まさに“白い巨塔”だったUSEN…。事業拡大が裏目に!? バブリー本社の六本木ミッドタウンも大幅縮小!!

20091117204857.jpgかつて“ヒルズ族”と呼ばれた一角が、また崩れようとしている。宇野康秀率いる「USEN」が崩壊の危機に直面している。
USENは、言うまでもなく大阪証券取引所ヘラクレスに上場した大企業である。元々は「大阪有線放送」として1961年に創業したが、二代目の宇野康秀の実力で一気に巨大化した。宇野はホリエモン(堀江貴文ライブドア元社長)や野尻佳孝(テイクアンドギブニーズ社長)、藤田晋(サイバーエージェント社長)、三木谷浩史(楽天会長兼社長)、折口雅博(グッドウィルグループ元会長兼最高経営責任者)らと並んで”時代の寵児”なんてもてはやされた。まあ、冷静に考えたら、そんなのは小泉純一郎(元首相)と竹中平蔵コンビの政権が作り出した巨大モンスターだったのだろう。
宇野康秀は、リクルートコスモス(現コスモスイニシア)の出身で、人材派遣会社「インテリジェンス」の創業者でもある。そういった関係から、インテリジェンスはUSENの子会社にもなった。とにかく、USENはイケイケだった。エイベックス・グループ・ホールディングスと業務提携や資本提携をしたり、映画製作会社の「ギャガコミュニケーションズ」を買収して傘下に入れたり、さらにパソコンテレビ「GyaO(ギャオ)」なんかもスタートさせた。また、宇野個人も、フジテレビが所有していたライブドアの株式を全て買い上げ、ライブドアとUSENの業務提携なんてこともやっていた。そして、USENは、六本木の新名所であるミッドタウン【写真】の33階から38階までの6フロアーを独占、特に33階の入口には滝まで作って、バブリーぶりを見せつけた。それはそれは凄かった。入ったことがないが、社員用のバーまであって、六本木の夜景を見下ろしながら優越感を味わっていたそうだ。当然、宇野康秀もホリエモンに負けないぐらいのタレント好き?だったようで、全盛期の吉岡美穂と交際していたほどである。
まあ、そういった意味で考えれば、宇野康秀もいい思いをしてきたと言ってもいい。だが、それは、全て”白い巨塔”だったのかもしれない!?
今年に入ってUSENは、経営が悪化。パソコンテレビの「GyaO」は、Yahooに株式を売却してしまい、映画製作会社のギャガコミュニケーションズも株式を譲渡してしまった。カラオケ事業の「Uカラ」もシダックスに売却して結局は、元の「有線放送事業」だのUSENに戻ってしまい、残ったのは1500億円とも言われる有利子負債だけとなってしまった。
「有線放送とフレッツ光の事業、あとは無料タブロイド紙の制作と発行を行うヘッドラインぐらいで、細々と事業を行っていくしかないようです」(関係者)。
「GyaO」の番組制作のために作ったスタジオや、それこそ眠ってしまいそうなファーストクラス並みの椅子の並んだ豪華な映画試写室も全て解体されるのか? すでに六本木ミッドタウンのグループ本社受付のあった33階から35階までの3フロアは解約してしまった。この中にはバーや社員食堂も含まれているという。
「USENの本社機能は36階から38階までの3フロアに半減してしまいました。解約したフロアにはユニマットが新たに入るらしく、近々、内装が入る予定です」(業界関係者)。
今後、ミッドタウンに居続けることが出来るかも怪しい状態だと言われる。
当然ながら、宇野康秀もピンチである。今月末にも臨時の総会が開催され、そこでUSENの社長を退任する可能性まで出てきた。一部には「後任には、グループ関連からT氏の名前が挙がっています」なんて情報も出ている。
もっとも、崩壊の危機に直面しているとは言っても、USENに興味を抱いている外資系ファンドもあるようだ。この“円高”でどうなるか分からないが、今後、USENも外資系になって再生していくのだろうか。
まあ、これも今流行の「CHANGE」ってことなのだろうか!?