のりピー「贖罪」…自身に転機と大きな影響を与えた「野島伸司」の名前さえハッキリ書けない著書!?

101203_175618.jpg“のりピー”こと酒井法子の自叙伝「贖罪」(朝日新聞出版)が発売された。
内容的には、正直言って50時間もインタビューしたという割には深みがなかったような感じである。果たして酒井本人の希望か? それとも、酒井の面倒を見ている建設会社会長の富永保雄氏の意向か? あるいは、出版社の事情なのか? いずれにしても、原稿チェックしているうちに中身が削られてしまった感じも否めない。
実際、この場合、それほど生い立ちなどは必要なかったのではないか? 芸能活動を振り返っているが、それで、自分の本で「墜ちたアイドル…」なんて言ってしまうのも、例え、そうだったとしても正直言ってどうかと思う。確かに、墜ちたアイドル…なのかもしれないが、そんなところだけマスコミ受けを狙っても意味がない。「贖罪」という本のタイトルも、タイミング的にどうだろか?
内容については、マスコミから追われている時の思いは、それなりに素直な思いを語っただろうし、臨場感のようなものはあったが、自らとってきた行動については、揺れ動く心情は見え隠れしていたもののいささか疑問符が。事件から時間が経っているから、さすがに気持ちにも脚色が入っているはずだ。
だいたい、逃走する前から連絡して世話になったと言う、富永氏は結果的に酒井の逃走を手助けしたことは明白である。これは本来なら犯罪行為であるはずが、何で堂々としているのかわからないが…? しかも、信じられなかったのは酒井の弁護士も富永氏が世話している…。この部分も、やはり分からないままである。
いずれにしても、サンミュージックの相澤正久社長ではなく、それまで連絡も取っていなかった富永氏を頼ってしまった部分は、それなりに書かれていたが、どうも釈然としない。聞き手は納得していたのか?そもそも、今回の著書にしても、そういった疑惑の人間である富永氏の思惑と少なからずの監視の中で出されたわけだから、内容に対しては、酒井の名前を使った著書という以外ない…。
単純に言って、腑におちなかったのは、例えば…。彼女の中で重要な位置を占めていただろう脚本家・野島伸司との部分だ。物足りなさを感じる前に、野島の名前を隠して「爆発的な人気を誇る脚本家」はないだろう。現実には交際していたわけだし、実際のところ結婚だって考え、「酒井法子」に大きな転機と影響を与えた人物である。それだけに、交際中、そして別れるときは、多かれ少なかれドロドロした部分があったはずなのに、その部分は隠されている…。いずれにしても「野島伸司」という名前でさえハッキリ書かない時点で、一事が万事、この著書には酒井の本心が書かれていないと思ってしまった。
同じように、元夫の高相祐一も同じ。周りは、反対していることが分かっていたはずなのに、その部分の葛藤や思いはないし、交際中のときはもちろん結婚生活についてもキレイにまとめ上げ過ぎている。正直言って、こんな内容の告白本だったら果たして出す意味があったのか…そんな疑問さえ感じてしまった。
そもそも、今さら生い立ちを書くなら、現在の酒井の生活をもっと詳しく書くべきだったろう。誰もが介護の勉強をしているのは分かっている。だったら、相澤社長に言われたというより、自分のこととして、学校への不安、周囲の噂に対しての思いや考え。もちろん、どういったことを勉強し、努力し、何を感じたのか…。
インタビュアーは、50時間も酒井に何を聞いていたのかは知らないが、これだったら、さほど出版する意味が感じられない。しかも、この時期に…。
今や、芸能界はのりピーより市川海老蔵である。タイミングが悪過ぎである。運も実力のうち…。酒井自身は、今や「他力本願」の状態だろうし、自分で何かを考える状態にないだろう。そういった意味で考えると、富永氏ら酒井を取り巻く周囲が、余りにも浮き足立っているのではないか? 
出版は酒井にとっても、今後を左右する大きなものだっただけに、面倒を見ている富永氏にしてももっと慎重にすべきだったろう。だいたい言動も無責任過ぎる。これで、芸能界復帰への筋道を作ろうと考えていたのだったら限りなく失敗に近い。不発以下だ。
いずれにしても、これからの酒井の課題は、いかに社会的に評価されるような行動をとっていくかだろう。それが芸能界への復帰への道筋になるはずだ。