芸能界ばかりではない!霞ヶ関のキャリア官僚の逮捕でわかった各省庁は今や〝薬物天国〟!?

 東京五輪を1年後に控え、国際化に向けて一気に加速している。
特に、訪日外国人に対しての旅行プロモーションも効果的だったようで、2018年は6月の大阪北部地震や7〜8月の西日本豪雨、さらには9月の北海道胆振東部地震など自然災害が相次いで、それまで「けん引役だった東アジアからの客足が鈍った」なんて言うものの、訪日外国人客数は初めて3000万人を突破したという。この勢いで行けば2020年に目指している「4000万人」も夢ではなさそうだ。
そんな訪日外国人に沸く、その一方で日本は〝麻薬汚染〟の危機に陥っている。芸能界どころか霞ヶ関にまで広がり、各省庁のキャリア官僚までもがシャブ漬けとなっている。
何も大袈裟に言っているわけではない。今や霞ヶ関の各省庁ではシャブが蔓延していると言っても過言ではない。言い方は悪いかもしれないがゴキブリ一匹見つければ何とやらである。ま、100匹は大袈裟としても、間違いなく一匹のゴキブリを見つけたら数十匹はいると思ってもいいだろう。
芸能界では人気テクノ・グループ、電気グルーヴのメンバーで俳優としても人気だったピエール瀧被告(52)が〝平成最後の大物〟として麻薬取締法違反(使用)で逮捕されたのは記憶に新しい。が、「令和」に入るや今度は元KAT-TUNのメンバーだった田口淳之介容疑者(33)と女優の小嶺麗奈容疑者(38)が、大麻取締法違反(所持)で現行犯逮捕である。ともに厚労省関東信越厚生局麻薬取締部(通称「マトリ」)による内偵捜査からだった。
このように「薬物」と言うと芸能界ばかりがクローズアップされがちだが、実は、霞ヶ関の各省庁のキャリア官僚の間でもシャブや大麻など違法薬物が蔓延している。
ある薬物に詳しい関係者によると「単にバレないだけ。と言うより、キャリア官僚の多くは、自分たちは何をやっても大丈夫だと言う特権意識がある。勘違いという言い方もありますが彼らは高を括っているんですよ」と断言する。
そう言った流れを打ち砕いたのが、キャリア官僚による相次ぐ薬物事件だった。
「令和」に入る直前の4月下旬。米国から送られてきた国際スピード郵便の荷物を受け取ったとして、東大卒の経済産業省製造産業局自動車課の課長補佐(28)が麻薬特例法違反(規制薬物としての所持)の容疑で警視庁組織犯罪対策5課に逮捕されたのだ。送られてきた荷物の中身は雑誌だったが、その雑誌の間には覚醒剤入りの袋が挟まっていた。
一般的に海外からの密輸取引の決済は匿名性が高い。そのため課長補佐が荷物を受け取ったところでの逮捕となった。「課長補佐は、自分がバレないように宛名を変えていました。しかも、受け取る部屋も自宅マンションでも別の部屋にして受け取っていた。慎重というより、もはや熟練者の対応だったようです」(取材記者)。しかも、課長補佐は仮想通貨のビットコインで取引していたと言う。
その後の取り調べの結果、5月15日に覚醒剤取締法違反(使用、密輸)で再逮捕し、警視庁から発表されたが、その時に押収した覚醒剤は米ロスから密輸したものだったが、量は約22グラム、末端価格で約120万円だった。使用した場合は700回以上の分量になるそうだ。この他、捜査で4月の中旬から下旬にかけて若干量を使用していたことも分かった。
警視庁によると、逮捕後に行われた自宅や省内の家宅捜索では、省内の机の引き出しの中から「複数の注射器を押収した」そうで、課長補佐は「職場のトイレや会議室で覚醒剤を使用した」と供述したそうだ。
「ただ、今年の2月に池袋の路上で売人から覚醒剤を買ったのが最初だと言っているようですが、注射器は省内の机の中ばかりか足立区内の自宅マンションからも複数が押収されたそうです。そもそも注射器とか、明らかに常習的に使用していた証拠です。国際郵便を受け取ったことについても、当初は『受け取ったのは間違いないが、覚醒剤が入っているとは知らなかった』なんて白々しく容疑を否認していたようですが、その後『自分で使うためだった』と認めた。こうしてみると、課長補佐のバックには、かなり大きな闇組織が介在していると見てもいいでしょう」(前出の薬物ウォッチャー)。
