FOXのアメリカン・アイドル番組に追われ視聴者の減少が深刻な「グラミー賞」。若者層の取り込みが急務となっているが…。

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全米で人気が爆発している16歳のR&Bシンガーソングライター、ジャスティン・ビーバーは、12歳の時に投稿した「YouTube」がキッカケでデビューした。2年前の09年11月に発売されたデビュー・アルバム「My World」は新人ながらも全米で100万枚を突破。そして、昨年3月に発売したセカンド・アルバム「My World2.0」は、ビルボード誌の全米総合チャート1位に輝いた。この記録は、スティービー・ワンダーに次ぐ最年少記録として大きな話題になった。
 今回「第53回グラミー賞」で、ジャスティンは2部門にノミネートされていた。
彼の米国内での人気というのは彼自身が映画化もされたことからも分かる。この映画は、ジャスティンの過去から現在までのプライベート映像をもとに、NYマディソン・スクエア・ガーデンでのライブ・パフォーマンスや舞台裏を3Dのドキュメンタリー映画にした「ジャスティン・ビーバー ネヴァー・セイ・ネヴァー」で、グラミー賞に合わせ2月11日から全米、カナダで公開されている。
ジャスティンの全てを1時間45分に凝縮して作り上げた作品だが、デビュー間もないアーティストが映画化され公開されたケースは米国でも異例なだけに、今回の「グラミー賞」での「最優秀新人賞」受賞と合わせて話題を独占するはずだった。
もっとも、ジャスティンの「最優秀新人賞」受賞は、彼の全米での人気以外に、授賞式の模様を全米で生中継しているCBSの事情もあった。「グラミー賞」に詳しい現地の関係者が言う。
 「実は、日本と一緒で視聴者数が伸び悩んでいるんです。04年以降、視聴者は減少の一途を辿っていた。ところが、FOXテレビで放映しているアメリカン・アイドルの番組は視聴者が増えていたんです。それが、昨年の52回はマイケル・ジャクソンの追悼コーナーや、最優秀アルバム賞にアメリカン・アイドル出身の最年少アイドル、テイラー・スウィフトが受賞したことがあって、前年より35%も視聴者がアップした。そういった意味から誰もが、ティーン・エイジャーの活躍が重要だと思っていたんです」。
それが、開けてビックリ…結果はジャスティンではなく、エスペランサ・スポルディング。
「グラミー賞は審査員が長老の人が多いのが大きな問題になっていたが、まさに、その結果です。実際にカントリーは強いですしね。しかし、放送しているCBSとしてはスポンサー対策からも若い視聴者の取り込みが重要だと思っています。単に若いから受賞は出来ない…というのでは理由になりません。昨年、最年少で最優秀アルバム賞を受賞したテイラー・スウィフトに続いて、16歳のジャスティンの最優秀新人賞受賞は新しいグラミー賞の流れだと言われていたんですが、また逆戻りしてしまった感じですね」。
(つづく)

第53回グラミー賞授賞式…アルバム賞にアー ケイド・ファイア、レディ・アンテベラムは5冠!!

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世界で最も権威のある音楽賞「第53回グラミー賞授賞式」が13日夜(日本時間14日)、米ロサンゼルスのステイプルズ・センターで行われた【写真】。主要3部門の中で”最高賞”と言われる「年間最優秀アルバム賞(アルバム・オブ・ザ・イヤー)」には、アーケイド・ファイア「ザ・サバーブス」が輝いた。また、「年間最優秀レコード賞(レコード・オブ・ザ・イヤー)」と「年間最優秀楽曲賞(ソング・)オブ・ザ・イヤー」」はレディ・アンテベラム「Need You Now〜いま君を愛してる」が主要部門2冠を制した。
因みに、2010年の作品の中で、最多ノミネートは、ヒップホップ界のカリスマ、EMINヨM(エミネム)だった。シングル「ラブ・ザ・ウェイ・ユー・ライ」(feat.リアーナ)と、アルバム「リカバリー」で主要3部門を含め最多の10部門で名を連ねた。エミネムに続きブルーノ・マーズが7部門、そしてレディー・ガガ、ジェイ・Z、アンテベラムの3組が6部門にノミネートされていた。
 そういった今年の「グラミー賞」で僕が最も注目していたのは「最優秀新人賞」に誰が選ばれるのか、だった。
ノミネートされていたのはジャスティン・ビーバー、ドレイク、フローレンス・アンド・ザ・マシーン、マンフォード&サンズ、エスペランサ・スポルディングの5組。で、この顔ぶれから言ったら本命は当然、ジャスティン・ビーバーだろう。
ところが…。何と、受賞したのはジャズ・アーティストのエスペランサ・スポルディング。名前が呼ばれると一瞬、会場からは驚きの声が出て騒然とした。とにかく、その驚きの声に、逆に会場内からは「ちょっと、本人がかわいそう」なんて同情が出るほどだった。それほど「意外な」受賞だったのだ。
下馬評で「最優秀新人賞」の受賞が確実視されていたジャスティンは、若干16歳のスーパースターである。
「もし受賞したら、男性ソロ・ボーカリストとしては最年少のグラミー賞を受賞だったのに…」
と現地の音楽関係者。
もっとも、ジャスティンの「最優秀新人賞」の受賞については、審査員の間からは確かに「若過ぎる」と言った悲観的な意見もあった。だが、最終的には米国内での圧倒的な人気を持つジャスティンに押し切られると思われていた。ある審査員の1人も「今回は、ジャスティンが受賞するのは当然だろう」と評していたが…。
実は、ジャスティンが確実視されてきたのには、「グラミー賞」の切実な事情が見え隠れしていたのだ。
(つづく)

