あれから40年…親の気持ちは一緒――津川雅彦を北朝鮮による拉致問題の早期解決を訴える啓発ポスターに起用とは!?

北朝鮮による拉致問題の早期解決を訴えるための新しい啓発ポスターのモデルに俳優・津川雅彦が起用されることになった。「親の愛は、世界を動かす。拉致問題は、私達すべての問題です」という津川のメッセージが入っているそうだ。
政府の拉致問題対策本部が製作したらしいが、何で津川をモデルに?と思ったら、津川と女房である女優・朝丘雪路との間に生まれた長女で女優の真由子が74年に誘拐されたことがあった。「拉致」と「誘拐」では、全く事情は違うのだが、政府は「似たようなもの」とでも思ったのだろうか…
いずれにしても「親の気持ちは一緒」というのであろう。津川も「(北朝鮮による拉致の問題が)我が事のように思える。1日も早く解決してほしい」。
それにしても、拉致問題もそうだが、“真由子誘拐事件”も40年近くも前の話。「そんなこともあったなぁ…」という人もいるかもしれないが、殆どの人が記憶の彼方に違いない。そう考えると、ポスターへの津川起用は誰の知恵だったのか…いずれにしても、今回は、せっかくだから“真由子誘拐事件”について振り返ってみることにした。
が、しかし、この時期に「拉致問題の早期解決」を訴える啓発ポスターって、「まさか、これも復興財源から?」なんて思ったりしたが、このポスターを北朝鮮に貼り出すんだったら分かるけど、実際には15万枚以上も刷って全国の自治体や駅、空港などの公共施設に配るという。それが何で「早期解決」なのか…。もちろん国民の拉致に対する意識を高めるのは分かるが、

「真由子誘拐事件」は74年当時は、それはそれは衝撃的な事件だったようだ。
津川雅彦と朝丘雪路が結婚して10か月――74年3月に第一子の真由子(現在は39歳になる)が生まれた。東京・世田谷区の津川邸は建面積330平方メートル。そこに夫妻と真由子が住んでいたが、他にお手伝いさんや看護婦、運転手など7人も住み込んでいた。さすがにバブリーな暮らしぶり…。しかも、毎晩毎晩さまざまな人が泊まりに来ていたという。
「とにかくオープンな家だった。戸締りらしい戸締りはほとんどしていなかったと思いますね。朝丘さんの熱狂的なファンが泊まりに来ることもあったほどです」(当時を知る長老芸能関係者)
しかし、このオープンさがアダとなった。この部分からして北朝鮮による拉致問題とは全く異なってくる…。
同年8月15日午前3時48分、家中が寝静まった中、2階の部屋で寝ていた真由子が侵入してきた男に誘拐されたのだ。因みに、夫妻は別の部屋で寝ていたという。
真由子と一緒にいた看護婦は57歳のベテランだったが、「時間も時間だったことから、真由子ちゃんが連れ去られる時はウトウトしていた。津川が真由子ちゃんを自分の部屋に連れて行ったものと勘違いしてしまったようです」(前出の長老芸能関係者)
真由子は生後5か月。ようやく首が据わりかけたころだ。
ここで当時の捜査状況を振り返ると、犯人の男は、どうやら、津川夫妻の家が無用心だったことを、全て“諜報”済みだったようだ。勝手口から侵入した犯人は、鍵のかかっていない風呂場のドアから堂々と家の中に入った。階段で2階に上がりドアを開けると、そこに真由子が看護婦と眠っていた。真由子をあやしながら抱き上げ、今度は堂々と玄関から外に出て行った――。
警視庁は新聞社、テレビ局に対して報道協定を要請した。人質の身の安全を確保するため「報道はもちろん、取材も一切しない」というものだ。誘拐事件での報道協定は今でこそ慣例となっているが、実は、この事件で初めて実行されたと言う。
犯人から電話があったのは、誘拐直後の午前4時ごろだった。「500万円を第一勧業銀行(現みずほ銀行)に振り込め」と身代金要求。
実は、これもだが、事件が起こる前年の73年1月、第一勧業銀行はキャッシュカードを初めて導入したばかりだった。犯人は事件の1か月前に偽名を使って東京・新宿支店で口座を開き、キャッシュカードを使って千住、西新橋、八王子、池袋の4支店で現金を引き出すリハーサルを繰り返していた。「どこでも20秒足らずで金が出てくる。これなら大丈夫だ」と自信を深めたようだ。
