“斜陽産業”となったレコード業界の2010年を振り返ると…「音楽ギフトカード」がなくなり「CDショップ」も激減した!!

レコード業界は「日本レコード大賞」も終わって、いよいよ残るは「紅白」だけだが、それにしても、日本に限らないだろうが、レコード業界は低迷し続けている。今の状況を見る限りでは、この業界というのは「斜陽産業」と言っても過言じゃない。
では、2010年と言うのは、レコード業界にとっては一体、どんな年だったのか…。まず、
●CDなどのパッケージ商品は、12年連続で前年割れ…
これは、一般社団法人・日本レコード協会加盟全社の音楽ソフト(オーディオレコード、音楽ビデオの合計)生産金額が1〜11月累計で、数量で前年同期比94%の2億3520万8000枚(本)、金額で同88%の2572億5900万円となり12月の実績を入れても「12年連続ダウン」となることが確実。オーディオソフトは、ピークだった年の約6000億円に対し、今年は12月分を含めても3000億円にも満たない。つまり1998年の半分以下ということになる。パッケージの将来が取り沙汰されている中で、CDアルバムのミリオンが昨年は4作品(GReeeeN、嵐、絢香、EXILE)あったものの、今年はというと嵐、いきものがかり、Mr.childrenの3作品。わずかにシングルで、AKB48が3年2カ月ぶりにミリオンセールスを出したことが話題になった程度だった。かつてのメガヒットは、どうしてしまったんだ!!
●「音楽ギフトカード」廃止…
ジャパン・ミュージック・ギフトカードが発行してきた「音楽ギフトカード」がなくなったのも音楽業界を冷え込ます要因になった。「音楽ギフトカード」の全商品について、今春3月31日(水)出荷分をもって販売終了、加盟店における取扱いも今夏8月31日(火)をもって終了した。レコード産業で40年近く需要拡大に少なからぬ貢献をしてきた「音楽ギフトカード」は、音楽業界を取り巻く環境が年々厳しさを増している状況下、今後発行を継続していくことは困難との結論に達したものだというのだが…。
●「大人の音楽」キャンペーン…
レコード産業が盛り上がらないと嘆いてばかりもいられない。日本レコード協会加盟のレコードメーカー15社は、需要拡大施策として「大人の音楽〜Age Free Music〜」キャンペーンを本格的に展開している。キャンペーンを提唱しているのは音楽評論家の富澤一誠氏で「最初はAV社単独でのキャンペーンが4社になり、10社になり、本日で15社となった。点が線になり、初めて面になったのかなと実感している。第4弾がムーブメントとなって動き出すことを期待している」と手応えを述べているのだが…、さて。
●専門店の転・廃業とまらず…
しかし、現実を見ると、レコードショップの専門店の転・廃業に歯止めがかからない。日本レコード商業組合の12月25日現在の加盟店は400弱事業法人、700弱店となっている。組合員の今年1年間の市況は、厳しい正月セールから、予定していたレコード各社の決算強力商品もあまりなく、今夏の猛暑で大ダメージ。11月に入ってようやくミリオン級の商品登場で盛り上がったものの、クリスマス前後の作品力不足で、1年間を通して厳しい売上げに悩む結果となったという。とにかく、この18年間で、レコードショップの数は5分の1に減ってしまった。渋谷のHMV渋谷店の撤退なんかも大きな話題になった。
その一方で、CDなどの万引きも問題になっている。このため業界では「万引きをしない、させない、見逃さない」という強い意思で、店、家族、学校、監察など社会総ぐるみのキャンペーンが今年大々的に展開している。
●著作権が改正
今年1月1日から「改正著作権法」が施行となり、「権利者の許諾を得ずにインターネット上にアップロードされた音楽や映像と知りつつダウンロードする行為は、例え「私的使用目的であっても違法」となった。
●韓流アイドルが続々進出…
AKB48など、音楽業界ではジャリタレが幅をきかせてきたが、その一方で少女時代やKARAといった韓国の女性アイドル・グループが進出してきた。これをK−POPと言うのだが、彼女たちの活躍はCDやDVDだけではなく音楽配信でも目立った。これも、日本の音楽業界に活気がないからか?
この他、ワーナーミュージック・ジャパンの吉田敬社長が自殺したのも大きな衝撃となった。作家では作詞家の星野哲郎さんが逝去した。