“本格的なロードムービーが出来た!!” さだまさし原作「サクラサク」を田中光敏監督が映画化

 シンガーソングライター、さだまさしの同名短編小説を映画化した東映配給「サクラサク」(田中光敏監督)の完成披露会見が27日午後、東京・銀座の東映本社8階AB会議室で。主演の緒方直人、南果歩、矢野聖人、美山加恋、藤竜也に田中監督、さだまさしも出席した。
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この作品は、原作者のさだ自身が父親との思い出を下敷きに書き下ろした短編小説。認知症の父親と、家族を顧みず仕事に没頭してきた息子との家族の再生を描いている。
田中監督は、これまでさだの原作「精霊流し」を映画化した実績があり、歌舞伎役者・市川海老蔵主演の正月映画「利休にたずねよ」(’13)ではモントリオール世界映画祭・最優秀芸術貢献賞も受賞した。
映画化にあたっては、さだが主題歌「残春(ざんしゅん)」を書き上げている。これまで「精霊流し」をはじめ「解夏」「眉山」「アントキノイノチ」などさだの小説は映画化されてきたが、さだが自ら映画主題歌を自ら書き下ろすのは初めて。
会見に出席した田中監督は「11年前に『精霊流し』を作った後、さださんの小説『解夏』の中の一篇にこの作品があった。とにかくいい言葉がいっぱい盛り込まれていて、福井での朗読劇が行われていて評判になっていた。そういったことからぜひ映画化できないかと、さださんにお願いした」と言う。「4年かかって実現した。素晴らしい原作、素晴らしいキャスト、スタッフと出会え、本格的なロードムービーを作ることが出来た」と感慨深げだった。
一方、さだは「素晴らしい映画が出来て嬉しい。この作品の中の家族の悩みと言うのは、大きな問題があるわけでもなく、それこそ命と引きかえるほどの問題でもない、ごく普通の日常での悩みを抱えた家族を描いている。現実の自分の悩みと照らし合わせて観てもらえたら…」と語っていた。
ロードショー公開は4月5日。また、8月下旬に行われるモントリオール世界映画祭に推薦されることになったという。