USENがエイベックスの筆頭株主を返上! 厳しさを増す「GyaO」事業との関連も…。

有線放送の大手の「USEN」は、これまで保有していた「エイベックス」の株式の一部を大和証券SMBCに売却した。これでUSENのエイベックス株式保有比率は10・0%から3・9%にダウン、エイベックスの筆頭株主から外れることになった。今後の筆頭株主は日本トラスティ・サービス信託銀行となる。大和証券SMBCは今後、機関投資家を中心にエイベックス株を売却していくという。
USENは04年(平成16年)10月にエイベックス株21・3%を取得、筆頭株主に躍り出た。ところが、今年2月になって「当初の目的・役割は達成した」と保有していた分の半分以上を売却してしまった。今回の株式売却は、それに続くものだ。
2月の時の売却益は80億円ぐらいあった。今回は、「40億円強の株式売却益になったはず」と言われている。
株式売却についてUSENは、「GyaO」が軌道に乗り出した他、エイベックスも業績好調なためだという。ってことは、考えようによっては、「GyaO」が思わしくないということも考えられる。いや、USENそのものが厳しい状況に陥っていると言ってもいいかもしれない。とにかく、USENは、「GyaO」に活路を求めているが、実情はかなり大変だ。まず、「GyaO」の運営費が半端じゃない。
「GyaO」は、視聴登録者が958万人と、もうすぐ1000万人を突破する。先月には、大手広告代理店「電通」や民放キー局などが出資して新会社まで設立した。実に景気がよさそうだ。
だが…。「実は採算が合わない」と言われているのだ。つまり、番組制作費などが増加の一途を辿っていることから、現実には「赤字」続きなんだという。いまさら、制作費の削減は視聴登録者の激減に結びつく可能性がある。しかし、頼りの広告費は1年間で推定30~40億円程度だ。宇野康秀も頭が痛いのではないか? 
確かに、エイベックスとUSENの関係も昨秋ごろから冷え込んでしまっているところがあった。しかし、ここにきてエイベックスの株式を大量に売却する背景には、少なくとも「GyaO」の現状が微妙に絡んでいるような気がしてならない。いずれにしても、有利子負債も一向に減る様子はないし、経費はかさむばかり。宇野もライブドアを支援している暇なんてないはずだが…。