「旅立ちー足寄よりー」。CDドラマは塚本高史、映画では大東俊介。果たして舞台で松山千春を演じるのは…!?

holiday-CHIHARU2.jpgフォークシンガー松山千春の生き様を描いた舞台公演「旅立ち―足寄より―」の”松山千春役”に現役アーティストや俳優、タレントの、いわゆる”二世タレント”からの応募が殺到している。3月3日に東京・有楽町のニッポン放送イマジンスタジオで千春役の最終選考イブ・オーディションが行われるが、その中に鳥羽一郎の長男・木村竜蔵(23)、そして三浦友和と百恵夫妻の長男・三浦祐太朗(27)、さらにはロス・インディオスに初代女性ボーカリストとして参加した故・シルヴィアさんの長男・中山貴大の3人が入っており”千春役”を競うことになった。
昨年末から応募を受け付けた”平成の松山千春”には823人の応募があった。千春張りのギターの弾き語りだけではなく「舞台演技の出来るニューフェイス」という、これまでにないハードルの高い募集基準に「どれだけ応募があるのか」と不安視されていたが「千春になりたい人」の反響は想像以上に高かったようだ。
中でも、特に目立ったのが現役アーティストや俳優、タレントの”ジュニア”からの応募だった。その数は「40人を超えていた」そうで、締め切り後には「プロダクションやレコード会社からのプッシュが相次いだ」ほど。最終的には一般に公募した以上は「一般応募者にもチャンスを与えたい」ということになった。が、それでも3人の”ジュニア”が残った。
1人は、演歌歌手・鳥羽一郎の長男・木村竜蔵。木村は06年10月、高校在学中にシングル「愛しい人よ FLOWER」でデビューし 現在はシンガー・ソングライターとして活動している。鳥羽のコンサートでも親子共演しておりファンの間では有名な存在だ。しかし、その一方で、千春のファンとしても知られ、千春のコンサートにも飛び入り出演したことがあるだけに「かなりポイントが高い」といった声も…。
 さらに、三浦友和と百恵夫妻の長男・三浦祐太朗も。実は、今回の募集では「23歳まで…」と明記されていたが、祐太郎君の応募CDを聴いたら「演奏能力が高く。捨てがたい」ということになり、特例で第二次審査を通過した。
と言うのも祐太朗君の場合は、中学時代からバンド活動を続けていて、とにかく慣れている。しかも、木村同様に08年11月26日にはシングル「イトシセツナナミダ」でメジャーデビューもしている。現在は、バンドから離れソロ活動をしているが、誰が見ても「実力は折り紙つき」。ただ、役者の経験がないだけに今回は「大きな冒険」と言った声も…。
 そして、異色の”二世”としてはロス・インディオスに初代女性ボーカリストとして参加し、現役中は”ロス・インディオス&シルヴィア”として活動し、あのミリオンヒット曲の「別れても好きな人」を歌った故シルヴィアさんの長男・中山貴大も選ばれた。
 しかも、中山に関しては強力な応援者がいた。シルヴィアさんの後にボーカルとしてロスインディオスに参加、その後は芸能レポーターに転身した嵯峨聖子が「ミリオン歌手でもあった母の願いは息子にも音楽をやってほしいとするものでした」といったコメントを添えていた。
 もちろん、この他の一般からの応募者も有望である。とにかくグループを結成したり、ソロでライブ活動をしていた強者ばかりが選ばれている。北海道や青森、京都など地方からの通過者もいるが、かなりのハイレベルなライブ・オーディションになろそうである。
因みに、舞台「旅立ち―足寄より―」は、千春の自伝的小説「足寄より」を舞台化するもの。77年に「旅立ち」でデビューして2年後の79年に発刊された小説で、当時23歳の千春が自らの生い立ち、生き方、そしてデビューするまでを描いたものとして話題となり当時、70万部を超える大ベストセラーとなった。デビュー30周年ではCDドラマや映画化もされている。それにしても「現在進行形で現役で活躍中のアーティストの生きざまを舞台化する」というのは、おそらく前代未聞だろう。
舞台は、千春の生みの親である北海道のSTVラジオ竹田健二ディレクターとの出会いから、デビューまでのふれあい、絆、信頼、そして別れを描いていく。「旅立ち」は、千春のデビュー曲。夢を追いながらも、貧乏、挫折、屈辱を味わいながらも突っ張りながら育った千春と竹田ディレクターとの青春群像を描く。
舞台公演は今夏7月30日から8月3日まで東京・赤坂の草月ホールを予定している。
それにしても、CDドラマでは塚本高史が千春を演じ、映画化では大東俊介が千春役を好演した。さて、舞台化では誰が千春役を演じるか…。