今春スタートの“LINE MUSIC”に期待、ライブ会場不足問題では“ホール拡充員会”設置…音制連新年会

FullSizeRender.jpg来年、設立30周年を迎える一般社団法人日本音楽制作者連盟(音制連)の新年懇親会「FMPJ NEW YEAR PARTY 2015」が、東京・渋谷のセルリアンタワー東急ホテルB2階「ボールルーム」で開催された。音制連は「貸レコード店」の出現をキッカケに設立された団体。現在の正会員数は228社、賛助会員数は70社にもなっている。この中で大石征裕理事長(マーヴェリック・ディー・シー代表)は次のように挨拶した。
「我が国のレコード産業はフィジカルとデジタルを合わせて前年比95%だったと言います。しかし、これからは定額制の配信サービスがスタート――特に今春からはLINE MUSICも本格的にスタートする予定です。LINEの特性である言葉の交流に音楽の潮流を促す意味でも、長らく続いていた右肩下がりの局面の打開になるものと期待しています。特にティーンエイジャーを始めとする多くの音楽ファンに定着してもらえればと思っています。
続いてライブ市場についてです。関係団体との合同調査によると09年から5年間連続で順調に推移しています。特に昨年は前年比で3%増と言う結果となりました。しかし、その一方でコンサート会場の不足は深刻になっています。特に2020年の東京五輪の準備もあり、ホールの建て替えや内装の工事などもあって不足し始めるのが現状です。そういった問題の打開を図ることを目的に音制連では先ごろホール拡充委員会を設立しました。菊地(哲榮)常務理事(ハンズオン・エンタテインメント代表)を中心に、今後は会場探しを行っていきたい。ぜひ、APCP(一般社団法人コンサートプロモーター図協会)を始めとする関連団体の協力はもちろんですが、関係機関への働きかけを行っていければと思っています。
また、昨年から始まったJAPAN NIGHTですが、本年は海外展開も積極的に図っていく方針で、ジャカルタ、台北、さらにはロンドンやパリで開催されるクールジャパンのイベント等にもJAPAN NIGHTの名称で出ていきたいと思っています。
最後に、音制連は権利の番人ではありますが、世界のトレンドを見ると、触れてもらわないと好きになってもらえないという論理もあります。そういった見地から既存の議論ばかりではなく、ぜひ利用促進も視野に入れていく方向性も打ち出していきたい。中でも海外に対しては前向きに取り組んでいきたい」。

一方、乾杯の音頭で壇上に立った一般社団法人日本レコード協会の斎藤正明会長(ビクターエンタテインメント代表)は
「新年会では景気のいい話をしたかったが、残念ながらパッケージの方は前年を割り込む結果になってしまった」と言いながらも「デジタルは5年ぶりに前年度を上回った」と語り、その上で
「大石理事長の言うように、いよいよスタートする定額聴き放題サービスが(再生への)突破口になるものと期待している。そういった中で特にハイレゾ配信が伸長しており、今後、大きな起爆剤になるのではないかと期待しています。と言うのも我々、音楽を作る側にとっては良質の音楽、クオリティーの高い音楽をリスナーに聴いてもらえる環境が出来つつあるわけで喜ばしく思っています。また、2月には協会加盟17社による新人アーティストのイベントも東京・渋谷のNHKホールで開催します。もはや分かれてやる時代は終わりました。JAPAN NIGHTも含め、これから共に手を携えてやっていきたい。ぜひ2015年は花を咲かせていきたいと思っています」。