マカオの“カジノ王”の甥の逮捕、送検で老舗ホテル“リスボアホテル”から名物の“回遊魚”が消滅!!

2015012400260000.jpgマカオに異変が起こっている。
マカオではカジノ王と崇められているスタンレー・ホー氏の甥で、マカオ最大のカジノ企業SJMホールディングスの役員、アラン・ホーがマカオ警察によって逮捕、マカオ検察庁に送検されたと言う。一体何が起こっているのか?
今回の事件。何ともマカオらしくないのだ。と言うのは、アラン・ホーの逮捕は「売春組織運営容疑」での摘発だったからだ。
2015012400270000.jpgマカオに行った御仁なら誰でも知っている老舗ホテル「リスボアホテル」。このホテルには、マカオ名物とも言われる回遊魚がいるが、ホーの逮捕で、この回遊魚が消えたのだ。
早速、現地に行ってみたら、見事に回遊魚はいなく、周辺は閑散としていた。これには、さすがにレストランも暇そう。まさに大打撃である。
実は、この事件、ホーだけが逮捕されたわけじゃない。何とホテルの役員や従業員、さらには回遊魚たちも含め102人が逮捕、拘束されたという。まさに一網打尽だ。聞くところによれば、ホーは「リスボアホテル」の役員だと言うのである。
いずれにしても、今回の摘発によってマカオでの売春は4割前後が消えたとも言われている。
ホー以下の容疑は「リスボアホテル」で、大型売春組織を1年以上運営してきたことだという。
マカオ警察の報道官によれば
「リスボアホテルでの2013年から売春営業を行っていた」
えっ!? 2013年からなの? マカオの名物にもなっていたのに!! これには意味が分からない…
「ホー以下、逮捕された6人はホテルの職員は売春組織の経営陣だった。彼らは職権を利用して売春婦にホテル内に100室もの部屋を割り当て、1人当たり1年30万円程度の組織加入費(登録料)と1ヶ月15万円以上の保護費を徴収していた。これで(ホーらは)年間約60億円以上の利益を得ていた」
因みに、1回あたりのサービス料金は2万5000円〜7万5000万円程度。
正直言って、これって、マカオじゃ普通なったんじゃないの?とは思ったのだが…。
ただ、驚いたのは、報道官によると、警察が入手した証拠によれば
「2014年から2015年1月初めまでに、少なくとも2400人もの女性の部屋割り当てリストがあった」。
と言うのだ。
改めて記しておくと今回、逮捕・拘束された回遊魚と呼ばれる売春女性は96人だ。彼女たちは「リスボアホテル」内のロビー付近の通路を歩き回って客引きを行っていた。殆どは不法滞在の中国本土出身者だった。しかも
「逮捕、拘束した女性の中で10人は偽造IDを所持していた」
いずれにしても、売春組織の摘発としては、1999年のマカオの中国返還後、最大規模のものだった。しかも、ホーは、マカオの旅行代理店協会の会長やホテル経営者協会の副会長なども務める超大物。そんな人物を逮捕するとは。地元では「中国・習近平国家主席の汚職撲滅運動の一環」とも。
それはともかく、これじゃマカオの魅力が半減したようなもの。
一時は米ラスベガスを超えたとも言われたマカオだったが、今後、一気に減少方向に向かうことは明らかである――。