課長補佐は4年前の15年に資源エレルギー庁新エネルギー課から現在の部署に異動した頃に「仕事のストレスもあって、医師からは鬱病と診断された」そう。そこで、医師から処方された「向精神薬」を服用している中で「より強い効果を求めていくうちに覚醒剤に手を出すようになった」らしい。
覚醒剤は、当初は売人から買っていたそうだが、そのうち海外サイトを使って個人的に薬物を密輸するようになっていったと供述していると言うのだが…。
ところが、その課長補佐逮捕から2週間。今度は5月28日にマトリの内偵捜査によって、文部科学省のキャリア官僚で初等中等教育局参事官補佐(44)が覚醒剤取締法違反(所持)と大麻取締法違反(所持)の容疑で現行犯逮捕された。
「薬物を使っているようだ」と言う外部からのタレコミから捜査を進めていたそうだが、省内を家宅捜索したところ参事官補佐の机から覚醒剤らしきものや、数本の注射器を押収したと言う。
逮捕は東京・新宿の自宅マンションで覚醒剤と大麻を所持していたことだったが、省内の発見された注射器には使用済みのものもあったそうで「仕事中にも常習的に使用していたことになる」。
覚醒剤は「自分で使うために持っていた」そうで、大麻については「違法薬物の葉っぱとして持っていた」と供述しているが、押収物の中には注射器の他に金属製のパイプもあったと言う。
因みに、この参事官補佐は、遠隔教育やグローバル人材の育成など、高校の教育改革に携わって学会やセミナーでは講師も務めていたと言うから、省内どころか、学会やセミナー会場ではシャブを打ってから講師をやっていた可能性もある。
こういった事態に、さすがに菅義偉官房長官も慌てたようで、記者会見で「あってはならないことで、当たり前のことができないのは大きな問題」と厳しく批判。今後の対応には「事実関係をしっかり掌握し厳正に対処してほしい」と語っていたのだが…。
しかし、北方領土を戦争で奪還すると言う趣旨の発言で批判を浴びている丸山穂高衆院議員のように「(国会会期中は)不逮捕特権があるから逮捕されない」なんて嘯くような輩いるのだから、霞ヶ関のキャリア官僚が、いつの間にか「自分は大丈夫」なんて奢った「特権意識」を持っていたとしても何ら不思議じゃない。
それにしても、東京税関によると、平成30年度中に押収された覚醒剤や大麻など不正薬物の押収量は過去最高だったという。中でもコカインに関しては前年を89%も増加している。東京五輪を目前に控え捜査関係者は摘発に必死になっていることは確かだ。ところが…。
「省庁内では個人のデスクの引き出しの中はもちろん、上にあるものには触らない。不可侵意識があるんです。それに官庁でありながら一般世間に比べて感覚が麻痺している。そもそもキャリヤ官僚の中には学生時代からクスリ漬けになっているとも言われています。ま、寝ないで勉強してきたような連中ですからね。しかも、そう言ったキャリア連中というのは官庁でも出世スピードが早いから、少々変なことがあっても誰も責めたり触れようとしない。だいたい罪悪感が乏しい。ですから、今回の薬物逮捕には慌てた連中も多いはずですよ。もし各省庁が警視庁やマトリに協力して捜索をしたら大混乱になるでしょうね」(事情通)。
もっとも、警視庁もマトリも身内の捜査は気が引ける。「やはり半グレや闇社会との付き合いが深い芸能界での捜査の方が、メディアからの注目度が集まるし、ポイントが高いのです。しかし、そう言った中でも霞ヶ関のキャリア官僚が逮捕されたのは、彼らに責任感がなくなり、気の緩みが爆発的に加速しているからです」(元捜査関係者)。