30針の怪我も何のその!〝昭和の生き残りスターとしてのプライドだけは…〟梅宮辰夫生誕80歳、芸能60周年ディナーショー

 俳優の梅宮辰夫の生誕80歳と芸能生活60周年を祝うディナー&トークショーが15日、東京・芝の東京プリンスホテルで行われた。梅宮にとっては初めてのディナー・イベントだっただけに「感謝の気持ちを今までとは違う形で表現したい」と連日練り上げてきたのだが、その肝心な日に不慮の事故を負ってしまった。リハーサルでホテルを訪れた際に、ホテルの玄関口でつまづいて顔面をコンクリート床に打ち付けてしまったのだ。急遽、慈恵医科大学に搬送され治療を受けた結果、骨折や脳への影響はなかったが、目の上と鼻、頬の3カ所を負傷、目の上は30針も縫う大けがだった。

↓鶴田さやかとデュエットする梅宮
IMG_7110.jpg

検査の結果、骨折もしておらず、脳にも影響がなかったことがわかり、ショーは予定通り行われることになった。
ホテルの控え室で司会の山田雅人やせんだみつおからは「まるでオペラ座の怪人を見ているようだ」と冗談を言われ、やや和んだ梅宮は
「こうなってしまったら仕方がない。もう無様な顔をさらすことになっちまうけど、みんなに笑ってもらうしかないな」。
ショーは予定通り開始した。詰めかけたファンには山田から「まず最初に辛いことをお伝えしなければなりません」と、怪我のことを説明されると、会場に詰めかけた325人のファンからは一瞬、どよめきのようなものが巻き起こった。しかし、梅宮が登場すると会場は一気に拍手の渦に包まれた。
約3時間にもわたるステージには川上大輔やにしきのあきら、美川憲一も駆けつけ、ヒット曲や名曲を披露するなどで盛り上げた。また、ステージの両サイドに設けられた大型ビジョンでは過去の出演映画のシーンが流された。
終盤は、梅宮のオン・ステージ。「旅姿三人男」「シンボルロック」「十九の春」、そして故鶴田浩二の娘の鶴田さやかとデュエットした新曲「少し遠くて少し近くて」などを力強く熱唱した。
梅宮の愛娘・梅宮アンナは「母からの連絡を受けて、ホテルで父の顔を見たときは本当にビックリしました。いつも、歩行するときは注意していたのに、一番大切なこの日に、こんな形でとは思ってもみなかった」と神妙な面持ちでファンに対して感謝の意を述べた。
一方、梅宮は「もう、この歳になると、いつ死んでもいいと言う気持ちにもなる。欲もない。ただ、昭和の生き残りスターとしてのプライドだけは、どんなことがあっても持ち続けていきたい」と力強く語っていた。

〝今回だけは関わるな〟が合言葉? 伊調馨選手パワハラ騒動…裏でうごめく黒い輩は?

