エルヴィスとラスベガス…。PC洋楽部の高橋裕二氏の語るプレスリー秘話(6)

2007年8月22日、米国ラスベガスのMGMミラージュとドバイ・ワールドが「長期的、戦略的なパートナーシップの締結」を発表しました。
2009年の遅い時期の完成を目指して、4000室のカジノ・ホテル、2650室のラグジュアリー・コンドミニアム、カジノがない400室のホテル2棟と広大なスペースの「シティー・センター」(ショッピング・センターやエンターテインメント施設も含む)を建設するというもの。

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このために資金を提供したのはアラブ首長国連邦(UAE)のドバイ首長国の政府系ファンド「ドバイ・ワールド」です。この投資にドバイ・ワールドは5000億円(1ドル100円換算)という巨額な資金を注ぎ込みました。アメリカのホテルに中東系ファンドとして最も大きな資金を用意したのです。
エルヴィス・プレスリーとラスベガスといえば、なんといっても1964年に封切られた米国MGM映画の「Viva Las Vegas〜ラスベガス万歳」です。日本ではこの年の5月23日に公開されました。10月10日には「東京オリンピック」の開会式があります。余談ですがアン・マーグレットのヒット曲「バイ・バイ・バーディー」は大好きでしたね。
「乗っ取りや買収」でお馴染みのアメリカの実業家であるカーク・カーコリアンがラスベガスに建設した「インターナショナル・ホテル」は当時ラスベガスで最大のホテルでした。1969年7月31日、エルヴィスのラスベガスのショーがスタートします。前座はスウィート・インスピレーションズ。入場料を払ったお客は10万1500人に達しました。
のちにこのホテルはヒルトンに売却され、現在は「ラスベガス・ヒルトン」となり、見本市関係者が数多く宿泊するホテルとなっています。
有名なところでは、毎年1月に開催される世界最大の家電見本市CES(Consumer Electronics Show)があります。ラスベガス・コンベンション・センターに隣接しており、「スカイウォーク」と呼ばれる渡り廊下でつながっているのでとても便利です。正面玄関前にはエルヴィスの銅像が建っています。
来年後半にオープン予定のMGMミラージュの大株主は前述のカーク・カーコリアンです。約2000人収容のホールが完成します。?落としは「シルク・ドゥ・ソレイユ」の新しい演目「エルヴィス・プレスリー」。昨年アメリカン・アイドルでエルヴィスとデュエットをしたセリーヌ・ディオンのラスベガス・ショーの舞台演出はシルク・ドゥ・ソレイユの「フランコ・ドラゴーヌ」氏。ラスベガスを皮切りに、このショーは全世界で公演されることでしょう。「12歳〜34歳」のエルヴィスを知らない人達や、ラスベガス・ファンがいったいどのくらいメンフィスの「グレイスランド」を今後訪れるのでしょうか?
昨年暮、みすず書房から発行されたピーター・グラニック著、三井徹金沢大学名誉教授訳の「エルヴィス伝 復活後の軌跡 1958―1977」は700ページにも及ぶ大作です。読み応え充分です。

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エルヴィス・プレスリーのリミックスCD「エルヴィス、イビザへ」は5月21日にポニーキャニオンから発売。