音楽業界の2007年を振り返る㊦ 宇多田ヒカルが音楽配信で世界記録樹立…

レコード店の転・廃業が続いていた1年でもあった。「音楽配信」「レンタル」「違法コピー」等々、業界を取り巻く諸環境が悪化、加えて大型複合店、異業種大型店、チェーン店などの販売参入でレコード専門店の売上げに低迷が続き、経営不振による転・廃業、さらには倒産が相次いだ。平成4年は店数3600だったが、今年12月現在は店数1200店前後、ザッと3分の1になった。そういった中で、CDパッケージは9年連続で前年割れとなっている。日本レコード協会の調査で、現時点の売上は音楽配信も含め4500億円程度となっている。
確かに音楽配信は好調だ。今年2月に発売された宇多田ヒカル「Flavor 0f Life」は、CDパッケージの総出荷枚数が74万枚だったが、音楽配信によるダウンロード数は、今年7月に730万を突破、何と“世界記録”を樹立した。現在は1200万ダウンロードにも達している。驚異的でる。
ところで、宇多田の所属する東芝EMIは、東芝が「音楽より原子力」と、英EMIミュージックに株式を値引きして叩き売りしてしまったために、100%外資のレコード会社に。社名も「EMIミュージック・ジャパン」に変更した。
また、何かと大きな話題になったのが、日本ビクターとケンウッドが経営統合だった。日本ビクターの親会社である松下電器産業が、当初は米投資会社に株式を売却しようと動いていたが、最終的にケンウッドに売ることとなった。日本ビクターとケンウッドが7月24日、来年の経営統合に向けて資本・業務提携すると発表した。この結果、何かと苦戦を続けるビクターエンタテインメントはもちろん、好調な業績のテイチク・エンタテインメントも荒波を被ることになりそう。
因みに、今年は阿久悠さんや、ZARDの坂井泉水さんなどが他界した。他に井沢八郎さんや植木等さん、羽田健太郎さんなども亡くなった。「紅白」では、阿久悠さんと坂井泉水さんの追悼コーナーも。

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