コナミへ売却情報に続いてまた読売新聞…ソフトバンクがビクターEに出資・買収情報の信憑度!?

ソフトバンクが、ビクターエンタテインメントに出資交渉をしているという記事が、今朝の読売新聞に掲載された。昨秋、ゲームソフト大手のコナミへの売却交渉があったというが、この情報も記憶が正しければ読売新聞だった。ビクターエンタテインメントは、何で、読売新聞なのか、ちょっと理解できないが、確かに、ソフトバンクは、ビクターエンタテインメントとの間で出資に関する交渉をしていたようだ。関係者が言う。
「先週ですが、ビクターエンタテインメントの親会社であるJVC・ケンウッド・ホールディングスの河原春郎氏(JVC・ケンウッド・ホールディングス代表取締役会長兼社長・執行役員最高経営責任者兼日本ビクター代表取締役)と、ソフトバンクの孫正義社長が会っていたことは確かです。2人の間で、どこまで話し合われたかは不明ですが、かなり突っ込んだ話し合いがされたことは確かだと思います」。
ビクターエンタテインメントは、言うまでもなくサザンオールスターズやSMAP、演歌歌手のジェロなどが所属する。音楽業界でのシェアはソニー・ミュージックエンタテインメント、エイベックス・グループ・ホールディングス、ユニバーサル・ミュージックに続いて4位に位置している。しかし、親会社のJVC・ケンウッド・ホールディングスが赤字続きで、どうにも音楽事業まで手が回らない。河原会長兼社長としては、条件さえ合ったら、何とか売却してしまいたいと考えていたはずだ。しかし、その一方で、ビクターエンタテインメントは、昨年12月1日付けでトップ人事を行い、元東芝EMI代表取締役会長兼CEOでコンテンツリーグ代表取締役社長の斉藤正明氏を代表取締役社長に迎えている。斉藤氏を社長に据えたことで、JVC・ケンウッド・ホールディングスは音楽事業の再建を改めて決意したはずだった…。
因みに、河原氏は、斉藤氏が東芝EMIの代表取締役社長を務めていた当時、親会社の東芝で常務を務め、東芝EMIの非常勤取締役だった。その後、02年にケンウッド取締役社長兼執行役員CEOに就任、08年にJVC・ケンウッド・ホールディングス入り。斉藤氏は、河原氏の依頼を受けビクターエンタテインメントのアドバイザーも務めていた。
一方の斉藤氏は、70年に現EMIミュージック・ジャパンの前身、東芝EMIに入社。洋楽制作本部長、EMI本部長、Virgin本部長などを経て、97年に代表表取締役社長に就任した。在任中には宇多田ヒカルや椎名林檎、鬼塚ちひろ、矢井田瞳など多数アーティストが生まれた。05年に代表取締役会長兼CEOに就任したが06年に退任した。
 共に、音楽事業には熱心な人である。
 しかし、河原氏は現時点で、音楽事業の再建は難しいと判断したのだろうか? 
実は、ソフトバンクは1〜2年前にも音楽事業への参入を図るために、ビクターエンタテインメントと交渉したことがあった。だが、この交渉は進展しなかったと言われる。そういった意味では、今回は再交渉とも言えるのかもしれない。事情はどうであれ、ソフトバンクは、SMAPを自社のCMに起用して大展開してきた実績がある。そういった意味じゃ、SMAP=ビクターエンタテインメントとは、かなり強固な関係にあると思われる。キムタクも言っていたが、孫さんは剣道をやっていて強い。きっと武士道の精神も持ち合わせているだろうし、出資相手としては、ベストな関係になるかもしれないが、楽曲に関しては、権利関係もあって、そんな簡単にはいかないことも事実。サザンオールスターズの所属するアミューズは、ライバル会社「KDDI」と合弁会社「A-Sketch」まで作っているし、これは一筋縄ではいかない。それに「今回、読売新聞の記事はソフトバンクにとって寝耳に水だったようです」(関係者)なんていう声もある。
そういった意味で考えると、今回の読売新聞の記事には、さまざまな思惑が込められていると言ってもいいかもしれない。記事では「月内にも…」と曖昧な予測で書かれていたが、これも実は、どこまで根拠があってのものか不明である。結局、総合的に見た判断では、このソフトバンクによる出資交渉は現実には、かなり難しい感じがする。