松山千春の全国ツアーが埼玉・越谷からスタート!! 「暴力団排除条例」に持論展開!「正義はいつも国民の中に…」

フォークシンガー松山千春の秋の全国コンサート・ツアー「愛の歌」が29日の埼玉・サンシティ越谷市民ホールからスタートを切った。26都市で31公演を予定している。ファイナルは、12月24、25日の北海道・ニトリ文化ホール。
千春は、08年の春の全国ツアー中、不安定狭心症で倒れ、その後のツアーは本数を控えていた。今回のツアーは07年秋のツアー以来、実に4年ぶりの公演本数となる。
今回のツアーは、10月5日に発売される新曲「愛の歌」に連動したものだが、前回の春のツアーでは予定されていたものの東日本大震災の影響で中止になった仙台公演(仙台サンプラザホール=10月17、18日)と福島公演(会津風雅堂=10月13日)もリベンジする。また、岩手(盛岡市民文化ホール=10月11日)や青森(青森市文化会館=10月20日)など東北の震災被災地を全て回ることになっている。
コンサートは2部構成で、1部は「君のために作った歌」の弾き語りで幕を明けた。」「弾き語りと言っても、俺の場合は語り語りで終わりになるかもしれないが…」と冗談を交えながら「もう一度」「時のいたずら」など懐かしい曲を歌い綴り、弾き語りの最後は「祈り」で締めた。
一方、新曲「愛の歌」は千春にとって通算69枚目の作品。既にレコチョクの「着うた」チャートでは7位にランクされるなど前評判も上々だと言う。
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また、千春は10月1日から全国で施行される「暴力団排除条例」にも疑問を呈し、独自の理論を展開した。
「私は、今、日本国憲法を持ち歩く日々を送っています。しかし、日本国憲法の中には『一部の国民とは付き合うな』とか『飲食を共にするな』という文字は一行も入っていません。まして、国家権力が、(暴力団であっても)一部の国民を取り上げ虐めてもいいなどという言葉も入っていません。
もちろん私自身、暴力団を擁護する気持ちは全くないし、そういった意味で言うと暴力団はいなくなった方がいいと思う。みなさんも当然、そう思っていることだと思います。しかし、よく考えてみて下さい。全国、北海道から沖縄まで、すべての都道府県の条例で『排除しろ排除しろ』って決めてしまっているけど、では、そういった人たちを一体、どこに排除しろというんですか?
国家権力は、この国のことは何でもかんでも決めたいと思っているかもしれない。しかし、全てを国家権力が決めてしまっていたら、この国はどうなってしまうのですか?それこそ、海外に行って、日本を紹介する時は『日本と言う国は、付き合っていい国民と、付き合ってはならない国民がいるんですよ』なんて説明することになるんですよ。
確かに、暴力団など反社会的な人たちを、この社会から排除したいという気持ちは分かります。だけど、その前に、何で、みんなと仲良く頑張ろうという気持ちにならないんですか? 今回の『暴力団排除条例』に限らず、『暴対法』もそう。悪いことは排除すればいいと、とにかく排除することばかり言っているが、その前に何で更正する道を探ろうとしないのか? 彼らには更正の道はないのか? もちろん、暴力団には悪い人間も多いかもしれないが、そういった人間を更正させるのも我々、人間社会じゃないですか?
私たちは、みんな血の通った人間なんです。腐ったリンゴなんかじゃないんですよ。何でもかんでも腐ったものは排除しろ排除しろじゃ、それこそ解決の糸口にはならない。
日本国憲法第14条では『基本的人権』が謳われ、全ての国民は平等に暮らせることが定められています。しかし、今回の条例は、その基本的人権さえ傷つけてしまっている。本来、どんな犯罪に対しても平等に裁かれなければならないはず。日本は法治国家なんですから。
私は、正義は、いつも国民の中にあると思っているし、これからも、そうあるべきだと思っている」

この世の中、何でも「臭いものには蓋をしろ」で済ませ、曖昧に済ませてしまう。実に無責任な世の中になってしまった。そういった意味でも、千春の理論は納得も出来る。
それに、紳助問題でクローズアップした感のある「暴力団排除条例」の施行でも、何故かターゲットが芸能界と言うのも、ちょっと極端過ぎる。まるで芸能界を締め上げさえすれば暴力団を排除出来るなんて本気で思っているのか? 警察庁の安藤隆春長官は、酒井法子の覚醒剤事件の時も異例の談話を出したり、紳助問題でも何かと大張り切りだが、内心では暴力団排除を理由にして芸能界や放送業界に警察官僚の天下り先でも作りたいのだろうか?まあ、パチンコ業界に続いて芸能界や放送業界を牛耳れれば影響力は巨大になるかもしれないし…。いずれにしても、暴力団のような反社会勢力は、何とかすべきだろう。が、排除したら排除したで、今度は海外からのマフィア――それこそ韓国や中国、台湾から続々とマフィアが日本で組織化する可能性だって出てくる。いや、実際にその兆候はある。その時は一体、どうするのか?そういった意味でも今回の条例は短絡的。それに、いくら条例で決めても、そんなの「暴力団排除」にはならず、さらに「地下組織化」させていくだろう。犯罪の抑止力にも何もなったものじゃない…。

因みに、松山千春のコンサートは首都圏での公演が多く、初日の越谷をはじめ5年ぶりに埼玉・大宮ソニックシティでの公演を11月10日に行う他、前後して11月8日には神奈川県民ホール(横浜)も予定している。東京公演は11月29、30日の有楽町・東京国際フォーラム・ホールA。