帝京大ちば総合医療センター医療事故…「2度にわたる全身麻酔は問題がないか?」の問いに病院側「あり得ない」

子宮頸癌で子宮全摘出と右卵巣摘出手術を受けたIさん。ところが手術後に腸を押さえる為の器具を置き忘れていたことが判明した。2度に渡って全身麻酔と開腹手術を受けた。術前から4日間で合計1600mlの輸血を行いヘモグロビン数値をギリギリまで上げての手術だったそうだ。しかも、それだけではない。退院後には術後の糸の切り忘れまで発覚した。Iさんは患部が化膿して、さらに苦しむことになる。
この医療事故は、平成19年9月25日に千葉・市原市にある「帝京大学ちば総合医療センター」で起こった。因みに、同病院は、総合病院としては国内の中でも「最も充実した医療機関」として知られている。しかし、患者からの医療ミスの指摘と謝罪要求に病院の副院長補佐は
「人間のやることでミスがあり得ないってことはないというのが、安全管理学をやる人の常識」
と言い放ち、さらに
「アメリカでは、医療のミスによって年間4万5000〜5万人が死んいでるという政府の報告書が出ました」
と、人の命を預かる医師とは思えぬ無責任な理屈を語り始め、謝罪を拒んだ
医師の不足も含め医療は今や社会問題になっているが、これが、最も充実した総合病院として知られている千葉・市原市の「帝京大学ちば総合医療センター」で起こった医療実態だと患者側は憤りを隠さない。いずれにしても、病院側の対応を見る限り「医療現場は危機的な状況」とも言えそうだ。
患者は、病院や医師を頼るしかない。そういった中で万が一、事故が起こってしまった場合、どうしたらいいのか? しかも、今回の場合は、医療ミスの上に、病院側の患者に対する対処の仕方にも大きな問題があった。これは明らかに危機管理のなさ、緊張感のなさが浮き彫りになった事件だと言えそうだ。
病院側との話し合いは未だ平行線を辿り。現状では「泣き寝入り状態」になっているという。

病院側出席者=副院長補佐「F」と「M」と名乗る男、女性看護師、産婦人科看護師長「T」の4人  
患者側出席者=患者の「I」と、患者の夫「A」の2人

患者I 「(体内に置き忘れたゴム板の器具を)すぐ出したから、はい平気ですって問題でもないですよ」
副院長補佐F 「あの~、それはまず平気です。と、言いますのは手術の時間が長くなったらその間ずっと(ゴム板の器具は)入っているわけです。あの、入っている時間は問題ありません」
I 「2度の全身麻酔ですよね」
F 「そうです」
I 「それは、たまたま私だったから良かったかも知れないですよね。これが高齢の方だったらもしかしたらってこともありますよね」
F 「もしかしたら…? どういうことですか?」
I 「2度もの全身麻酔には耐えられなかったかも知れない」
F 「私はそういうことは考えません。私は麻酔の指導資格も持っていますけども全身麻酔でそういうことはとても考えられません」
I 「じゃあ2度目にもし大量の出血をしたらどうだったんですか?」
F 「大量の出血をしたらそれは別の問題です」
I 「私は自分の血も取れないし…」
F 「(Iさんの言葉を遮り)麻酔の問題ではないし、あの〜大量の出血があるということは、もし2度目の手術で大量の出血があるんだったら最初の手術で血を止めてないということになります。要するにそこにあったその、(体内に置き忘れたゴム板を持ち)まあ、これを取り出すということですから大量出血をする可能性というのはありません」
I 「退院間近になって私の方から物(置き忘れたゴム板の器具)を見せて欲しい、レントゲンを見せて欲しい、説明をして欲しいと…。もちろんそういうチャンスというのはあったんですよね。手術後1週間の時に結果を言うじゃないですか家族に」
F 「はいはい」
I 「その時にも3人揃っていました。執刀して下さったR先生やN先生、そしてT先生も…。で、母はその旨を伝えました。『いくらでも説明してくれるチャンスがあったのにどうして私は何度も何度も来なきゃいけないの?』と。母も仕事しています。でも娘が大事だから休んででも来てくれています。ただR先生は『あの日は結果だけ言う日だったから』と。『別に謝罪するつもりはなかった』と。そんな言い方じゃ納得は出来ませんよね」
F 「そうですか…」
I 「横着過ぎませんか?」
F 「先月(10月)4日のことですね(記録を確認)」
I 「一切そのことについては一言も触れられてなかったです。ただ(頸がん)転移がなかった。そのことだけでした。だから5分もしないうちに話が終わりました。私はその時に話があると思ったんです。3人揃ったから」
F 「はい」
I 「でもR先生はその時には、そんなことは話すつもりはなかったと…」

(ここでFのPHSが鳴る…)