「募金に協力しない人が悪人に見えちゃう!」東日本大震災の過度な義援金・募金呼びかけに松山千春が持論!!(上)

holiday-IMG_1055.jpgデビュー35年を迎えたフォーク歌手・松山千春の春のコンサート・ツアー「I LOVE YOU」が3月21日の東京・八王子のオリンパスホール八王子(新八王子市民会館)からスタートしたことは、既に記した。今回のツアーは全国21ヵ所で全25回の公演を予定している。
ただ、当初予定していた6月20日の宮城・仙台サンプラザホールと22日の福島・福島県文化センターでの公演は会場の損傷の中止され、代わりに21日と23日に急きょ山形県内で2公演を追加することになった。
ところで、千春は東日本大震災の被災地、被災者支援について「金がある奴は金を出せばいい。力がある奴は力を出せ、知恵のある奴は知恵を出せ。ただ、自分は何もないと言う奴は、元気を出せ」と訴えてきたが、その上で、今日の過剰とも言える被災地、被災者支援の世の中の流れについて持論を展開している。
これは、現在発売中の「東京スポーツ」にも掲載されているが、その東スポも掲載できない部分があったというのだが…。そこで、今回は【前編】【中編】【後編】の3回に亘って掲載する。

≪今回の東日本大震災では被災された方々、避難生活を強いられている方々のことを思うと心が痛みます。特に今回の震災で亡くなられた方々は、さぞ悔しい気持ちで一杯だと思う。また、福島第一原発での事故を受けて、新たな避難所生活をされている方々も出てくるなど被災者にとっては辛い日々ではないでしょうか。
それにしても、驚かされるのはここ最近の動きですよ。義援金だ、募金だって、もう嵐のようだよな。それも異常過ぎる。ビックリするよな。けど、よく考えてくれよ、ちょっと、おかしくないか? 
テレビだろうとラジオだろうと…。どこでも義援金、義援金だって叫び、振込みの口座番号はここです、電話番号ではありません、お間違えのないように…って、もう、うるさいって言うんだよ!ホント、つくづく思うぞ。
しかも、みんな募金箱を持って…。芸能人からプロ野球選手、プロゴルファー、さまざまなアスリートの連中までが「募金お願いします」「よろしくお願いしまーす」とか言って。もちろん、そういったチャリティーを悪いとは思いませんよ。悪くないけど、あれだけやっていると、それこそ募金に協力しない人が何か悪い人に見えちゃうだろうって。露骨だよな。
今回の東日本大震災ではつくづく感じたな。ちょっと、やり過ぎだろうって。度が過ぎる。正直言ってやり方が違うんじゃないかって思いますよ?
プロ野球とか、プロゴルファーとか例に挙げたけど、それより一般の連中までが募金箱を持って「お願いしまーす」っていうのは、ちょっと待ってくれって! そんなことをやっているぐらいだったら働けって、もっと働いて、自分自身が稼いだ金の中から義援金を出せって言うんだよ。何、他人の金をあてにしているんだよ。
オレに言わせたら、「募金お願いします」って、そういった姿を子供たちに見せていたら、今どきの子供たちは「何かあったら人に頼ればいい」って思うようになっちゃうだろうって。
それに、よくアスリートたちが「感動を与えたい!」とか「勇気を与えられれば!」とか言って叫んでいるけど、バカじゃないか?そんな「感動」とか「勇気」なんてものは受けるものであって、決して与えるものなんかじゃないだろうと思うぞ。
例えば、オレが「みんなに感動を与えます」とか「勇気を与えます」なんて歌っていたらおかしいだろう。そういう言い方がオレは一番嫌いなんですよ。要は、感動っていうのは、歌を聴いて受けるものだろ。それを最初から「与えます」なんておかしいだろ。そんな高飛車な言い方はやめてくれって言うんだよ≫

【中編につづく】