CD、DVDの売上げ激減で…「音楽ギフトカード」の利用期限が今年8月末までに決定!!

使ったことがあるかどうかは別として、今まであったものが無くなっていくというのは、何か寂しさや空しさを感じるものだ。ジャパン・ミュージック・ギフトカードから発行されていた「音楽ギフトカード」も、その1つだろう。自分で使うことは少なかったものの、プレゼントとかで使ったことがあった。しかし、その「音楽ギフトカード」も先月3月末で発行が中止になった。
確かに、時代は「音楽配信」。音楽業界の中には「これからはノンパッケージの時代」なんて言っている人も多いし、平然と叫んでいるヘタレ音楽評論家もいた。しかし、本当に、そうなのだろうか…。そもそも「音楽配信」であるが、市場では「遺法ダウンロード」が増えているんだから、まずは、その対策を真剣に考えなければならないのも事実。にも関わらず、そういった部分について、この業界は2テンポも3テンポも遅れているのが現状だ。
いずれにしても、下落の一途を辿る「音楽パッケージ」であるが、音楽業界は11年連続で下落している。もはや「無限地獄」にはまってしまった。2010年は、まだ始まったばかりだが、㈳日本レコード協会が公表した1月と2月の生産実績によれば、売上げだけでもオーディオは5%下回っている。DVDに至っては、前年度と比較して31%も下落させている。CDも売れないが、DVDもダメなのだ。これじゃ「音楽ギフトカード」も使い道がないってことなのか?
決して、音楽人口が落ちているわけではない。だとしたら何か? 要は「音楽には金を払いたくない」という音楽ファンが増えているんだろう。コンサートは、対価を支払わなければ生で観ることが出来ないが、基本的に音楽そのものは、対価を支払わなくても入手できる。結局、今どきの音楽ファンというのは“身勝手”だってこと。これは、明らかに教育の問題。
このままでは間違いなく、音楽産業は崩壊していくに違いない。時代が変わり、人の好みや趣味、嗜好も多様化している。ところが、そういった中で音楽産業は,どんどん縮小していく。要は時代に逆行していくということだ。確かに、これからインディーズは、どんどん増えるのかもしれないが、反面、「聴きたい音楽がない」「好きな音楽がない」「カラオケに行っても歌える曲がない」という時代は、ますます加速していくだろう。実に空しい時代になっていく。これは、自業自得とは言え、今の若者にとっては実に不幸なことだ。
ところが…。その音楽産業が縮小されていく中で、何故か、ハードだけは突き進む。世の中、どこか狂っているとしか言いようがない。携帯電話の会社にしても、もう目先のことだけを見ないで、考えるべき時に来ているんじゃないか? 
いずれにしても、この業界に身を置く人間だったら「ノンパッケージ」なんて叫ばず、いかに売れるパッケージ商品を作り上げていくかが重要だと思う。だいたい、音楽は「消費」するものじゃないはず。音楽ユーザーを「消費者」とは言わない。しかし、現実に、今どきの音楽ファンは、音楽を消費として考えているようだ。だとしたら、精神的に貧しくなっていくに違いない。
そういった意味でも「音楽ギフトカード」の消滅は、大きなショックである。
因みに「音楽ギフトカード」の利用期限は、加盟店による利用は10年8月31日で終了することになった。利用期限以降の対応については7月中旬までに決めると言う。