売れないアーティストは顔洗って出直すしかない…。

たびたびの電話。
「またかぁ…」
電話には出ないようにしていた。ところが、相手も心得たもので、時として登録されていない別の携帯なんかでかけてくる。
「オヤッ?誰たろう…」
なんて出ると、
「アッ、とーも…」
アッチャーッ…。
彼の名は、横濱RYUJIという。横浜で活躍するから「横濱RYUJI」なんだけど…。
最初は、ストリート・ミュージシャンだった。フォークのようなものをやっていた。確か「横浜ベイ・ブルース」なんていう曲がCDとなっていて、横浜の名物100選なんかに選ばれた。その時に、彼を紹介され、何回か取材した。しかし、どうみてもメジャー感がなかった。よく、地元のTVKとかに出ていたが、一方で、何故かラジオ沖縄なんかで番組を持っていた。だけど、レギュラー番組は自分で金を出してやっていたみたいだ。最近は、TBSや日本テレビなんかの番組にもチョロチョロ出ている。
アーティストもやりながら、歌謡教室なんかもやっていて、全国に2万人の会員がいるって豪語していた。だったら、アーティストなんて歌謡教室に精を出せばいいのに…。
そのRYUJIが、何回も電話かけてきて、「会ってくれ」と言うから、仕方なく会った。何でも懲りずにCDを出したんだと言う。また、横浜の曲で説明をピンとこない。「あ、そう…」て感じだった。でも、会って話したいって言うんだから、何かあるのでは…。そこで
「何か、ウリはあるわけ?」
と尋ねたら
「ハァ?ウリ!?ですかぁ…」
オイオイ、まさか…、ウリがないのかよ!
「ウリは…、他とは違う歌謡曲、ですかね」
アホか!!
「ま、きょうはCDが出たということで…」
ウリもないようなCDなんか出すな!まさに資源の無駄。産廃業者が喜ぶだけだろ。
だいたい「他とは違う歌謡曲」って一体、何なんだ!やっぱり、会ったのは時間の無駄以外なかった。顔を出してやろうかと思ったが、あまりにバカバカしいからやめた。顔洗って出直してこい!!