アート引っ越しセンター寺田会長の“淫行事件”に絡み19億円の損害賠償を起こした不動産会社社長ら指名手配(上)

大手引っ越し会社「アート引っ越しセンター」(アートコーポレーション=大阪府大東市)の寺田寿男前会長が、山梨県出身の女子高生(2年生)Mにわいせつな行為をして書類送検された事件に絡んで、大阪府警捜査4課は、寺田前会長を相手に、約19億1940万円も架空の内容で損害賠償請求訴訟を起こしていた、東京・麻布十番の不動産会社「JACコンサルタント」の渉外担当部長だった松尾俊一を詐欺未遂の容疑で逮捕。また、同社の代表だった高野一男を全国に指名手配したという。松尾は、容疑を否認しているようだ。
事件の発端は、このブログでも以前、記した(掲載日=6月14、15、18日)。寺田前会長を恐喝して逮捕された東京・代々木の芸能事務所「アイ、シー、オ、エヌ(ICON)」の代表だった山口公義(樋口龍太郎の名前も使っていた)を逮捕したことだった。山口は、女子高生Mにわいせつ行為をした寺田前会長に因縁をつけて示談金目的で800万円を脅し取ったのだ。
もっとも、山口は「金は貰ったが、脅したわけじゃない」と否認した。
確かに、示談の際には弁護士も同席したようで脅し取ったとは言いにくい部分もあったようだが、味をしめた山口は、その後もメールなどで寺田前会長を揺すり、さらに300万円を取ったりしたようだ。
しかし、寺田前会長のワイセツ行為は、女子高生Mだけではなかった。何と、その前に、やはり山口の事務所に所属していたドイツ生まれの18歳のドイツ女性Vとも関係を深めていた。Vの場合は、山口の芸能プロで営業部長を務めていたMKという女性が寺田前会長に紹介していたものだったが、山口から、寺田前会長とドイツ女性Vとのことを聞かされたMKは、寺田から慰謝料と示談金730万円を受け取っている。この示談金は本来、Vに渡るものだが、MKは一部をVの日本語教育費として使っただけだったようだ。因みに、MKという女性は「ほしのあきをスカウトして育てた」というのが自慢だったそうだが…。
いずれにしても、寺田前会長は、吉本興業とも関係が深く、有力なスポンサーだったことから、MやVに「テレビに出してやる」とか言っていたようだ。当然、MやVは寺田前会長の信じ、合意の上でSEXをしていたようだ。これは、淫行とか東京都の青少年育成条例の違反にはなるが、強制わいせつにはならないようだ。被害届も出されなかったことから、寺田前会長は書類送検だけで済んだ。
しかし、それだけでは済まなかったのは山口である。
ちょっと脅かせば寺田前会長は金を出すことを知ったのか、金を巻き上げることに味をしめたのか? 新たな手段に出た。
そこに登場してきたのが、今回、逮捕された松尾だったが、何と言っても中心人物は高野一男であることは明白だ。高野は、元暴力団員だったこともあって、大阪府警捜査4課は本気で追っている。高野は東京・麻布十番にある不動産「JACコンサルタント」を経営(現在は代表者は変更されている)していたが、今年2月に山口から芸能事務所「ICON」を買い取った。その中にはMとVが所属していることも含まれていたそうだが、高野は、同事務所を買収した後、寺田前会長に対して
「MとVが、ワイセツを受けた精神的なショックで仕事が出来ず、決まっていたCD発売の話と映画への出演契約が不履行となり、契約先から10億円の違約金を請求された」
と因縁?をつけ、寺田前会長に約19億1940万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こしたのだ。しかし、この程度のことで19億円もの損害賠償なんて漫画のような話だ。
訴訟を起こされた寺田前会長は当然、「もう、我慢も限界」と今回の事件に対して、全ての経緯を明らかにしたことから、事件が発覚したのだが、それにしても、19億1940万円の根拠がわからない。おそらく、訴訟を起こして、その後、示談に持ち込み寺田前会長から2〜3億円を引っ張り出そうとでも思ったのだろう。だが、世の中は、そんなに甘いもんじゃなかった。だいたい、MとVでレコード会社とCD契約を結んだとか、映画の出演の契約を結んでいたというが、実態がない。
大阪府警捜査4課は、高野と松尾が損害賠償請求訴訟を起こして、寺田前会長から金を奪おうとしたとしたものと判断したようだ。
(つづく)