 「今回だけは黙っておけ、関わるなって言われてるんですよ」。

あるプロダクション関係者は、そう言って表情をこわばらせた。
女子レスリングで五輪4連覇し、国民栄誉賞まで受賞した伊調馨選手(33)へのパワハラのことである。発端は日本レスリング協会の強化本部長である栄和人氏(57)から「パワハラを受けた」として同協会の所管である内閣府に告発状が送られたことだ。しかし、その裏を探ると何とも胡散臭い話が出てくるのだ。
「確かに、告発文には伊調は関わっていません。ただ、裏で告発を主導したのはAという男。それが一番大きな問題なのです。Aというのは、ハッキリ言ってタチの悪い人物で、実は逮捕歴も何度かあって、一部には現在も執行猶予中ではないかという情報も出ているほどです」
Aというのは元格闘家。レスリング経験もある40歳過ぎの人物だそうだ。しかも、驚くことに伊調とは従兄弟とも言われているが、業界内では、いわゆる〝トップ屋〟的な存在で知られている。
「様々なスキャンダルに関与しては、最終的にはトラブルを引き起こすんんです。タチが悪いと言うのは、写真週刊誌や女性誌などにスキャンダルなどのネタを流して書かせることで、周囲を信用させ、最終的には、そのネタを使って恐喝じみた行動をとると言われています。芸能界では〝アイツに関わると危ない〟と言われているんですが、そんな厄介な男のネタを、何で文春が食いついてしまったのか…」。
Aは、無類の〝録音魔〟とも言われている。録音だけではない。盗聴もするし盗撮もする。とにかく、あらゆる証拠を持つことでメディアを信用させるが、その一方で「ゆすりの材料にする」とも言うだけに、警視庁も動向はマークしているらしいが、その警視庁でさえ今回の伊調問題に限らず手玉に取られている。
「彼は、とにかく録音して証拠を残す。常に2台のICレコーダを持ち、同時に録音しているんです。ですから1台が見つかっても何も気にしないんです。時には、わざわざICレコーダを目の前に置いて録音し、核心部になると『ここは録音は切ります』なんて言って相手を安心させて喋らせる。もちろん、その音声は、もう1台のICレコーダで録音して証拠にするんです」。
実際、Aに、このやり方をされ「脅迫容疑」で逮捕された芸能関係者もいる。曰く
「録音ばかりか盗撮もするんですが、録ったものを自分に都合よく編集して証拠にしてしまうんです。しかも、その編集した録音や映像を警察や弁護士に持ち込んで、言い逃れの出来ない状態に追い込むのがAの手口なんです。結局は、面倒なので金で解決する方法を取るしかなくなるわけですが、それでも話し合いがこじれて警察沙汰になることだってあります。利益のためなら平気で人を裏切るし、嵌めることだってしますよ」。
今回の伊調問題もAならではのやり口だと言う。
「伊調というのは、気丈で一匹狼的なところがあって〝私は私。自分一人でも頑張る〟というタイプ。そう言ったことから伊調の家族はAに対して〝余計なことはしないで欲しい〟と念押ししていたと言われていますが、我慢出来なかったのでしょうね。Aのことなので間違いなく、日本レスリング協会のトップや栄氏とも会って話しているはずで、その時の会話は全て録音や映像に残している。状況的には協会や栄氏は何らかの弱みを握られ、伊調問題は完全にAの描いた絵図の中で動いていますね。それどころか、メディアもAの思惑通りの流れになっています」。
後先を考えないメディアによって、問題が思わぬ方向に発展してしてしまっていることは否めない。しかも、Aは、芸能界にも強力なネットワークを持っていると言われる。
「Aの姉が、銀座ではNO1と言われるぐらいのホステスだったんです。そういったこともあって芸能界との関係が広がった。そう言った意味でいうと、今回の問題は芸能界をも巻き込んだ大スキャンダルにも発展する可能性も秘めているんです」(芸能関係者)。
現時点では、これといって解決の糸口は見つかっていない。第三者による調査とか、内閣府も調査するとは言っているが、結局のところ、どこかで誰かが詰め腹を切らされるしかないともいう。それが日本レスリング協会なのか、あるいはスポーツ庁なのかは分からないが、まだまだ一転、二転しそうな気配もある。
「実は、伊調自身は五輪4連覇で納得していた部分はあったと思う。現役を続けるのは年齢的にも大変なことです。でも、今回のことで東京五輪で5連覇を…と言ったムードが高まってしまった。本人の気持ちより、国民の気持ちの方が先行してしまっている感じもします。テレビのコメンテーターなどは『選手ファーストで…』と言って盛り上げていますが、それが伊調にとっては大きなプレッシャーになっているかもしれないこともわかってやってほしいですね」(関係者)
結局、今回の問題では、どこの誰が責任を取ろうとも、最大の被害者は伊調馨選手であることだけは疑いもない事実だろう。

屈折感溢れた歌詞の世界観が大きな魅力に…ほのかりんのアルバム ・デビュー決定!

image0006.jpg 恋愛が報じられていたロックバンド?ゲスの極み乙女。?のボーカル、川谷絵音(29)と破局後、シンガーソングライターとして心機一転、活動してきたタレント、ほのかりん(21)が5月9日にアルバム・デビューすることが正式に決まった。アルバム発売を前に28日には第3弾新曲「ふわふわ」を配信リリースし、アルバム・デビューに向けて弾みをつける。

