石坂敬一氏のワーナーミュージック・ジャパン“電撃移籍”を正式発表!! 海外トップからも期待のコメントが…

【ヘッドロック】がブチ抜いたユニバーサルミュージック前会長兼CEO(現相談役)石坂敬一氏のワーナーミュージック・ジャパン”電撃移籍”は、取り敢えず業界スズメの間では大騒動になったようだ。
石坂氏は、10月末日までユニバーサルミュージックに在籍し、その翌日――11月1日付でワーナーミュージック・ジャパンの代表取締役会長兼CEOに就任する。したがって、本来なら11月1日にプレスリリースを出すのが筋なのだが、余りに業界スズメが騒々しいものだからか、28日に就任を正式発表してしまった。共に世界レーベルでライバル会社。そのライバル会社が、退任もしないうちにトップ人事を正式発表してしまうとは、正直言って前代未聞だろう。
それにしても、石坂氏は東芝EMI(現EMIミュージック・ジャパン)から94年にポリグラム(現ユニバーサルミュージック)にヘッドハンティングされて移籍、丁度50歳の時である。そして都合、15年間に亘って社長→会長→会長兼CEO→相談役とトップを務めてきた。その石坂氏も、今や66歳になったが「まだまだ、若い奴らには負けてはいられない!」ってことなのだろう…。今度はワーナーミュージック・ジャパンに移ったと言うわけだ。
石坂氏がワーナーミュージック・ジャパンのトップになったのには意味がある。
それは同社の社長だった吉田敬氏が、昨年10月に自宅で自殺を図り他界したことによる。丁度、ワーナーミュージック・ジャパン40周年の年の出来事だった。吉田氏を失ったことで、同社はワーナーミュージック・アジア・パシフィック会長、ラッキー・ラザフォード氏が日本も兼務することになり、会長兼CEOを暫定的に務めてきた。しかし、日本は世界の中でも売り上げが高い。アメリカに次ぐ巨大マーケットである。その日本のトップを暫定的に務めるわけにはいかなかった。そこで、石坂氏に白羽の矢が立ったわけだ。
しかも、ワーナーミュージックグループのレコード音楽部門の会長兼CEOであるリオ・コーエン氏は、ユニバーサルインターナショナルの傘下にあるデフ・ジャム・アイランドを作った人(会長兼CEOだった)。あの宇多田ヒカルと海外契約を結んだ人である。そういった意味では、石坂氏とも縁がある。
今回、石坂氏をワーナーミュージック・ジャパン代表取締役会長兼CEOに招いたことに対して、ラッキー・ラザフォードとリオ・コーエンの両氏もコメントを発表している。

■ラザフォード氏=石坂敬一氏は業界で最も成功しているエグゼクティブの1人であり、これからも日本の音楽の創造を支えて行きます。彼の創造的な才能、ビジネスの洞察力、及び会社オペレーションの経験というコンビネーションは、アーティストのパートナーとしても、我々のチームリーダーとしても素晴らしいものです。石坂氏をリーダーとして迎え、我々は積極的にA&R活動を拡大し、次なる瀬劇的な進化の段階へと進むでしょう。

■リオ・コーエン氏=石坂敬一氏は世界で最も活気に満ち溢れたミュージック・マンであり、ご自身が音楽文化そのものです。日本の音楽を深く理解し、長年に亘りアーティストの育成に注力し、業界を常にリードされてきました。アーティストの才能を早く見出し、契約・育成するという我々の核となる使命は、石坂氏によって今後も達成され続けるでしょう。

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一方、石坂氏は
「私は、常にワーナーミュージックのアーティストを中心としたビジネスアプローチに感心をしていました。また、ラッキー・ラザフォード氏、リオ・コーエン氏や他の才能あふれるチームの皆さんと働くことも非常に楽しみにしています。私たちは、本当の意味でのプログレッシブな音楽会社が今後どのようにアーティストに仕えていくべきなのかという共通ビジョンを持っています。私は、デジタルのリーダーシップを構築し、素晴らしい音楽を創造する格好良く素晴らしいアーティストたちの確固たる強い家としてのワーナーミュージック・ジャパンをリードしていく所存です」。
それにしても、前社長の吉田氏は48歳だった。若返りが叫ばれる音楽業界の中で、66歳の石坂氏が、どんな采配を振るっていくのか…大いに楽しみではある。