架空の音楽オーディションを企て芸能プロから協賛金を騙し取ったイベント会社社長を詐欺罪で起訴!!

音楽オーディションの協賛を名目に500万円を騙し取ったとして、大阪市内の芸能事務所「キングラビット」(惠中雅博社長=以下キング社)から刑事告訴(8月)され、神戸地検特別刑事部によって11月20日に詐欺容疑で逮捕されていた兵庫県加古川市平岡町二俣88‐16の会社役員・岸健介容疑者が11日、起訴された。岸容疑者は、架空のオーディションをキング社に持ちかけ、協賛金の一部として500万円を振り込ませた疑いが持たれていた。
岸容疑者は神戸市中央区下山手通3丁目1‐8でイベント企画・制作会社「フィールドシティ」の代表取締役社長を務めていた。その中で今年5月、米国の人気音楽プロデューサー、ジョーイ・カーボーン氏を冠にした架空の音楽オーディション「ジョーイ・カーボーン スペシャル・オーディション」を企画。実際に開催する計画もないのに、キング社に「このオーディションに協賛すれば、選ばれたアーティスト(優勝者)を所属させる」と1500万円の協賛金を持ちかけた。
キング社は「優勝者を所属させられるなら」と一旦は了承したが、その後、金銭的な理由から断ると「1000万円は立て替えているので、とりあえず500万円を支払って欲しい」と懇願されたことから、渋々了承した。キング社は7月7日と10日の2回に分け500万円を指定した口座に振り込み、31日に協賛契約書を受け取ったという。
ところが、4日後の8月4日になって、神戸市内のFMラジオ局「Kiss FM」の神戸本社で松川覚・営業局長兼大阪支社長が同席する中、岸容疑者から協賛契約書は偽書類で、オーディションは架空の企画だったことと、500万円は騙し取ったものだと言われた。
ジョーイ・カーボーンは、日本の小室哲哉とも言われる米国の人気音楽プロデューサー。映画「里見八犬伝」で音楽を担当し、ジョン・オバニオンをプロデュースしたことから日本でも音楽活動を開始した。ジョセフ・ウィリアムスのアルバムをプロデュースしている他、矢沢永吉やドゥービー・ブラザーズの日本ツアーでキーボード奏者として参加している。また、CMソングの他、浜崎あゆみやSMAPなど日本のアーティストにも曲を提供、その数は1000曲にも上るという。
現在は、エイベックスと契約を結んでいるそうで、訴状によると、キング社と岸容疑者を仲介した人物としてエイベックス・エンタテインメント第5制作部宣伝課の人物の名前を上げていた。キング社では
「ジョーイ・カーボーンという著名な音楽プロデューサーのオーディションで、(岸容疑者の)紹介者がエイベックスの人物だったので信用した。協賛することでビジネスチャンスが広がればと思っていたが…」
としている。