 〓ふあふあな貴方が懐かしいなぁ 今だから言うけど割と好きだったんだよ ふわふわな貴方は好きじゃないなぁ 今だから言うけど割と信じていたんだよ…

 どこか意味深な歌詞の新曲「ふわふあ」。そのタイトルが示す通り、ミディアムテンポの楽曲を柔らかなボーカルで歌っている。しかも、どこか気怠そうな雰囲気さえ漂う。また、新曲配信を前に髪を金髪するなどイメージチェンジも図った。
歌詞は過去の自らの恋愛をもとに、現在の心情を歌っていることは間違いないだろうが、発売のフォーライフでは明確なことは語らず「彼女の新しい一面を全面に出した。もちろん彼女の屈折感溢れた歌詞の世界観は大きな魅力になっている。ありがちな恋愛感情の揺らぎを一筋縄ではいかない歌詞で表現している」と言い、その上で「彼女のシンガーソングライターとしての才能は計り知れないところがある」とも。
この新曲を提げ5月にはアルバム・デビューすることになった。タイトルも「ラブ・ミー・テンダー」。エルビス・プレスリーを彷彿させるようなタイトルは、幅広い層に対しての訴求力を図りたい制作スタッフの思いもあるようだが「10代の時に想い描いていた愛と、20代になって感じる愛を綴ったアルバム作品になる」と言う。
「好き、愛している」だけではなく、今時っぽくない愛の価値観――?媚びない愛??傷つける傷つけられるのもまた愛?と言う、ほのか本人の感じる?愛?と言うワードを中心に「ほのかりんの?愛?の世界観を全面に出していく」と担当者。

東スポさんには「引退」と書かれてきたが…恒例「東スポ映画大賞授賞式」に香取慎吾も出席

 ビートたけしが審査委員長を務める恒例の「東京スポーツ映画大賞授賞式」が東京・品川区のグランドプリンス高輪で開催された。今年27回目を迎える。同賞が他の映画賞と違うのは「ビートたけしのエンターテインメント賞」を設けていること。「映画賞」と「エンターテインメント賞」を兼ね合わせた異色の授賞式として年を追うごとに注目されつつある。
今年の映画作品賞は北野武が監督した「アウトレイジ 最終章」で、助演男優賞には先ごろ急死した大杉漣さんや大森南朋。ピエール瀧、松重豊、金田時男ら同映画出演者が揃って受賞した。一方、助演女優賞には「三度目の殺人」に出演した広瀬すずと斉藤由貴が受賞した。
しかし、今年、最も注目されたのは「エンターテインメント賞」の〝話題賞〟だった。元横綱・日馬富士と貴ノ岩、そして元衆議院議員の豊田真由子氏らの頭上に輝いたが、さらに元SMAPの稲垣吾郎、香取慎吾、草彅剛も受賞したが、今回、その中から元SMAPの香取が会場に駆けつけ場内を驚かせた。
「初めまして香取慎吾です」とおどけた表情で挨拶した香取は「〝新しい地図〟という新事務所を立ち上げて、まだ1年しか経っていない中で、このような賞を頂けで嬉しく思っています」と喜びを語った。さらに「実は、このようなステージに立つことなんて夢にも思っていませんでした。東スポさんには、何度もお世話になり、一面にも載せてもらいました。その時に〝香取引退〟と書かれましたが、もし引退していたら、ここには立っていなかったと思います」と言い、今後の活動については「現在は、4月に公開される映画『クソ野郎と美しき世界』の撮影をしています。今回は〝話題賞〟でしたが、来年は映画で〝作品賞〟を頂いて、このステージに立ちたい」と意気込みを語っていた。
IMG_1058.jpg

また、授賞式には「散歩する新緑者」で主演女優賞を獲得した長澤まさみ、「三度目の殺人」で助演女優賞に輝いた広瀬すずらも会場に駆けつけた。たけしは「素晴らしい映画祭になってきた。文化の一つとして、もっと大きくしていきたい」と意欲を語っていた。

