僅か8ヶ月で…シティグループがEMIミュージックの売却先を5 社に絞る。10 月21日までに買収候補者に通達!!

洋楽通として知られる高橋裕二さんが自らブログ「洋楽天国」(http://yogakutengoku.blog135.fc2.com/)で「EMIミュージック」の売却・買収について記述している。それによれば、欧米の各紙が一斉に報じているそうで「EMIミュージックのオーナーである米金融最大手のシティグループがレコード部門と音楽出版部門のバラ売りを決めたようだ」としている。何でも、一括売却よりもバラ売り売却の方が高額になるからだとか。シティグループは、今回の「EMIミュージック」について、10月21日迄に売却すると買収候補者に伝えているという。
それにしても、シティーバンクがEMIミュージックを買収したのが今年2月。それから、僅か8ヶ月である…。

報道によると買収の候補者は5社に絞られたという。5社のうち4社は戦略的買収者で1社は投資を目的にした買収者だ。5社は以下の通り。

1.ユニバーサルミュージック(親会社はヴィヴェンディ)
2.ワーナーミュージック(親会社はアクセス・インダストリーズ)
3.ソニー
4.BMGライツ・マネージメント
(投資ファンドKKRとの合弁会社)
5.ロン・パールマン(投資ファンド、マックアンドリュース&フォーブスのオーナー)

ロン・パールマンだけが投資目的。他の4社は今の組織と一緒にして市場で大きなシェアを獲得し、人件費を中心に大幅なコスト・カットを実行し利益を生みたい。ユニバーサルミュージックとワーナーミュージックはレコード部門を買いたいようだ。
ソニーは音楽出版「Sony/ATV」をマイケル・ジャクソンの遺産管理団体と保有し、BMGライツ・マネージメントも音楽出版を持っている。よってこの2社はEMIミュージックの出版部門を買いたい。
ロン・パールマンは買収金額が低かったらEMIミュージックを全部買いたいが、駄目ならレコード部門だけでいいと考えているようだ。EMIミュージックのロジャー・ファクソン最高経営責任者は出来るならまとめて買って欲しいと主張している。
先週ソニーは買収資金をアブダビの投資ファンド「ムバダラ」から調達した。ユニバーサルミュージックは親会社のヴィヴェンディに潤沢な資金があるという。当初買収の可能性が最も高かったアクセス・インダストリーズがここに来てこの案件から降りるかもしれないという。ワーナーミュージック買収に金を使いすぎたのと、EMIミュージックを保有する米金融最大手シティグループの交渉の遅さが原因だそうだ。アクセス・インダストリーズのレン・ブラヴァトニクが1番早くシティグループと交渉していた。
何が何でもEMIミュージックを買収したかったワーナーミュージックのエドガー・ブロンフマンは皮肉にもレン・ブラヴァトニクによって最高経営責任者から会長職に追いやられ今年中にワーナーミュージックを去るようだ。
今年(2011年)のアメリカ・レコード業界の今現在の市場シェアは以下だ。(業界誌ヒッツより)

1位)ソニーミュージック 29.8%
2位)ユニバーサルミュージック 29.3%
3位)ワーナーミュージック 11.9%
4位)EMIミュージック 9.3%

ところでEMIミュージックの出版部門を買いたいのはソニーだが、ソニーが持っている音楽出版「Sony/ATV」はソニーとマイケル・ジャクソンの持ち物で、ソニーミュージックは音楽出版部門とは関係がない。先週関係者の話として新たに浮上したのが、ソニーミュージックがナップスターの創業者ショーン・パーカーをコンサルタントに起用したロン・バークルが率いる投資ファンドのユカイパと組んでEMIミュージックのレコード部門を買収するという話。親会社とバラ売りに参戦するという事だ。

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