全て想定内!?  “黒夢”の新宿ステーションスクエアの“復活ライブ”中止騒動の真相は…

1分で中止になったのか、それとも3分で中止になったのかなんて、この際、問題ではない。実に猛妙な宣伝効果になっただろう。
ボーカルの清春とベースの人時のロック・ユニット“黒夢”が29日に東京・新宿駅東口の新宿ステーションスクエアで行った「黒夢 1/29 X-DAY Supported by VANQUISH」と題した“復活ライブ”である。表向きには「シークレットイベントライブ」としているが、実際にはファンの間には伝わっていた。そんなことで、会場には“黒夢”のライブを観ようと、ファンが殺到した。もちろん、ファンよりも単なる通行人も多かったはずだ。そんなわけで5000人はオーバーとしても2000〜3000人以上は殺到したようだ。
しかし、単純に考えたって東京・渋谷の国立代々木競技場第一体育館でライブを行うだけの動員力を持ったアーティストである。そんなアーティストが新宿ステーションスクエアでライブなんかをやったら、一気にパンクすることは誰だって予測は出来る。それでも強行するというのは、主催者側に何らかの思惑があってのこと。つまり、単なる話題づくりだってことがプンプンとにおってくる。
当然、今回のライブについては新宿警察署に届出を出しているし許可を得ている。万全である。もっとも、新宿ステーションスクエアというイベント会場での催しだけに「違反」とは言えないだろう。しかし、今回のイベントに関して、よっぽど“黒夢”の人気を警察は知らなかったのか、あるいは甘く考えていたことは確か。そうんなことから、主催者は、最初から会場でのパニックを狙っていたはずだ。
中止になるかどうかは、それは状況次第だろうが、当初から、主催者はもちろん、アーティストも中止は想定していたはずだ。とにかく、ファンを集めるだけ集め、最終的には演奏で盛り上げるだけ盛り上げてしまえば収拾がつかなくなって、どっちにしろ中止になるはずだった…。
そういった意味で言えば、今回は、所轄の新宿警察署が危険と判断して中止を申し入れた…とは言っているが、実際は、主催者側が中止を決定したと言った方が正しいかもしれない。要するに、意図的にイベントを中止にしたということだ。
ライブでは「少年」の他、全3曲を演奏する予定だったが、「少年」の途中で演奏をやめてしまった。それにしても、彼らも反骨精神もなくなく意外に呆気なくやめてしまうものである。ま、2月9日に発売される13年ぶりシングル「ミザリー」の宣伝にもなったことだろうし、“黒夢”の人気を再アピールしたのだからいいのか。
が、どうせなら、誰が文句を言おうと、許可を得ているんだからってガンガンやってもよかったような気もする。もちろん、スタッフの中に、警察に呼ばれたら出頭する要員も準備した上の話だが…。しかし、少なくとも、今回のことで新宿ステーションスクエアの使用許可が厳しくなることは間違いない。
いずれにしても、この時代、いかに効果的な宣伝をするかである。そういったことでは“黒夢”の復活ライブは大成功だったというしかない。