元富士山の山小屋番頭?の叫び!! 今さら何だ! 富士山「世界遺産」に反対!!①

文化庁は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)に提出する世界文化遺産登録の国内候補の「暫定リスト」に、富士山を登載したことは、すでに伝えられている。富士山のもつ「信仰」「芸術」「文学」の諸活動に関連する文化的景観などで、世界的遺産として必要な条件に当てはまると認められたというのだが…。世界遺産というのは、世界の全ての人々が共有し「未知の世代に引き継いでいくべき人類共通の宝物」なんだとか。「文化遺産」「自然遺産」「複合遺産」に分類されているが、富士山は、この中で「自然遺産」への登録を目指している。しかし、問題がある。富士山周辺の不法投棄された大量のゴミが景観を損ねているというのだ。ところで僕は、学生時代(高校、大学時代)に夏の7~8月、富士山の山小屋でアルバイトしていた。そう、何を隠そう「山小屋の番頭さん」と呼ばれたものだ。思い起こせば、その当時は「山岳指導員」なんて腕章をつけちゃって、登山道の指導をしたものである。登山客を相手に、手取り足取り指導して(結果的に自分の山小屋に案内するわけだが…)、多くの登山客からは感謝されたものだ。懐かしい。よく、登山者が言うのが「富士山は遠くから見るもの。登っていると岩ばかりでカッカリする」と言う。そんなものである。あと、自分で言うのも何だが、正直言って登山客からは感謝されていたが、山小屋の人間は最低人間だったな。ハラ黒さは富士山に匹敵していた。「山泥棒」と言われ、水がコップ一杯でも200円、300円なんて値をつけていた。早い話が、登山の疲れと、酸素不足でバテた客を騙すのは得意技だった。女性の登山客などはカワイイ子には優しいけど、そうでなければ無視なんてこともあった。まさに最低!しかし、もし、これが「世界遺産」なんていうことになったら、山小屋はどうなるのだろう。もちろん、山小屋は「非難小屋」的な要素もあるから、なくならないだろうけど、やはり山小屋の人間は真面目になるのであろうか? それにしても、山小屋のアルバイトで最悪だったのは、どうも僕の時代だったらしい。どうやら今は「スマート」なんだとか。山小屋のオヤジが言っていた。「ナベちゃんの時代のバイトは、今、振り返ると”畜生”だったな。言ってもきかないし最悪だった。商品の盗み食い、盗み飲みは当たり前。何やっているかと思えば、女の客と遊んでる。とんでもなかった。でも、今はマニュアル化してしまって個性もなければ何もない、中には辛くて夜逃げするバイト学生もいる」と言っていた。ま、いつの時代も問題は多い。でも、確かに”畜生”だった。ハッキリ言ってゴミ以下だったかもしれない。まあ、それも、富士山という美しいものにはトゲがあるようなものである(?)さて、長々とした余談となってしまったが、今回の「富士山の世界遺産」について、僕の考えは「別に世界遺産にする必要はない」ということである。何も「世界遺産」なんかにしなくても、富士山の存在は誰もが認めているんじゃないか。今回、富士山以外に「富岡製糸場」(群馬県富岡市)「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」(奈良県明日香村)「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」(長崎市)の3件が世界文化遺産登録の国内候補の「暫定リスト」に追加掲載されたが、どうも富士山だけは違和感がある。「何で、富士山?」である。だいたい、「世界遺産」なんてものは、認めてもらわなければ存在をアピールできないものである。要は、今さら富士山が「世界遺産」になったからと言って、どうなるものでもない。それより実は、重要なものがある…。
(つづく)
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