ビートルズ50年、構想20年。“古希”を迎えるポール・マッカートニー5年ぶりアルバムは初のジャズ・カバー!!

今やらなければ、もう絶対にやれなかった――。元ビートルズのポール・マッカートニーが、子供の頃に慣れ親しんできたスタンダードのナンバーに初チャレンジする。2月8日に発売されるアルバム「キス・・オン・ザ・ボトム」がそれ。ポールにとっては5年ぶりのアルバムになるが、何と構想に20年も費やしたと言うから凄い。しかもレコーディングにはエリック・クラプトンやスティービー・ワンダーも特別参加している。
今年はビートルズがデビューしてから丁度50年目。しかも、ポールにとっては「古希」(6月18日)を迎える。とにかく”節目の年”と言うわけだ。そういった中で満を持して制作されたアルバムが今回の「キス・・オン・ザ・ボトム」だった。
「僕の親の世代が正月に歌っていたようなアメリカの古き良きスタンダード曲を以前からずっとやりたいと思っていたんだよ」。
ポールは、アルバムについて、そう語ると、その内容については
「誰もがカバーする、完全に分かりやすい曲は避けて選曲した。場合によっては、あまり知られないような、もう少し変わった曲が欲しかった。ただ、その時代のいいと思う作品を選んだ。アメリカとか…、どの国の作品かは関係がなかったんだよ。たまたま、アメリカから素晴らしい作品がたくさん生まれただけ。実りの多い時代だったということ。だからそうすることにしたんだ。王道からちょっと外れた方向に進むのはいいことだよ」。
ポールは、嬉しい驚きを聴いてくれる人たちに与えたいと思ったと、自らの心情を語っていた。
もちろんスタンダード・ソングばかりではない。今回は「マイ・ヴァレンタイン」と「オンリー・アワ・ハーツ」という2曲の描き下ろし作品も収録している。
アルバム制作にあたり、ポールはプロデューサーを米ポピュラー音楽界の大御所で、過去にはマイルス・デイヴィスやイエロージャケッツ、ジョージ・ベンソンなど数多のアーティストをプロデュースしてきたトミー・リピューマに依頼。演奏とベーシックなアレンジについてはジャズ界の女王、ダイアナ・クラールを起用した(ダイアナは、自身のバンドを率いてレコーディングに参加している)。
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しかも、今回のアルバムの収録曲14曲の中でポールは「ゲット・ユアセルフ・アナザー・フール」と「インチ・ワーム」の2曲だけアコースティック・ギターを弾いた以外は、全てボーカルに専念した。それだけじゃない。何と、ギターではエリック・クラプトン、ハーモニカではスティービー・ワンダーまで特別参加するなど、とにかく豪華なアルバムを完成させている。
 「僕は、(今回のアルバムを)リラックスするものとして楽しんでいる。仕事先から家に帰って、靴を脱いで、ホット・ココアでもワインでも紅茶でもいいけど、お気に入りの飲み物を飲んで、くつろぐのが想像できる。そういうアルバムなんだよ。素敵なムードだよ」。
 アルバムは、ビートルズ時代から数々の伝説を生み出してきた、ロンドンのアビー・ロード・スタジオや米ロサンゼルスのキャピトル・スタジオ、米ニューヨークのアヴァター・スタジオなどでレコーディングされた。

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