三浦祐太朗、風間トオル、杉田二郎、逸見太郎、若山騎一郎、鎌田奈津美…松山千春の生き様を描いた舞台「旅立ち〜足寄より〜」

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フォークシンガー・松山千春が23歳のときに書き下ろした唯一の自伝的小説『足寄より』を舞台化「旅立ち〜足寄より〜」に記者会見を16日、東京・青山一丁目のユニバーサルミュージック本社で行った。今さら言うことでもないが、この舞台は俳優・三浦友和と妻・百恵さんの長男の三浦祐太朗が千春役で出演する他、千春の育ての親であるSTVラジオの竹田健二ディレクターは風間トオルを起用している。
正直言いて、それぞれの出演者と役柄を言ってしまえば年齢的には、かなりバラつきがあるが、そこは舞台ということで…。それに全体的なキャスティングは「旅立ち」をキーワードに決めた部分もある。しかし、フレッシュな顔ぶれになっている…と思う。
一応、今回の舞台は、僕がプロデューサーを務めるということで、今回の会見には壇上に出てキャスティングについて説明した。そこで、改めて、出演者のキャスティングについて記しておきたい。
今回の舞台で一番苦労したのは言うまでもなく松山千春役だった。現役、しかも第一線のシンガーとして活躍している松山千春の生き様を描く舞台と言うことで…、では、その松山千春役を誰にするかと言うことだった。結局、決められず、公募しようということになり昨年の暮れからプロ、アマを問わない一般オーディションを行ってきた。
応募総数は823通あった。その中から書類審査、第二次審査、そして最終審査と行い、最終的に三浦祐太朗を選んだ。祐太郎君は公募直後に郵送の形で応募してきた。しかも、彼の履歴者には三浦友和とか山口百恵の名前は一切、出てこなかった。しかし、一番最初にデモテープ(CD)を聴いた、演出の稲垣雅之氏が彼のデモをピックアップ。その後、彼と連絡をとったところで友和・百恵夫妻の長男であることが分かった。
最終審査は審査員10人と、松山千春ファンクラブ「千春を見守る会」の代表審査員5人で選考したが、祐太郎君は全員一致でグランプリが決まった。
とにかく、祐太郎君は原作本「足寄より」を読みつくし、映画「旅立ち〜足寄より〜」も観て、さらに千春の作品を聴き、最終審査では千春のギター奏法である「ツーフィンガー」を独自にマスターするなど、努力を積み重ねてきた。「千春さんのライブビデオなどを観てツーフィンガーを研究した」そうで、1日平均5〜6時間ギターを手にしていたという。今では「もう、ツーフィンガーに慣れちゃって、ツーフィンガーしか弾けません」なんて笑っていた。
千春役に決まってからは、自らの意思で千春の生まれ故郷である足寄を一人旅してきたと言う。
また、今回、舞台期間中の8月1日にソロデビューも決まった。デビュー曲は、千春のデビュー曲であり、舞台のタイトルにもなっている「旅立ち」をユニバーサルミュージックから発売する。この「旅立ち」は、千春と竹田ディレクターとの出会いの作品と言うことで、千春自身も大切にしてきた。これまで公式的にカバーを認めてこなかった作品でもある。しかし、今回は「祐太朗が歌うなら」と、千春からの承諾を得て”公式的”にカバーしシングル化することになった。
さらに、カップリング曲には祐太朗君のオリジナル曲と、もう1曲、千春のヒット曲「季節の中で」も収録することになりました。この作品は、千春がデビューして2年目の78年に祐太朗君のご両親である三浦友和、百恵夫妻の出演した江崎グリコ「アーモンドチョコレート」のCM曲として使われた作品。そういった意味で、いわばご両親と千春の出会い、旅立ちの作品として祐太朗に「季節の中で」を歌ってもらうことにしました。もっとも、グリコにとっては、今や「アーモンドチョコレート」は主力商品ではないらしいが…。
因みに、祐太朗君は17日夜、東京・渋谷のライブハウス「REX」でライブも行う他、5月20日にはNACK5で舞台の特番も昼の12時50分から2時まで放送する。
また、千春の父・松山明さんには千春の大先輩である杉田二郎にお願いした。映画版では、やはりフォークシンガーの泉谷しげるが好演しました。その泉谷に対抗できるのは杉田二郎しかないと…。それにしても杉田は今年、デビュー45周年を迎えたが、祐太朗同様、舞台は初挑戦ということになる。
そして、竹田ディレクターの上司であるSTVラジオ制作部長の役に逸見太郎を選んだ。逸見太郎は、言うまでもなく元アナウンサーで19年前の93年12月に他界された逸見政孝さんの長男。正直言って役者としての経験は少ないが、彼はとにかく真面目。イメージも固い感じで、役柄にピッタリだった。
当時、全国のラジオ局には竹田ディレクターのような”名物ディレクター”が多かった。その中の1人――竹田ディレクターの盟友だったIBC岩手放送の北口敦夫ディレクター役には若山騎一郎を抜擢した。騎一郎は、あの昭和の名俳優・若山富三郎さんの長男。現在は若山プロを主宰する傍ら俳優、映画監督など、幅広く活動をしている。しかも、一部で報道されたが、上原謙の末娘で女優の仁美凌(ひとみ・りょう)と入籍するという。何か「出来過ぎてる」といった声もあったが、名実ともに新たな「旅立ち」というわけだ。
あと千春が淡い恋心を抱く、いわばこの舞台のヒロインには鎌田奈津美を起用する。しかも、今回の舞台の制作発表会では司会と進行役をお願いした。
いずれにしても「旅立ち〜足寄より〜」は、三浦祐太朗だけではなく逸見太郎、そして若山騎一郎という3人のフレッシュな”二世タレント”の競演というのも見どころになると思うのだが…。
あと…。今回は何と、今やノリのノッている「アンファー」の協賛を得ることが出来、タイトルを「スカルプD プレゼンツ 旅立ち〜足寄より〜」としている。