アーティストが最もファンに感謝すべき「日本GD大賞」。09年最も売れたのは“嵐”と“ザ・ビートルズ”

20100224163035.jpg“日本版グラミー賞”と言われる、社団法人・日本レコード協会主催の「日本ゴールドディスク大賞」が24日、東京・新橋のコンラッド東京で行われた。
今年で24回目を迎えるが、何故だか回を重ねるほど地味になってくる感じだ。
「日本ゴールドディスク大賞」は、87年に制定され当初はユーミン(松任谷由実)なんかも出てきたり、マドンナも出てきた。東京・渋谷のNHKホールでやっていた時代には、マライア・キャリーも出席していた。
この賞は、選定基準をレコード(CDなど)の正味売上げ数字のみで決めるやり方――要するに、単純に一番売れた作品とアーティストだけが受賞してきた。そういった意味では、本来ならアーティストにとっては最も誇るべき賞だと思うのだが、現実には…。
CDが大ヒットして大きな話題になった時は大騒ぎになって大喜びするのに、何故か「日本ゴールドディスク大賞」を受賞した時は、冷めた感じになっているように思える。一体、この落差は何なのだ。そもそも「日本レコード大賞」と比べても、認知度は低いかもしれない。
いずれにしても、この賞は、ユーザーがレコード・ショップに行って、CDやビデオを買ったことによって出てきた数字だけで決めているのである。本来なら、アーティストは、一番、感謝すべき賞だろう。しかも、日本レコード協会のお墨付きである。これ以上の権威ある賞はないだろうに…。正直言って納得できない。
今回は、45の賞がアーティストとその作品に対して贈られた
そうは言っても今回、“最高賞”とも言える「アーティスト・オブ・ザ・イヤー」を受賞した“嵐”のメンバーは
「今回の受賞は、CDショップに行って僕たちのCDを買ってくれたファン1人ひとりのお陰です。感謝しています」。
授賞式には相葉雅紀、大野智、松本潤の3人だけの出席だったが「ファンのおかげ」「2009年、頑張ってきた結果」と何回も繰り返していた。常にファンと向かい合っているアーティストは違う。分っているのだろうと実感した。そういった部分が、こういったところで表れてくるのかもしれない。おそらく、そういった部分が10年経った嵐の人気になっているのだろうと思えてきた。
因みに、“嵐”は、“ザ・ベスト5シングル”で「明日への記憶」「Everything」「Believe」「マイガール」の4作品が入った他、“アルバム・オブ・ザ・イヤー”で、ミリオン・アルバムとなった「All the BEST! 1999−2009」、さらに「Believe」は“シングル・オブ・ザ・イヤー”、そして、「All the BEST! 1999−2009」は“アルバム・オブ・ザ・イヤー”を受賞している。そして、ビデオでも「ARASHI AROUND ASIA 2008 in TOKYO」と「5×10 All the BEST! CLIPS 1999-2009」が“ザ・ベスト・ミュージック・ビデオ”に輝いた。その数、10冠だった。
そういえば、かつて、米米CLUBのカールスモーキー石井なんかも「CDを買ってくれた人に感謝したい」なんて言っていた。今の時代、そのCDもなかなか売れない。そんな時代に、わざわざCDを買ってもらって、その結果として、受賞したんだから、受賞者は全員、どんなに多忙であっても自らの意思で出てきて、1人ひとり感謝の気持ちを示すべきだと思うのだが…。そこが「レコ大」とは違うところだろう。そうでなければ、いくらテレビに露出したり、歌ってもCDも売れないだろうし、いくらコンサートをやったとしても、すぐにみんな離れていってしまうだろう。
【アーティスト・オブ・ザ・イヤー
邦楽=嵐(シングル=244万0515枚/アルバム=177万1369枚/ビデオ=113万7092枚/音楽配信=306万8025ダウンロード)
洋楽=ザ・ビートルズ(シングル=0枚/アルバム=61万9955セット/ビデオ=0本/音楽配信=0ダウンロード)
因みに、今回の授賞式には、AKB48から、河西智美、北原里英、宮澤佐江。JUJU、東儀秀樹、ヒルクライム、真野恵里菜が駆けつけ、受賞の喜びを語った【写真】。