音楽が滅びる!? 売上げ10年間で半減!! 問題山積の業界の行く末は?日本レコード協会の新年会

20100105173630.jpg20100105171641.jpg20100105173714.jpg10年になって、いよいよ音楽業界もスタートした。そのスタートというべき社団法人・日本レコード協会の新年会が5日夕方、東京・紀尾井町のホテルニューオータニに開かれた。現在、レコード協会には正会員19社で、準会員を含めると33社が加盟している。
不況とはいえ、何か見出したいという心境もあるのだろう、新年会には、およそ700人が詰めかけた。文化庁からも玉井日出夫長官、さらには海江田万里や仕分け人・蓮舫をはじめ文部科学副大臣の鈴木寛、内閣官房副大臣・松野頼久、自民党の秋元司、公明党の浜四津敏子、高木美智代など国会議員も多数駆けつけた。表向きには活気に満ちていた。しかし、レコード業界は今や底なしの不況に陥っている。石坂敬一レコード協会々長は、パッケージであるCDと音楽配信の共存をスローガンに掲げ、音楽配信については「健全なシステム構築」、さらに「需要の拡大」などを訴えていたが…。
しかし、いまやレコード産業は深刻である。
協会加盟全社の音楽ソフト(オーディオレコード、音楽ビデオの合計)生産金額が1〜11月時点の累計で、数量が前の年に比べ9ポイントも落ち込む2億5086万2000枚(本)となり、金額では11%も減少する2910億0100万円となった。これに先月12月の実績を含めたとしても前年割れは確実となる。これは「11年連続」で前年割れを意味する。「不況に強い音楽業界」は、もはや過去の話となった。
「オーディオソフトがピークだった98年の約6000億円に対し、昨年は12月分を加えても3000億円強、つまり、この10年間で売り上げが半減してしまったことになる」(業界関係者)。
CDなどのパッケージ商品の将来がとりざたされている中で、CDアルバムのミリオンは一昨年の08年の7作品(EXILE/ベスト、宇多田ヒカル、B,z、安室奈美恵、EXILE/バラッドベスト、GReeeeN、Mr.children)に対し、昨年は11月末時点で3作品(GReeeeN、嵐、絢香)だけ。12月にEXILEなど多少増えたとしても、実に寂しい状況となった。因みに、CDシングルはミリオンはなかった。
この状況は当然、全国のレコード・ショップにも影響を及ぼしている。「レコード専門店の苦悩はとどまることを知らない」(レコード・ショップ経営者)と言われている。日本レコード商業連合組合によれば、昨年12月現在で約450弱事業法人、店舗数約950店となり、日レ商組発足時(平成4年)の1822事業法人、店舗数3500店と比較して5分の1に近づきつつある状況だという。要するに、レコード・ショップさえなくなってしまいかねない状況になっているのだ。これでいいのか!? しかも、ここ数年は万引きも激増している。レコード店からCDを盗んで、中古レコード店に売っているガキまでいるらしい。また、中古レコード店は、そういった行為を助長することさえしているのだ。そういった事態に
「昨年8月、有職者による調査研究委員会から警視庁に対し、万引き防止のために、警察、行政はもとより、小売店舗、家庭、学校、地域住民、ボランティア、関係団体等社会を挙げて『万引きは犯罪である』との認識を明確にして総合的な取組みをすべきとの提言を受けて実施に踏み切っています」(関係者)
と言うのだが、果たして効果はあがっているのか?
一方、「音楽配信」の時代といっても、その音楽配信にしても遺法ダウンロードが多く、レコード業界の大きな問題になっている。そういった中で、昨年6月12日に開かれた参議院本会議で「著作権法」の一部を改正する法律案が可決、成立した。「改正著作権法」は、この1月1日から施行された。この改正で、今後は、インターネット上の違法送信からダウンロードすることも違法となった。が、罰則規定がなく「一歩前進」と言っても、もはやルールも欠如しモラルもへったくりもない、いい加減な時代である。正直言って「罰則規定がなければ意味がない」と思うのだが…。
いずれにしても、レコード産業は問題が山積していることは確かである。