逮捕のキッカケになったのは、津川に電話をかけた時に「500万円はすぐに用意出来ない」と言われ「だったら、あすの12時(正午)までに振り込め」と指示したことだった。このため時間に余裕が出来た。第一勧銀は、警視庁の要請に、わずか1日足らずで我が国初の「逆探知機プログラム」を開発。その結果、指定された口座に振り込まれた金を犯人がどの銀行のATMで引き出しているかを逆探知出来たのだと言う。
16日午後0時17分、犯人は東京駅南口の支店でキャッシュカードを使って現金を引き出しているところを逆探知され逮捕された。誘拐から32時間後の逮捕劇だった。
ところが…。犯人は逮捕されたものの真由子の所在を自供しない…。
「どうせオレは死刑になるから」
と言ったまま、真由子の居場所も安否も口を閉ざしてしまったというのだ。
しかし、これまた指紋から前科が分かり、自宅を突き止め真由子は無事保護された。犯人逮捕から8時間が過ぎていた――。
事件翌日の16日午後11時過ぎ、津川と朝丘は青山の山王病院で無事、真由子と対面した。
津川は無精ヒゲも剃らず、目を真っ赤に腫らし、刑事から真由子を受け取ると、ひしと抱き締めた。その隣で、朝丘は涙で濡れた目をぬぐいもせず、津川の手を握り締めていた。
当時、現場で取材していたベテラン記者は、津川夫妻と真由子の劇的対面の瞬間を今でも鮮明に記憶していた。
「山王病院のロビーは報道陣であふれかえって騒然としていた。真由子を乗せたパトカーが間もなく病院に到着するという情報が流れると、ロビーを占領していた報道陣が玄関からロビーの奥にいる津川夫妻のところまで捜査員が通れるよう道をあけた。真由子を抱いた捜査員がロビーに入って来て、フラッシュの嵐の中、津川夫妻のところへ向かった。まるで映画のようなシーンだった。全国紙の中には病院近くのホテルに部屋を取り、そこを前線基地にして記者8人を動員する社もありました。それほど当時としては大事件だったんです」。
逮捕された犯人は千葉県内に住む男(当時23)だった。宮崎県出身で両親の離婚、母親の再婚、家の貧しさ、そして中学卒業後は集団就職で大阪に出てくるが、仕事になじめず職を転々とした挙げ句、犯罪に手を染めていく。東京に来る前に、すでに保護観察、検挙歴が5回もあった。津川夫妻の自宅で事件を起こす前の3月、車を盗み、無免許のまま乗り回していたこともあった。
「正直言って異常な部分もあるが、ある意味では知能犯的な部分もあった」(捜査関係者)
いずれにしても犯人の男は、決して北朝鮮の工作員ではなかった。ただ、アパートには夫婦で住んでいて事件の1か月前に子供が生まれたばかりだったらしい。妻は、都内の会社に勤め「怠け者の夫のために懸命に働き生計を支えているという感じだった」らしい。
それにしても事件が起こった時、まだ生後5ヶ月の真由子が、夫妻とは別の部屋で寝ていたというのも妙な話ではないか。普通は、生後5ヶ月ぐらいの愛娘だったら一緒にいるはずだが…
事件について津川は後に「新潮45」(00年8月号)のインタビューでこう振り返っている。
「僕自身、母親のオッパイを触りながら小学6年まで添い寝してもらって、乳離れができず、父母の夫婦生活にも相当支障をきたしただろう反省の念があった。また、役者業の深夜に至る不規則な生活に赤ん坊まで巻き込みたくなかった。ただし、1人で寝かせていたわけではない。病院からの看護婦さんにずっと同室してもらっていた」。
ま、親も色々だろうけど、そんなものか…。
因みに、津川雅彦は、芸能一族に育った。叔父はマキノ雅弘監督、叔母は沢村貞子さん、兄は長門裕之さん。津川本人も二枚目から悪役まで幅広い演技をこなしてきた。朝丘雪路も高名な日本画家・伊東深水氏の娘である。しかも、津川は06年11月に紫綬褒章を受章している。
「(デビュー前は)嫌だったが、役者になってつくづくよかった」とさわやかな笑顔を見せていたが、その一方で「あの事件が、人生の転機になった。役者だけでなく、父親の視点を持つことができ、世界が何倍にも広がった」と話していた。
事件後、津川は「子育て」に真剣に取り組むが、つきっきりで遊んでやることは出来ない。で、「自分に匹敵する良質な玩具で遊びを充実させることを思いついた」ということから、玩具屋「グランパパ」(偉大な父)を設立した。スコットランドから城を持ってきた「サンタの国」構想もその延長線上にあったというのだが…。
いずれにしても、拉致問題も早く解決してもらいたいものである――。

宇都宮隆の体調も万全…TM NETWORKのさいたまアリーナ2DAYSを全国の映画館でライブシネマ同時生中継!!