原宿騒然!? デビュー2年目のビジュア系ロックバンドのアルバム発売イベ ントに警察出動!!

先日は、東京・新宿駅の東口のステーションスクエアでシークレット・ライブをやった“黒夢”が警察沙汰になって、1曲目のワンコーラスでライブを中止にしたが、今度はビジュアル系のロックバンド“DOG inTheパラレルワールドオーケストラ”である。
「グラミー賞授賞式」で米ロスに来ていたら、東京の業界スズメからご丁寧にネタの提供である。
“DOG inTheパラレルワールドオーケストラ”というビジュアル系ロックバンドの1stアルバム「ONE」が2月9日に発売されたということで、その発売記念イベントとしてスタンプラリー「原宿チョコっとアドベンチャー~バレンタインに待ってるワン~」が企画したそうだが、そのイベントにファンが殺到、何と所轄の原宿署から警察まで出動し、一時はイベントの中止要請まで出たらしいが、さすがはインディーズ。「宣伝費に余裕あってイベントをやっているわけじゃない」っていうのか、それとも「黒夢なんかとは違う」というのだろうか、イベントを強行したと言うのだ。
“DOG inTheパラレルワールドオーケストラ”は、09年1月にボーカルで作詞を担当する「春」と、ギターで作曲を担当する「準々」を中心に結成した。バンド自体はギターのミズキと、ベースのメイの2人を含め4人組。他にサポメンがいる。
デビュー曲は「ハルシオン(飴缶)」で、これまでにシングル5枚を出している。「ワンダー×ワンダー」と言う曲はオリコンのインディーズチャート1位にランクされているし、昨年10月に出した「ROCKET★ROCKET」もオリコンのインディーズチャートで3位になった。結成して2年目だが人気と実績はあるというわけだ。
で、今回の企画だが、要は“DOG inTheパラレルワールドオーケストラ”の1stアルバム「ONE」初回盤に封入されていたスタンプラリーの台紙を持って、ラフォーレ原宿からスタートし原宿周辺に設置されたチェックポイントにてスタンプを集めゴールのライブハウスに行くと「逆バレンタイン無料ライブ」に参加できるというもの。正直言って実にミーハーな企画である。
ところが、スタート地点のラフォーレ原宿には開店前からファンが列を作るという熱狂ぶり。スタートは13時だったが、終了予定の14時に近づいても列は途切れず、手にスタンプラリーの台紙を持ち次のチェックポイントまで走るファンの姿もあったらしい。
「2ヵ所目のチェックポイントなんて余りの人数でゴッタ返していましたよ。開始予定の14時前には原宿警察署の警察署員が出動してきて。イベントの中止を要請したらしいんですが、主催者は警察を無視。一応、場所を変えメンバーを先頭に公園に移動ぐらいでしたね。もっとも、その後も途切れない列に対処し切れなくなったのか、主催サイドは当初、シークレットにしていたライブハウスを公開して、ライブハウス前にてスタンプを押すことにしていましたね」(業界スズメ)。
まさか情報をくれた「業界スズメ」は、イベントに参加していたのだろうか…? 妙に詳しかったが、それにしても、嵐だのAKB48だのと騒いでいる今どきの音楽業界だが、正直言って、どんなアーティストや曲に人気が出るか分からないのも事実である。