異常過ぎるチャリティー・コンサート!! 8月に福島で坂本龍一らが無料コ ンサート…一体、誰のためのコンサート!?

東日本大震災以降、福島第一原発事故もあって音楽業界を含め芸能界は被災地、被災者支援の”チャリティー流行り”である。右を見ても、左を見てもチャリティー、チャリティーである。冷静に見ても常過ぎる。
そんな中、言われ始めてきたのが「チャリティー貧乏」。正直言って、こういったムードは、もうそろそろ考え直さなければならない時期に来ているのではないか?
いうまでもなく震災後の宮城県内はもちろん、福島県も会津を除いたらホールが使用出来ない。早い話が今、この両県で一般のコンサートを行いたくても会場がないということになる。当然、地元のイベンターも死活問題に陥っている。
そういった状況の中、「チャリティー・コンサート」だけは盛んである。
実は、来る8月15日に福島市の「四季の里」という場所で、坂本龍一と福島県は二本松市出身の遠藤ミチロウがジョイントでチャリティー・コンサートを計画しているというのである。
聞くところによると、地元の若手作家が計画して、坂本らに提案したところ「やろう!」ということになったらしい。おそらく詳細は近日中にも発表されるだろう。ただ、入場は無料だというから、何らかの形で整理券を配布することになると思う。
それにしても、このチャリティー・コンサート。率直に言って無謀過ぎはしないか?
確かに、チャリティー・コンサートをやることに対して異論はない。ただ、いま、その環境が整っていない段階でのコンサートには疑問を感じる。
だいたい、このチャリティー・コンサートで誰が得をするというのだ? 計画した地元の若手作家? 坂本龍一? 遠藤ミチロウ? ファン? いやいや、全体的に考えたら「余りにもリスキー過ぎるチャリティー・コンサート」としか思えない。
無料だと言っても、コンサートをやる以上は予算はかかるし、スタッフや警備員も必要だ。各方面への協力も必要となってくる。
今回の坂本龍一と遠藤ミチロウのチャリティー・コンサートの場合「ステージを作らないでやる」なんて関係者は言っているが、常識的に考えて、坂本龍一と遠藤ミチロウのコンサートと言えば、それなりにファンも集まるだろう。となったら、音響も電気も必要だ。ステージを作らなければいいっていう問題じゃない。しかも、会場の「四季の森」って言うの場所も簡単に行ける場所ではない。「足」はどうするのか?
しかし、当然だが、チャリティー・コンサートである以上、コンサート当日を含め係るスタッフは全員がボランティアで協力することになるという。もちろん、坂本龍一らの所属事務所や何やらが金を出すのは当然にしても、出すにも限りがあるだろう。やっぱり、手弁当で…ってことになる。地元の音楽関係者は言う。
「正直言いて仕事がなくて困っているのに、チャリティーだから手伝えって言われても…。坂本も遠藤も生活に困っていないからチャリティーが出来るのかもしれないけど、陰で動くスタッフはたまったものじゃない。もちろん、頼まれたら断れないので辛い…」。
それだ現実だ。被災地支援だ!被災者支援だ!と、何でもチャリティーをやればいいってものじゃない。どうも、計画する側と地元には温度差があり過ぎる。
しかも、こう言っちゃ何だが福島市は、放射線の濃度の高い場所である。そこで、いくらチャリティーだからと言って野外コンサートというのもおかしい。何よりこの地域では未だに余震も続いている。万が一の時はどうするのか? 
地元の音楽関係者は「現時点で、どういったコンサートを計画しているか分からないけど、遠藤が、もしバンドなんかを引き連れてくるようならとてもじゃないけど対応するのは無理でしょう」。
すでに、地元の新聞社などは、このコンサートに対して「上層部から協力は控えろ」といった通達が現場に下りているという。「この状況の中、いくらチャリティーだからと言っても人を出す余裕はない」というのもあるが、それ以上に「何か起こったら責任を取れない」というのが正直なところ。
一体、誰の何のためのチャリティー・コンサートなのか? 
もちろん、「何かをしなければ…」という義憤に駆られたような気持ちは理解できるのだが、やられて迷惑なこともある。