 7月21、22日に埼玉・さいたまスーパーアリーナで繰り広げられるTM NETWORKのライブ「TM NETWORK FINAL MISSION ―START investigation―」の模様を、ライブシネマの配給を行うMMWが全国同時生中継を行うことになった。全国主要都市の劇場50館程度で、さいたまスーパーアリーナでの盛り上がりや興奮を全国の映画館で両日に亘ってリアルタイムに体感できる。
今回のライブは当初は5月に予定していた。ところがライブを控えた今年3月、ボーカル・宇都宮隆のすい臓に腫瘤(しゅりゅう)が見つかり、その摘出手術を4月に行ったため開催を延期していたもの。術後の経過も良好で、今や宇都宮のライブにかける意気込みは大きく「TMらしいショーになります!!」と張り切っているという。
 そのライブ。小室哲哉は「2日間でワンセット」と発言。さらには「これまで(一度も)演奏していない曲も…」と内容にも言及、ファンにとっては見逃せないライブとなっている。そういった注目のライブを今回は生中継で、さいたまスーパーアリーナの熱気と興奮を全国主要都市の映画館のスクリーンに届けるのだと言う。
 TM NETWORKは、小室哲哉を中心に宇都宮隆、木根尚登の3人で結成、84年にデビューした。TVアニメ「シティーハンター」の主題歌「Get Wild」、映画「ぼくらの七日間戦争」の主題歌「SEVEN DAY WAR」など、数々のヒット曲を産み出してきた。そのTM NETWORKも来年、デビュー30周年を迎えることから「30周年イヤーに向けた壮大なプロジェクトを組んでいる」というという。今回の公演は、いわば30周年イヤーに向けての第一弾企画といったところか。「彼らがどのようなサウンド&パフォーマンスを見せてくれるのか注目が集まっている」とMMWの関係者。
 そのMMWは、今年3月にBOOWYのデビュー30周年を記念したライブ・ドキュメンタリー映画「LIVE CINEMA BOOWY 1224 FILM THE MOVIE 2013」を東京・六本木ヒルズのTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国の主要映画館で上映した。これは87年12月24日の東京・渋谷公会堂での解散宣言に焦点を当てたドキュメンタリー映像だった。当時、5台の16ミリ・フィルムを駆使し撮影されていたものの、これまで24年間「1224」とナンバリングされたまま都内の倉庫の片隅で眠り続けていたももで、上映は全国で大きな動員となった。
 一方でTM NETWORKについても、昨年4月にも東京・日本武道館で行われた4年ぶり公演の模様をライブシネマで展開している。その時は日本の他、香港や台湾の映画館でも同時生中継するなど話題を呼んだ。「武道館公演は革命的なエンターテンメントで多くの驚きを与えた」というだけに、果たして今回は…。
 また、ライブシネマのサプライズとしては、公演会場のさいたまスーパーアリーナで販売されるパンフレットやTM NETWORKのTシャツなやマグカップなどプレミアム・グッズも各劇場で販売すると言い、雰囲気的にも「一体感をもたせている」とか。
 ライブシネマのチケットは7月3日正午から「ローソンチケット」、7月8日からは「チケットぴあ」、そして7月15日から「楽天チケット」で先行発売と順次拡大していく。料金は前売り券3500円で劇場当日券は3500円(全て税込)。
ライブシネマの問い合わせは03(6416)1039(ライブシネマ事務局)