68歳のミック・ジャガー新たな挑戦!! ディヴ・スチュワートらとロック・グループ“スーパーへヴィ”結成!! 反応次第で来日も!?

英ロック歌手のミック・ジャガー(68)が、元ユーリズミックスのメンバーで現在、音楽プロデューサーとして活躍するディヴ・スチュワート(59)らと新ロック・バンドスーパーへヴィを結成し、9月21日にアルバム「SuperHeavy」を緊急発売するということでインタビュー取材に応じた。場所は英ロンドン。しかも、あの痛ましい米中枢同時テロから10年目。東日本大震災から丁度6ヶ月目にあたる日にインタビューとは…。
それにしてもインタビューには、ミックだけではなあくディヴまでが同席すると言うから緊張するばかりだった。因みに、インタビューは、世界各国から取材チームが来ていた。日本はフランスのテレビ局に続いて。もっともインタビューはフランスの15分に対して日本は40分。この差は、日本がテレビと紙媒体だったからだそうだが、それでも40分間のインタビューはアッと言う間だった。
holiday-P1030802_ed.jpg
インタビューは、ロシアのお騒がせデュオ“tATu”の取材の際、ロシアに行った洋楽ライターの内本さんと一緒だったが、ミックのオーラには内本さんも圧倒されていたようだ。
ところでスーパーへヴィは、ミックと80年代のUKポップ・シーンを一世風靡したユーリズミックスの元メンバー、ディヴが中心となって結成された。メンバーはインド映画音楽界の巨匠と言われ、映画「スラム・ドッグ・ミリオネア」ではオスカーを受賞したA.R.ラフマーン(45)や故ボブ・マーリーの七男でグラミー賞を3回受賞したレゲエDJのダミアン・マリー(33)、そして、英R&Bの女性シンガーとして注目を集めているジョス・ストーン(24)の5人。ミックにとっては、音楽活動50年のキャリアの中で、ローリング・ストーンズ以外のバンドを結成したのは初めてのことだが、68歳にもなるミックが、今もなお新しい音楽に挑戦し続けようとしている姿には驚かされるばかりだ。
「音の理想郷とでも言うのか、これまでにない音楽の世界を語り合っていく中で始まった」とミック。しかし「一緒にやろうぜ!と、スタジオに入ったが、グループとして本格的にスタートするまでに1年かかった」とディヴは苦笑いしていた。
「とにかく、世界一複雑なレコーディングだったな。確かに、音楽において理想を語ればキリがないけど、こんなバンドが実現するとは夢にも思わなかったよ」とミックは満足げに語っていた。
メンバーが各国で活動する大物だけにレコーディングも至難の業だったようだ。「みんなバラバラで、本当に上手くいくのか不安だったね。とにかく、レコーディング中に逃げ出さないようにって、ディヴのアイデアで、メンバー全員が1つの船に乗り込み地中海でレコーディングしたよ(笑)『ビューティフル・ピープル』と言う曲は、大揺れする船の中でのレコーディングになった」なんていうエピソードも吐露した。
アルバム「SuperHeavy」は、9月21日に発売される。
完成した日本のCDを見たミックは「素晴らしい。でも、もしかしたらCDを見るのなんて今回が最後になるかのしれないね」と、デジタル配信時代の音楽業界を皮肉って見せた。その上で「音の理想郷が完成して満足しているよ。音楽業界にとっても革命的なアルバムになるはず」と仕上がりに満足顔だった。
ところで、気になるのは来日があるのか、あるいはないのか?ミックに聞いてみると「予定はないけど、アルバムの評判がよければ当然、行くことになるだろうね」と、うまく交わされた。すると隣のディヴが「だったらミックや他のメンバーのボーカルや音をコンピュータに入れて俺1人で行ってもしい」と、ジョークを飛ばすと、ミックは「その時は、観客として日本に行くよ」。

ところで、9月11日といえば日本では東日本大震災から丁度半年である。ここは震災についてミックに聞きたい。
ミックは言葉を選びながら「震災のニュースを聞いた時は、正直言いてどう感じていいのか分からなかった」とした上で「当然、生活している場所が違うので、被災された方々の痛みや気持ちを僕たちがどれだけ受け取ることが出来るのか分からない。ただ、心は痛むし世界は同情の気持ちで一杯だと思う」と語った。
しかし一方で、日本の現状について「今は、地震や津波での被害だけではなく、原発問題とその対処の仕方への問題がある。この3つの要素が問題をより複雑にしているのではないか」と言い、原発問題に関しては暗に日本の政府や東電の対処の仕方を批判。「とにかく人々を理解させることが重要だろう」とした。

holiday-P1030803_ed.jpg

【スーパーへヴィ】
ミック・ジャガーがジャマイカにあるティヴ・スチュワートの家に招かれ、音の世界について語り合ったことから始まったという。そこで、あらゆるジャンルの音楽を背景とした未知の世界、話は進み、その音楽を実現させるために各ジャンルの代表となる格のある本格的なアーティストを集めようと言うことになったそうだ。
まず声をかけたのはジョス・ストーンだった。ミックとディヴは彼女と04年に映画「アルフィー」のサウンドトラックで共演していていたことから「まず一番最初に思いついた」と言う。
次に声をかけたのはダミアン・マーリー。以前からジャマイカ文化の虜だったというミックとディヴ。いくつものレゲエ・トラックを聴きまくった末、ミックが「ファンの1人だった」というダミアンに白羽の矢が立ったそうだ。
最後に参加したのがA.R.ラフマーンだった。最近では「スラムドッグ$ミリオネア」でオスカーを受賞し脚光を浴びたインド映画音楽界の巨匠。その功績がキッカケとなり、ロサンゼルスでミックとディヴと接点を持った。
日本でA.R.ラフマーンは、「ムトゥ〜踊るマハラジャ」の大ヒットでお馴染み。「ラフマーンの圧倒的なスケール感が包み込み、これまでにないアルバムに仕上がった」とミックは言う。
なお、グループ名とアルバム・タイトルのスーパーへヴィは、ダミアン・マーリーの口癖だったフレーズ「スーパーへヴィ」(「モハメド・アリ並みのヘビィ級な一発」の表現)だという。