木村カエラは…!?「演歌」「歌謡曲」「アニメ音楽」に方向転換!! 生え抜き新社長となる歴史と伝統のコロムビア!

社員やアーティストのリストラで揺れる日本最古のレコード会社「コロムビアミュージックエンタテインメント」で、ついにトップの交代人事が決まった。IT出身の社長だった廣瀬禎彦(ひろせ・さだひこ)氏が取締役名誉相談役に退き、新社長には原康晴(はら・やすはる)氏が5月15日付で就任することになった。原氏は、COOとA&R本部長も兼務する。
コロムビアミュージックエンタテインメントと言えば、2001年に米国の投資ファンド「リップルウッド・ホールディングス」(現RHJインターナショナル)が、それまで大株主だった「日立製作所」から僅か60億円で買収した。正直言って「日立」は、安く売ったものだった。だいたい、コロムビアには「美空ひばり」という昭和が生んだ大スターの権利があった。その利権だけでも100億円以上はあったはずだが、それを僅か60億円ぐらいで放り投げてしまうというのは、やはりハード会社ならではの行為である。
しかも、コロムビアというのは、世界で初めてタッチの差でCDを世に送り出した所である。他にも財産はあった。CD工場や東京・赤坂の本社のあった土地…。リップルウッドは、ストラウス・ゼルニック会長を送り込み、川崎のCD工場は売り払い、赤坂の本社の土地も売ってしまった。土地は33億円。しかも移転料として20億円を受け取ったはずである。いやいや、日立製作所から買収した金額の60億円なんて安い買い物だったはずだ。
しかし、再生を図ったが売り時を逃してしまった感じである。正直言って、リストラの仕方も間違っていた。コロムビアの魅力や実力を発揮出来るようなソフト展開も出来なかった。人材は優れていたはずだが…確かに、赤字のコロムビアを14期ぶりに黒字化させたという実績はあったが、トップの責任は免れない。実に、もったいない。
で、新社長に就任する原氏は、外資系のコロムビアになって以来、初めてのプロパー社長となる。昭和34年9月生まれの49歳。成城大学経済学部を卒業し、昭和57年にコロムビアに入社した。宣伝本部宣伝企画の部長やコロムビアハウス ディビジョンのプレジデントを歴任し、平成17年に執行役となりA&R本部コロムビアハウス制作部長に就任した。いわば、宣伝、制作畑の生え抜きである。要は、今後のコロムビアは「演歌」「歌謡曲」「アニメ音楽」を中心にした方向で行こうということだろう。この方向性で行くと、やっぱり木村カエラなどポップス歌手の移籍は確実だろう。すでに一青窈は、フォーライフ ミュージックエンタテイメントに移籍してしまった。
いずれにしても、トップ交代で“凶”と出るか“吉”と出るか!? ただ、音楽業界の発展のためにも、ここは日本最古のレコード会社として実力を発揮してもらいたいところだが、どっちにしても今後の展開が注目されるところだ!!