【緊急連載9】マイケルの少年虐待疑惑ではエミネムがPVでおちょくった!? 全米での放映差し止め要求に発展!!

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今になってみたら笑い話だが、マイケル・ジャクソンに関しては、こんなこともあった。
カリスマ・ラッパーとして世界中から人気の高いEMINEM(エミネム)が、マイケルをコケにしたプロモーション・ビデオ(PV)を制作したことがあった【写真3】。5年前の04年のことだ。
94年11月15日、当時2年半ぶりに発売したオリジナル・アルバム「アンコール」のPVで、日本のユニバーサルミュージックは、特注した5トン・トラックを都内、横浜で走らせたが、そのトラックのドライバーにマイケル・ジャクソンの覆面と衣装を着させて運転させたことがあった【写真1】。当然、熱烈なマイケル・ファンは「マイケルを侮辱している」と大激怒したものだ。
それにしても一体、何でそうなったのか?
アルバム「アンコール」のリード・シングル「ジャスト・ルーズ・イット」のPVが要因となっていた。このPVの中で、EMINEMはマドンナやハマーに変装しているが、圧巻はマイケル・ジャクソンをおちょくったシーンだったのだ。社会問題化していたマイケルの少年虐待疑惑をモチーフに、EMINEM扮するマイケルがPV全編に亘って登場していた。
このPVで度肝を抜いたのが、後半のシーン。EMINEMとマイケル(1人2役)が向かい合った途端、EMINEMがマイケルの顔に向けて嘔吐するのだ【写真2】。そればかりではない、整形の噂のあるマイケルの顔から鼻の部分が床に転げ落ちるネタまで盛り込んでいる。しかも、その鼻をPV出演者が蹴り回し、マイケルが鼻を拾うために床を四つんばいになって探しまわすことまで演出している【写真4】。
このPVに、さすがのマイケルも激怒した。早速、全米のメディアに対して「放映差し止め」を要求。さらに、マイケルは、アメリカでは国民的俳優にしてコメディアンとして人気の”キング・オブ・コメディ”ことスティーヴ・ハーヴェイがDJを務める人気ラジオ番組「ザ・スティーヴ・ハーヴェイ・モーニング・ショウ」に電話をかけ「EMINEMとの確執は何もなかったのに…」と訴えた。
このマイケルの悲痛な叫び?に、スティーヴは「MTV、VH1もBETに従って放映を禁止すべき」と異例のコメントを発表するなど、米国での波紋は広がった。 こういった米国の動きに乗じて展開されたのがユニバーサルミュージックのトラックによるプロモーション展開だったわけだ。「ただ走らせても面白くない」と、PVに連動したジョークとして、マイケルの覆面と衣装も同時に特注。「運転手に着させて走らせた」という。
しかし、このジョークが思わぬ事態へと発展してしまった。マイケルの熱狂的なファンから「マイケルをバカにしすぎている」「冗談も度が過ぎる」と言った声から「マイケルに対する悪質な嫌がらせ」「人権侵害」と非難が続出。ついに、担当者も「ちょっと火遊びが過ぎた」と陳謝、トラックによるプロモーションは当初の予定より9日間も切り上げ打ち切った。
それにしても、5年前もの話だが、果してEMINEMはマイケルの死をどう思っているのか!?(連載おわり)