどオーディオとビデオを合わせた総生産実績は、数量が3億4243万8000枚(本)となり前年度を8%上回り、金額ベースでも前年を5%上回る4237億1700万円となったのである。前年は4032億7000万円だっただけに、4000億円の大台を切らなかったことは良かった。
で、CDなどの「オーディオ」とDVDなどの「音楽ビデオ」を合わせた、いわゆる「音楽ソフト」の実績は、数量は前年を12%上回る2億9066万3000枚(本)となり、金額でも2桁――10%増の3108億2800万円となった。因みに、この金額は09年(平成21年)の3165億1500万円とほぼ並ぶ水準である。なお、ビデオの生産実績は数量は前年を5%上回り、金額では2%増の1959億9400万円となった。
「音楽ソフト」の売上げをさらに詳しく見ると、シングルCDは数量が4%、金額では3%の伸長だった。これは、やはりAKB48の貢献というしかない。しかし、そのシングルCDより好調だったのが、ここ数年伸び悩み傾向にあったアルバムCDだ。何と、数量で12%、金額でも9%増という好成績となった。ま、前年が悪過ぎた――と言ってしまえばそれまでだが、まずは目出度い話である。これは何と言ってもMr.Childrenを始め山下達郎、松任谷由実などのベスト・アルバムが好セールスになったことが大きな要因だろう。40代から60代のユーザー層が一気に動いた…とも考えられる。もっとも、CDが売れなくなった――と言っても、音楽人口が減っているわけじゃない。若い人だった音楽を好んでる。結局は、いかに対価を支払って音楽を聴かせるかが今後の大きなカギだろう
一応だが、「音楽ビデオ」についても記しておくと、DVDが数量18%、金額で11%の増収となったことに対して、ブルーレイ・ディスクは数量で97%、金額では99%の大幅増となるなどで好調に推移した。その結果、「音楽ビデオ」トータルでは数量が21%増となり、金額では18%増の831億600万円となった。