今年の「紅白」は…。BSでの生放送が打ち切られ「総合テレビ」一本化で視聴率45%も狙える!?

今年の「紅白」の出場者は10月1日に「暴力団排除条例」が施行されたことがあって、例年とは違った形で注目された。しかし、そういった条例、条例なんて言っている以上に、今年の「紅白」の出場者は(表現が正しいかどうかはわからないが)奇怪だった。
だいたい、出場者は紅白合わせて55組なんて、何で「奇数」にしたのかも分からないが、それより初出場の顔ぶれが不可解だった。
NHKは、今年のテーマを「あしたを歌おう。」とし、震災などの被災者が自ら歌った歌、復興の歩みにエールを送った歌などをピックアップし、改めて「歌の力」を感じさせることをテーマに掲げていた。ま、それはそれで十分に納得できるものである。ただ、「紅白」には、それ以上に、ちゃんとした選考基準がある。「今年の活躍」「世論の支持」「番組の企画・演出との合致」の3つがそれ。この3条件をクリアして出場するには正直言ってハードルは高いものがあるのだが、現実は…。
言うまでもなく今年、最大の話題なったのは、芦田愛菜と鈴木福(薫と友樹、たまにムック)の歌った「マル・マル・モリ・モリ」。そういった意味では、愛菜ちゃんと福くんの出場は当然だろう。だが神田沙也加と、絢香の再出場というのは…。
絢香は、2年前に歌手活動を引退した。それは記憶にも新しい。今回は「みんな空の下」や「三日月」が、被災地で歌われていたからだと言うが、理屈を言ったら、被災地で歌われていた作品なんて、他にもいっぱいあるだろう。しかも、歌はともかく、彼女自体が今年1年、全く活動をしていない。そういった意味で考えたら、前述した「出場の基準」は一体何なのか? だったら、震災以降、支持を得ただろうJUJU「また明日…」の方が、一般的だろうし支持を得たはず。
いずれにしても、絢香が歌手活動を再開するため、「紅白」を宣伝の場に使われたことは否めない。どうせなら、今年で引退するという元モー娘。のゴマキこと後藤真希を出し、先日の幕張でのコンサートのようにモー娘。と一緒に華やかなステージにした方がよかったのでは。
それにしても、神田沙也加の初出場は実に不可解。母親の松田聖子が希望したのかどうかは分からないが、聖子と共演するなら共演するだけで「初出場」の枠に入れる必要もないだろう。かつて、倖田來未と妹のmisonoの共演したことがあったが、misonoを「初出場」とは言っていなかったはずである。実に不可解だ。
ま、結果的には神田沙也加の初出場は「紅白」の奇妙なサプライズになったことだけは確かだが、ただ、こういった「強引」とも思えるようなやり方は、NHK以上に実は聖子にとってイメージが悪い。もちろん芸能ネタとしては話題になるだろう。しかし、マトモな聖子ファンだったら「さすが聖子」なんて言わないと思うが…。
ところで、そういった疑問も多い今年の「紅白」ではあるが、一部には例年以上に視聴率がアップすると言われている。何故か?
それは、今年は放送が「総合テレビ」のみで、BSプレミアム(旧衛星第2)、BSハイビジョンでは放送しないからだ。「地上デジタル放送」になって、いわゆるNHKが「使命」として掲げていた難視聴地域の問題などが解消したからだという。だが、実際には衛星も視聴者は3〜4%あったはずだし、ハイビジョン放送を含めたらおそらく6%前後の視聴率があったと思われる。つまり、その衛星放送で観ていた視聴者が今年は「総合テレビ」に単純に加わると言うわけである。変わらないのは、BSでも昨年同様に「紅白」を大宣伝すること。…と言うことは、可能性としては45%超えなんてこともあり得るというわけだ。
ま、いくら出場者に疑問があっても、視聴率がアップしたら「成功」。まさに腐っても鯛である。そう考えたら、NHKもなかなか計算高い?