カナダ人だから?全米NO1のカーリー・レイが“新人賞候補”からも漏れ無冠に…「第55回グラミー賞授賞式」

「第55回グラミー賞授賞式」が10日夜(日本時間11日)、米ロサンゼルスのステイプルズ・センターで行われた。今回は何と言っても新人の米ロックバンド、ファンが「年間最優秀レコード」「年間最優秀楽曲」「年間最優秀アルバム」「最優秀新人賞」なと主要4部門の他、全6部門でノミネートされ注目されていただけに、昨年のアデルのように主要3部門は独占してしまうのか…なんて思って見ていたが、最終的には「年間最優秀楽曲」と「最優秀新人賞」の受賞にとどまり、「年間最優秀アルバム」はマムフォード&サンズの「バベル」が取り、「最優秀レコード賞」はゴティエ「Somebody That I  Used To Know」が受賞するなど分散された格好となった。
しかし、今回のグラミー賞では、一部の受賞者のノミネートを巡って全米レコード芸術科学アカデミーの会員に対する疑問も露呈した。その最大のものが主要4部門の中の一つである「最優秀新人賞」候補から昨年、最も売れたと言われるカーリー・レイ・ジェプセンが漏れたことにあった――。
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カーリーは、日本でも大人気で昨秋9月に発売したデビュー・アルバム「キス」が、すでに30万枚を売り上げている。このCDセールスが低迷する中で洋楽の新人アーティストとしては快挙とも言うべきセールスとなったことは間違いない。
そのカーリーは、全米のカリスマ・アイドルで自身のツイッターのフォロワー数が3000万人もいるというジャスティン・ビーバーが立ち上げた新レーベル「スクールボーイ・レコーズ」の第1弾アーティストとして昨春全米デビューした。ジャスティンと同じカナダ出身の新人アーティストだが、デビュー曲の「コール・ミー・メイビー」は米ビルボード・チャートで9週連続1位にランクされ、昨年は“最長全米No1シングル”に輝き、当然のことながら「グラミー賞」の最優秀新人賞候補として注目されていたわけだ。が、しかし、いざフタを開けてみると最優秀新人賞候補の中にいない!!
そこで今回、現地の音楽関係者に聞いてみた。すると「ノミネーションの投票をする全米レコード芸術科学アカデミーの会員は若くはないからね」とした上で「あるいはプロデュースをしたジャスティンへの評価の低さが根底にあるのでは…」とも。
これが事実なら「世界で最も権威のある音楽賞」という代名詞にも傷のつく話。
だが、確かにジャスティンもアルバム「ビリーヴ」がミリオン・セラーになったにもかかわらず、今回のグラミー賞では1部門もノミネートされなかった。そのことにマネージャーのスクーター・ブラウン氏は「アルバムは大ヒット。ツアーのチケットは完売。今回、彼は評価されるべきだった」と、グラミー賞を運営する全米レコード芸術科学アカデミーを批判していた。
「結局、アカデミー会員は若干18歳のジャスティンにどこか抵抗を抱いていることは確か。本音ではカナダ出身のアーティストだったからという意見もあるが、苦肉の理由としてはグラミー賞は人気やレコード・セールスを重要視しないとも言いたいかもしれませんね」(前出の音楽関係者)。
もちろん、その一方で、「(候補から漏れたのは)カーリーがインディーズ時代もあり新人ではない」と言った理由も出ていたそうだが、「だったらファンも同じだろう…」ということになる。
結局のところ新人賞候補から漏れた理由はアカデミー会員が選んだ結果――という以外ない。
それはさておき、グラミー賞授賞式と言えば、やはり豪華なライブ・パフォーマンスだろう。今回はテイラー・スウィフトのオープニングに始まり、リアーナ&スティング&ブルーノ・マーズ、エルトン・ジョン&エド・シーラン、アリシア・キーズ&マルーン5 、ジャスティン・ティンバーレイクなど過去最高の20組がステージでエキサイティングなパフォーマンスを披露した。

◇主要4部門の受賞作品
【年間最優秀レコード】
▽「Somebody That I Used To Know (feat.Kimbra)」(ゴティエ)
【年間最優秀楽楽曲】
▽「伝説のヤングマン~ウィー・アー・ヤング~(feat.ジャネール・モネイ)」(ファン.)
【年間最優秀アルバム】
▽「バベル」(マムフォード&サンズ)
【最優秀新人賞】
▽ファン.