プリウスで揺らぐ“世界のTOYOTA”の悪しき伝統は奥田碩で培った精神!? 3年前にもクラウンなどでリコールが…

“世界のTOYOTA”が揺れている。
新型プリウスのリコールで、袋叩きに合っているのだ。結果的には自業自得といったところだが、世間を唖然とさせたのは、トヨタ自動車の豊田章社長の
「当社は絶対に失敗しない全能の存在だとは思わない」
という会見での発言。これには「自動車メーカーの経営者とは思えない言い方」と批判の声が挙がったが、そんな考え、何も、トヨタに限らない。【ヘッドロック】が、追及している帝京大学ちば総合医療センターでの医療事故だって同じ。
子宮頸癌で子宮全摘出と右卵巣摘出手術を受けたIさんが、手術後に腸を押さえる為のゴムの器具を置き忘れていたことが判明。2度に渡って全身麻酔の再手術を受けた。それだけではない。退院後には術後の糸の切り忘れまでが発覚した。同病院は、千葉・市原市にあるのだが、何と、この病院、総合病院としては国内の中でも「最も充実した医療機関」として知られているという。ところが、Iさんからの医療ミスの指摘と謝罪要求に副院長補佐は「人間のやることでミスがあり得ないってことはないというのが、安全管理学をやる人の常識」と言い放ち、さらに「アメリカでは、医療のミスによって年間4万5000〜5万人が死んいでるという政府の報告書が出ました」とも発言した。
トヨタに限らず、日本の経営倫理は、もはや崩壊してしまったと言った方がいいかもしれない。
それにしても、トヨタは、前原誠司国土交通相から「顧客の視点が欠如している」と批判されたが、このトヨタの悪しき社風というのは、元会長の奥田碩が培ってきた精神だと言っていいだろう。奥田は、小泉純一郎とか総理を平気で投げ出しながら、平然としている安倍晋三なんかとも仲がよく、経団連の会長だった頃は、ホリエモン率いるライブドアなんかを経団連に加盟させたしたりしていた。だいたい、小泉と組んで“勝ち組”と“負け組”を作り上げたのも、奥田だった。その奥田が築き上げたのが、今のTOYOTAの精神だと言ってもいい。その身勝手な“世界のTOYOTA”の精神に関しては後にして、実は、トヨタは3年前の07年にもリコール問題がクローズアップされていた。
今回は、プリウスのリコールが社会的な問題になっているが、当時は「クラウン」だった。
「当時、水面下で噂になっていただけで、表沙汰にはなっていなかった」(関係者)
というのは、やはり“世界のTOYOTA”の力だったのかもしれない。
で、当時のリコール問題と言うのは、トヨタの主力商品だった「クラウン」など13車種/約47万台のリコールを国土交通省に報告していたのだ。当時のリコールで、対象となったのは1999年―2007年に製造した「クラウン」や小型車「シエンタ」「bB(ビービー)」など計13車種、47万1827台だった。トヨタによれば「燃料装置やステアリングの関連部品に不具合があった」としていた。「燃料関連部品の材質や形状が不適切なため、燃料が漏れるおそれがある」など、色々と言われているたが、リコールに際してトヨタは「事故の報告はなかった」なんて説明していた。事故がなければいいのかって話だが、まったく、帝京大学ちば総合医療センターと同じ。人の命に対する認識が欠如しているという以外ない。
因みに、「クラウン」については、中国の天津一汽トヨタも、05年2月21日〜同9月20日に生産した「クラウン」(中国名=「皇冠」)2万69台ものリコールを「国家質量監督検験検疫総局(品質管理部門)」に報告している。
もっとも
「こんなのは、トヨタにとっては“氷山の一角”」
なんて声もあった。
当時は、確か三菱自動車のリコール問題ばかりがクローズ・アップされていたと記憶するが、トヨタは“金”と“権力”で問題を最小限に封じ込めていたことは明らかだ。
(つづく)