マッスルミュージカルなど総勢26人も出演する小演劇「THE LAST MITTYON」

「THE LAST MITTYON」という小演劇を観に東京・杉並区の高円寺にある明石スタジオに行った。考えたらJR中央線の高円寺に降りたことも初めてだったが…。で、その高円寺の駅から歩いて5分ぐらいの場所に明石スタジオがあった。すると地下に通じる会場の周辺には20代後半ぐらいのOLから妙齢の女性が入場を待つ姿が…。
そこは70人ぐらい入るか入らないかの場所だったが、入場者の9割ぐらいが女性。しかも、聞くところによれば7公演分のチケットは、ほぼ売り切れらしい。
ところで、「THE LAST MITTYON」と言う舞台は、役者を目指ざす”だいすけ”という男優が出演すると言うので観に行ったわけだが、その”だいすけ”に期待を寄せているのが、この舞台の演出をしている稲垣雅之氏。
そこでというわけじゃなかったが、この”だいすけ”という役者を今後、舞台に使ってみてはどうかということで、例の朝倉薫演劇団の主宰・朝倉薫氏を誘ってみた。朝倉氏は今夜、渋谷で恒例のライブをやるということで慌ただしかったようだが、新しい役者を探さなければ、自ら主宰する劇団も行き詰ってしまう…かどうかは分からないが、ま、背に腹はかえられないと言うこともあるのだろう、誘いに乗って観に来た。
さて、「THE LAST MITTYON」だが、実に奇想天外とも言うべき舞台だった。導入口は、武将モノの時代小説を書こうとする少女が、取材執筆中に、思わぬトラブルに巻き込まれてしまう…というものだが、ヤクザが出てきたかと思えばSPが出て来るし、レディースなども出てくる…。しかも、出演者の多くはアクション劇かなんかで有名らしい「マッスルミュージカル」のメンバー。とにかく、TOMMYとかいう役者は舞台でヨーヨーを操っているし、米盛正人とか川原拓也だったと思うけどムキムキマンで、ステージであらゆる芸を披露していた。他にも、マルコとかカルロスなんて妙な外国人がいるし、出演者は総勢26人。こんな狭い会場で…。
いずれにしても、女性客の大多数は、この「マッスルミュージカル」のファンだったようだ。それだけに、このメンバーの見せ所も至る所で用意されていて、何ともいえない舞台になっていた。もっとも、笑わせるところもちゃんと用意されているし、映像を使っての舞台だっただけに時間にして85分は長い感じはしなかった。
それにしても、26人の出演者の全て目立たせようとする演出は、至難の業だったに違いない。演出の稲垣雅之氏も役者として一番、オイシイところに出演していた。で、”だいすけ”だが、これだけの人数が出ていると、なかなか目立たないが、ちょっと変態っぽいSPの1人として頑張っていた。ま、舞台経験が少ない割には目立っていたかもしれない。次ぎぐらいは朝倉薫演劇団かなんかに出演して、地道に実績を重ね、1人前の俳優になっていければ…といったところか。
因みに、稲垣氏は、NHK文化センター「こども演劇教室」初代講師で、劇団東芸 新人指導部最高責任者である。「劇団Aries33」や稲垣私塾なども主宰しているという。
東宝芸能が製作した「高嶋政伸の食King Talk」で、高島忠夫・寿美花代・高嶋政宏・高嶋政伸が出演した”ザ・タカシマファミリーコンサート”を演出したり、テレビ・ドラマも「ホテル・’96お正月スペシャル」や「大合併」「IN THE BUD」などを手掛けている。___ed.jpg
※公演は9月19日まで。14時と18時の2回公演。問い合わせは03(6427)5143 AIアクターズ