元警視庁刑事・北芝健が説く…知られていない火薬庫なんて地球上至るところに――世界はどこでも火薬庫 

 ヨーロッパの火薬庫はバルカン半島だと言われて来た。
アラン・ドロンの両親の出身地・旧ユーゴスラビアやブルガリア、マケドニア、アルバニア、ギリシャ、トルコなどのある地域。第一次世界大戦の原因地域でもある。古代から種々の民族がこの地で存立した。
オスマン帝国とか東ローマ帝国とかオーストリア・ハンガリー帝国とか。そう言えばこの地域は「ローマ人の土地」という意味のトルコ語で「ルメリア」と呼ばれて来た。
15世紀から19世紀までこう呼ばれて、そのうち民族の激突や財政問題で戦争が繰り返される。
1990年代以降だとユーゴスラビアが5回の内戦を経て、ドイツ・イタリアに好き勝手されていたのを拒否してパルチザンが興り英雄チトーがまとめて独立したこの国が、セルビア・モンテネグロ・ボスニアヘルツェゴビナと分裂。
有名なコソボがアルバニアに属していたのが気に喰わん、コソボは800年前にセルビアの地だったのだ!と戦争になった経緯もある。
ドナルド・トランプの3度目の奥さんもこの地のスロヴェニアの出身。
火薬庫の老舗は確かに有名だからバルカン半島で良いのだが、メディアに取り上げられないから知られていない火薬庫なんて地球上至るところにある。
ユーラシア大陸は600万年前に人類が誕生してからアフリカ大陸に続いて火薬が爆発するところ。殺し合いが止んだ事はない。
わが国日本だってずーっと内戦内戦で来て実は「首狩族」だった事が歴史学で解明されている。260年続いた徳川幕府が「もう政権を朝廷に返す」と本拠の江戸城を無血開城で明け渡したなんて結構異例。薩長軍が強くてかなり力の差が示されたからしょうがないと思ったのだろうがこの例はとても「日本ぽい」。
お隣の朝鮮半島だって内戦内戦いまでも南北で内戦状態。
中国も広い国土で何千年も前から国とか言う名の人口集団が戦争していても毛沢東が凄まじい数の人々を殺して統一したが「族」が多すぎて近ごろは習近平が43回も暗殺未遂にあってごっつ不安定。
この中国、クリントン陣営に秘密献金してたと大統領戦をトランプと争っていた頃にバレた。昨秋にはロシアの系列企業も億のつくドルをクリントン側に渡してたと暴露があった。こりゃトランプ有利じゃないかと世界世論が傾くかと思いきやワシントンポストもニューヨークタイムズも悪口ばかり。加えてエルサレムをイスラエルの主都とする公約実行で宣言したらアラブからトルコからイスラム諸国が一斉に反発。丁度いいやとトランプ潰しの各国メディアが乗った。
パレスチナのアッバス議長は「世界の平和・安全を危機にさらした」を激怒。前アメリカ政権の頃から決まっていたエルサレム主都認定。
トランプが今ここに来て強く宣言する裏には、実はアラブの盟主たるサウジアラビアのシッカリした支持がある。サウジは親イスラエルなのだ。じゃあロシアはどうかと言うと「懸念を持っている」とプーチンが一応言うがスラブはイスラエルを憎んだりしていない。
ロシアのCIAたるSVR(ロシア対外情報庁)長官は2016年10月までユダヤ人のフラトコフだった。イスラエル首相はポーランド系のネタニヤフ。トランプの娘婿クシュナーは元々ベラルーシ系。ドナルド・トランプの最初の妻はチェコ系で現妻もスロヴェニア系。トランプは無類のスラヴ好きなのだ。
そしてユダヤびいきでシーア派のイランとシリアとは敵対。イランはイスラエルを地上から消すと言ったしシリアとイスラエルはミサイル熱戦もある。
ISはフィリピンに入ったし東南アジアを火薬庫に変えるキーとなるのである。

2018022610180000.jpg北芝健(きたしば・けん)
元警視庁刑事、一般社団法人日本安全保障・危機管理学会顧問、犯罪アナリスト、作家。
東京・葛飾区出身。祖父・両親が医師の家庭に生まれるが、本人は家事を継がずに文科系の早稲田大学へ進学。在学中1年間、英国居住ののち、中近東・インド・東南アジア・米国…へのバックパッカーとなる。卒業後、貿易会社を経て警視庁入庁。刑事警察。公安外事警察の私服捜査員として事件捜査に従事。現在は大学院講師の傍ら、単行本著作、漫画原作、各メディアでコメンテーターをしつつ、沖縄岡柔流空手を教える。

日本の宝!後世に残していかなければならない…泉谷しげるが伝統工芸品「四日市萬古焼」絵付けに初挑戦!

