厳罰にすべきだった「違法ダウンロード」罰則規定!! 甘過ぎない!? 「2年以下の懲役または200万円以下の罰金」

違法ダウンロードを罰則化――。
賛否はあるが、衆院本会議に続いて参院本会議でも著作権法の一部を改正する法律案が可決、成立した。この改正は、これまで罰則規定がなかった音楽の「違法ダウンロード」について「罰則化」が決まった。改正法律案は著作権法第119条に対して。それによると「違法に配信されているものであると知りながら、有償の音楽・映像を私的使用目的で複製する行為(私的違法ダウンロード)」に対して2年以下の懲役もしくは200万円以下の罰金を科す(または、その併科)という文言にが改正された。今回の成立で10月1日から施行される
それにしても、冒頭でも書いたが、この改正には異論が出ている。例えば、日本弁護士連合会(日弁連)の山岸憲司会長などは反対の声明まで発表している。正直言ってどうかしている!!
正直言って、山岸会長は「インターネットの利用に関して刑事罰を科すという国民生活に重大な影響を及ぼす可能性がある法律改正が、国民的な議論がほとんどなされないまま、衆参両院において、わずか1週間足らずで審議されて可決されたということはあまりにも拙速」と言っているが、インターネット時代の問題をズルズル引き伸ばしていていいはずがない。とにかくテンポが遅すぎるのだ。
ハッキリ言って、違法ダウンロードについて2010年1月1日に施行された「違法配信と知りながら、音楽や映像をダウンロードすることは、個人的に鑑賞する目的であっても違法となる」と規定しておきながら「罰則規定」がなかったというのは、アホ改正という以外なかった。本来なら、厳罰を科すべきなのだ。今回の改正では「2年以下の懲役もしくは200万円以下の罰金。または、その併科」なんて言っているが、どうせなら懲役は5年以内で、罰金は1000万円以下にすべきだったろう。
そもそも、「罰則規定」がついたからと言っても、この程度の改正など、さほど話題にもならない。要するに、どの程度の抑止力になるのか疑問だ。罰則規定を付けるなら誰もが驚くぐらいのものじゃないと、話題なりゃしないし、それこそ「見つかったら、ヤバイ!」とも思わせるほどじゃないと意味がない、。「1000万円は高すぎる。200万円程度で…」なんていう輩もいるのだろうけど、犯罪は犯罪。犯罪者の立場なんかを考えていたら犯罪は防げない。音楽配信に限らず一事が万事である。本当に防止したいというのなら、「ウソだろ…」って言うぐらいの厳罰にするべきだ。本来は、手を出させないようにするのが狙いなんだから…。そういった意味で考えたら中途半端である。しかも、これが「親告罪」と言うのも疑問。犯罪は犯罪。早い話が、これは「ドロボー」と一緒。警察も日夜、サイバーバトロールをやっているわけだから積極的に取り締まるのが本来の姿だと思う。ま、もちろん、これは個人的な考えではあるのだが…。
それにしても、日弁連の山岸会長は今後の「課題」とか何とか言って、各関係機関等に対し
「国及び地方公共団体並びに音楽・映像コンテンツ提供事業者に対して、違法ダウンロード防止の重要性に対する理解を深めるためより効果的な方法による啓発等を進めること、特に、未成年者が違法ダウンロードの防止の重要性に対する理解を深められるよう教育の充実を図ること」
「音楽・映像コンテンツ提供事業者に対して、インターネット利用者が違法なインターネット配信等から音楽映像を違法と知らずに録音録画することを防止するため、エルマークの使用及び周知徹底等により、容易に違法か否かを判別できるような措置を適切に講ずる」
なんて言っているが、ま、そういった理想を訴えるのは勝手だし、ある意味で重要なことだろう。しかし理想は理想だ。何でも「教育」「教育」というが、確かに「教育」は大切だろうが、日弁連という立場にありながら単に言っているだけじゃ無責任な言い方ともいえなくもない。だいたい、2010年に罰則規定がないものの「違法ダウンロード」が施行されてから、違法ダウンロードは一気に増えている。何でも43億6000万ファイルもの音楽や映像が動画共有サイトやP2ファイル共有ソフトなどを通して不正にダウンロードされている――これが現状なのだ。この現状を、山岸会長は分かっているのだろうか…いや、おそらく分かってないだろう。というより、もしかして「日弁連はネット族の味方」なんてアピールしたいのだろうか?いずれにしても、ハッキリしているのは、こういった御仁というのは音楽に対して大した理解がないってことなのだろう…。