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木村カエラも残って京都のIT企業「フェイス」が創業100周年のコロムビアME筆頭株主に!!

木曜日, 1月 21st, 2010

コロムビアミュージックエンタテインメントが、創業100年目の今年、再び「邦人系レコード会社」に戻った。コロムビアは、日本最古のレコード会社でありながら01年に米国の投資会社「RHJインターナショナル エスエイ」(旧リップルウッド・ホールディングス)などに、たった60億円程度で買収されてしまった。当時、日本コロムビアと言っていたが、現在のコロムビアミュージックエンタテインメントに名称が変わり、会社自体もハラハラドキドキといった感じだった。
しかし、去年、社長にプロパーの原康晴氏が就任して以来、徐々に流れが変わり始めてきた感じがする。何とコロムビアの株式を、京都のIT関連会社「フェイス」が買収し、筆頭株主になったのだ。発行株式数の31.39%を約30億円で取得したと言うのである。30億円が高いか安いかは意見の分かれるところではあるが、僕は「安い買い物」だと理解している。91年当時、リップルウッドは60億円で日立から買収したが、この時も、正直言って、余りにも安い金額で唖然としたものだった。それが9年経ったら半値とは…。
いずれにしても、日本のレコードの歴史はコロムビアの歴史である。そういった意味でも、フェイスは、安すぎる買い物をしたといっていいだろう。
フェイスは、東証一部の上場会社で、世界で初めて携帯電話の「着信メロディ」を考案・実用化した会社で、デジタルコンテンツ事業の草分け的なIT関連企業。音楽のコンテンツサービスの他、医療・健康情報の配信なんかもやっているらしいし、昨年は、松たか子主演映画「告白」を共同製作(中島哲也監督)している。
しかし、今回のコロムビアの株式買収は
「両社の音楽関連サービスの連携を軸に、映画・ショートコンテンツ等の映像関連事業、オンラインゲーム事業をはじめ、携帯・インターネットを活用したアーティストプロモーション、新たなビジネスの創出等、多くの事業シナジーが見込まれ、戦略的なパートナー関係を構築していきたい」としている。
それにしても、これでコロムビアが一部で噂されたビクターエンタテインメント、テイチクエンタテインメントと一緒になる話は消えたことになる。
コロムビアには、故美空ひばりさんをはじめ松山千春、氷川きよし、木村カエラ、さらには細川たかし、都はるみ、島倉千代子…とにかく、幅広いアーティストが多数いる。また、カタログも多い。冒頭、社長が代わって、流れも変わったと記したが、ここにきて、移籍が噂され、某大手レコード会社2社が争奪戦を展開していた木村カエラもコロムビアに残ることが決まったという。
カエラは、「紅白」出場で「Butterfly」が売れているし、この絶好のタイミングで初のベスト・アルバム「5years」を発売(2月3日)する。状況的にミリオンにいっても不思議ではないアルバムだ。100年目を迎えるコロムビアから今年は目が離せない?

需要拡大と言うけれど…CDショップ店員の単なる自己満足でしかない?「CDショップ大賞」

木曜日, 1月 21st, 2010

20100121190332.jpgこの業界に携わっていて、どうにも理解できないのが去年から始まった「CDショップ大賞」なるものだ。全国のCDショップ店員が「売りたい」「聴かせたい」邦楽アルバムを選ぶもので、低迷するレコード産業にあって「需要拡大のキッカケになれば…」と、日本レコード協会も強力にバックアップしている。
こういった大賞があることは、もちろん業界にとっては大切だろうと思う。しかし…。正直言って、この「CDショップ大賞」に関しては全く理解できない。「無駄」とは言わないまでも、今流行の「仕分け作業」の中で項目にでも入っていたら、僕だったら「縮小」。大目に見て「検討」の部類に振り分けるだろう。
で、今年の受賞者。大賞には邦楽で“THE BAWDIES(ザ・ボゥディーズ)”の「THIS IS MY STORY」が選ばれ、今回から新たに加わった“洋楽大賞”にはLADY GAGAの「The Fame」が輝いた。思わず「ハァ!?」である。選考の基準がサッパリ分からない。確かに洋楽でLADY GAGAが「大賞」を獲るのは理解できる。だけど、問題は邦楽である。“THE BAWDIES”が「大賞」と聞いて、どれだけの人が納得出来るのか?この時点で、この大賞を実施している意味が分からない。念のため誤解のないように言っておくが、何もバンドを批判しているわけではない。将来性もあるようだし、バンドとしての実力だってあると思う。しかし、それとこれとは別である。CDショップ店員の総意なんだから文句を言うこと自体、おかしいのかもしれない。だけど…。
「売りたい」「聴かせたい」っていうけど、全国のCDショップの店員さんって、こういったアーティスト、CDを売りたいと思っていたんだ…なんて思う半面、こんなことやっていたら、CDショップはビジネス――商売にならんだろう…なんて余計なことを思ってしまった。
基本的に、狙いが見えないってこと。
「CDショップ大賞」であれ何であれ、大賞を選ぶ場合、メディアを意識するものだ。いくら大賞に輝いても、雑誌や新聞、テレビなどのメディアに乗らなければ全く意味がない。そういった意味で見た場合、“THE BAWDIES”じゃメディア側も興味を示さないだろう。せいぜい、「日本レコード協会がバックアップしているんだから…」とか、アーティストの所属するレコード会社(今回はビクターエンタテインメント)の担当者から懇願されて記事にする程度だろう。それにしても、とりあえずは「業界ネタ」程度の話。そう考えたら、この「CDショップ大賞」って何を目的に開催しているのか…僕には理解できないし分からない。これだったら、何年やっても権威も出てこないだろう。「継続はパワー」というけど、それ以前の話である。一応、「CDの需要拡大」の一環だと思うけど、誰から見ても需要拡大にならないだろうと思うはずである。だいたい、レコード業界は11年連続で前年割れ。09年のオーディオ・レコードは前年を16%も下回る売上げである。ということは、CDショップは、もっと深刻な状況なはずなんだが…。
例えば、日本レコード大賞はEXILEが受賞した。これは、誰もが納得できる受賞だろう。「CDショップ大賞」は、コンセプトも何も違うから、一番売れたものを選べとはいわないが、例えば「紅白」では、木村カエラが歌った「Butterfly」が売れているという。視聴者が改めて「いい曲だ」と思ったからだと思う。そういうものである。何も、特定のアーティストじゃなくても、企画物のアルバムなんかでも該当作品があるんじゃないか?「CDショップ大賞」なんだから、何でも対象になるはずである。要するに、CDショップの店員が選考するんだったら、もっとパッケージ商品を意識すべきだろうし、何よりメジャー感を持たせないとダメだと言うことだ。
因みに、「第1回CDショップ大賞」の大賞は、インディーズで、相対性理論の「シフォン主義」だった。ま、現時点では、CDショップ店員の自己満足でオシマイだろう。