人を食ったような本じゃなかった!? “カニヴァリズム”ボーカル兒玉怜の著書「躁鬱ロッカー」が話題に…

holiday-zpfile001.jpgholiday-zpfile000.jpg今夜、東京・江東区のZepp TOKYOで“復活ライブ”を行うロック・バンド“カニヴァリズム”。ドラムスの光也が新メンバーに加わったことで、これまでの3人組から4人組の“新生カニヴァリズム”になって初のライブということになる。
で、その“カニヴァリズム”だが、活動停止のキッカケを作ったボーカル、兒玉怜(こだま・りょう=写真)が執筆した異色の激白本「鬱病ロッカー」(11月11日発売=写真)が評判らしい。まあ、正直言って「酒井法子 孤独のうさぎ」ほどの売れ行きではないらしいが…。それにしても、この種の本としては異例らしい。やはり、体験者の書いたものは強いってことだ!! 
この「躁鬱ロッカー」は「適応障害」に侵され、医師からは「アーティストとして再起不能」を宣言された怜が、発症から奇跡の復活を遂げるまでの1年半を綴ったもの。「躁鬱病」は“現代病”とも言われ、最近では音楽プロデューサーの加藤和彦さんの自殺の要因ともされている。「躁鬱病を克服するのは難しい」と言われる中で、心の崩壊を生々しく綴った“激白本”だけに読む価値は十分だ。何でも医学的にも関心が高まっているそうだ。「躁鬱ロッカー」を読んだエイベックス・グループ・ホールディングスの稲垣博司取締役(エイベックス・マーケティング代表取締役会長)も「正直、読む前は軽く見ていたんだけど、読んでみて驚いた。これは凄い!凄い本ですよ」なんて絶賛していた。
一応、「カニヴァリズムなんて知らないし、聞いたこともない」という人のために説明しておくと…。
それは07年1月のことだった。怜は芸能活動特有のプレッシャーと、不規則な生活により始まった不眠症に襲われたそうだ。そこで、その緩和の為にと気軽に飲んだ睡眠薬が命取りとなった。やがて睡眠薬から安定剤へ…。その結果、精神を蝕み、「適応障害」による極度の鬱状態を生み出した。不安定な精神から来る奇行が目立ち始めたことから、担当医師は「バンド活動は困難」と判断、ドクターストップをかけたそうだ。その後、怜は都内の専門医に入院、カニヴァリズムは、ブレイク寸前と言われながらも活動停止を余儀なくされた。しかし、この活動停止が逆効果となり、怜は精神的にも追い込まれていった。10数種の投薬による朦朧とした状態での生活以外、命の安全が保証されない状況へと病状を押し進めていってしまったという。回復の兆しは見えず「SNSのサイトだけを拠り所としだした」。ところが、今度はネット上での誹謗中傷で「バンドへの復帰すらも嫌気がしだした」。
このときの心境について怜は
「何を言われても、全く思い出せない。僕は自分が怖くなった。自分の意図しないところで自分が勝手に行動していた。自分の感情が暴走している。そしてその記憶もない。僕の肉体に何があった? 僕はいったいどうなってしまったのか不安ばかりだった」。
しかし、その後の精神努力で、躁鬱病を克服、奇跡の回復を遂げていった。
同著で怜は、「適応障害」の発病から完治に至るまでの死闘を生々しくもリアルに綴っている。
躁鬱病を克服した怜は、今秋から活動を再開、同著に続いてカニヴァリズムとして11月18日に新曲「life is」をレコーディングして緊急発売。同曲はオリコンで初登場22位にランクされた。そして、今夜はライブで約3年ぶりに復活することになった。