「実は、萬古焼の土鍋が大好きなんですよ」。
歌手で俳優の泉谷しげる(69)が、三重県四日市の代表的地場産業となっている伝統工芸品「四日市萬古焼」の絵付けに初挑戦した。今年は「萬古焼」の創始者である沼波弄山(ぬまなみ・ろうざん)の生誕300年ということから同市では今春から年間を通したキャンペーンを繰り広げるが、その皮切りとして、泉谷の絵付けを行なった。泉谷による絵付けで「萬古焼」への興味や関心を高めたいとしている。
IMG_0772.jpg「萬古焼」は、「ばんこやき」と読む。決しって「まん○やき」とは読まない。勘違いされては困る。この焼き物は、あくまで「優れた耐熱性」が大きな特徴なのだ。芝泥の急須や土鍋などが有名だそうで、何と言っても「三重県指定伝統工芸品」「三重県指定無形文化財」になっていて、現在は「伝統工芸品」にも指定されている。中でも「四日市萬古焼」の土鍋は国内シェアは8割を占めると言われている。
その「萬古焼」の創始者である沼波弄山が今年、生誕300ねんを迎えることから四日市市は、この機会に改めて「萬古焼」の魅力を再認識してもらおうと今春から全国キャンペーンを展開することになった。そこで白羽の矢が立ったのが泉谷。
2018022311360000.jpg
泉谷は、自由奔放な精神と感性で、芸術を生のものとして表現できる数少ない〝現代アート〟の担い手として知られ、自ら描いた絵画に囲まれながらの音楽ライブ「アート・オブ・ライブ」を繰り広げていることで知られる。そういったこともあって「泉谷さんの独創的な絵付けによって、萬古焼の認知を高め、幅広い人から興味や関心を持ってもらえるようにしたい」と同市シティプロモーション課の担当者。
泉谷は、土鍋や皿など数点の萬古焼に数時間かけて絵付けをした。色合いなど悩む部分もあったが「俺の絵が萬古焼に合うかどうか分からないけど、萬古焼は後世に残していかなければならない日本の宝だからな。俺に出来ることなら絵付けでも何でもしていきたい」と泉谷も意欲を見せていた。

タイでも〝青春の巨匠〟は健在!! 絶大な人気と知名度でトップセールスを繰り広げる千葉県知事・森田健作

〝青春の巨匠〟はタイでも人気健在だった!
千葉県の森田健作知事のことである。
森田氏は2月上旬(2月3日から8日)、県の農産物や観光などを売り込むトップセールスをタイで行なった。タイ訪問は15年9月以来3回目になるが、前回はバンコクで起こった爆弾テロで自粛していた同国北部にある主要都市、チェンマイへの訪問も初めて実現した。
森田氏は知事になって以来、台湾やマレーシア、タイ、シンガポールなどを訪問するなど、アジア各地のトップセールスを積極的にこなしている。それには理由がある。
東日本大震災による東電福島第一原発事故によって、世界各国は放射能汚染を警戒して、千葉県などの農産物に輸入規制をかけていることにある。しかも、原発事故から7年になろうとしているが、いまだに輸出停止や検査の義務づけなどの措置が取られているのが現状だ。中でも全食品の輸入を停止し続ける台湾は大きな懸案となっている。農水産物の輸出拡大を図るのは同県にとっても大きな悲願なだけに「輸入規制の解除に向けて地道に交渉して行くことが、今の私に与えられた使命」(森田氏)と言う。
その一方で、森田氏のトップセールスの甲斐もあってかタイとマレーシアは規制を完全に解除した。そういったこともあって現在、同県産の農水産物の輸出先は両国に集中しているといい「県農産品の将来を担う重要なパートナー」と位置付けられている。
そういった現実から見ても森田氏の今回のタイ訪問は知事として意味のあることだろう。しかも、タイにおける森田氏の知名度たるや絶大なのだ。とにかく〝アイドル並み〟の歓迎を受けていた。その人気は〝県知事〟という前に、70年前半に主演した〝青春ドラマ〟「おれは男だ!」(日本テレビ)からのものなのだ。
2018022310500000.jpg「レコードポスターや、ドラマのDVDなどへのサイン攻めにもあって、今さらながらアイドル時代に戻った感じだった」。
これには森田も苦笑いしていた。
とにかく森田氏の訪問を待ち望んでいた感さえある。
それにしても「おれは男だ!」は、すでに放送から四十数年が過ぎている。もちろんタイでも放映されたことが大きいが、よほどインパクトが強かったのだろう。その人気は今でも根強く残っている。プーミポン・アドゥンヤデート国王(16年10月13日逝去)の次女であるマハー・チャクリー・シリントーン王女が熱烈な〝森田ファン〟であることは知られているが、〝親日〟で知られるタイでは、ドラマの主題歌で森田の歌った同ドラマの主題歌「さらば涙と言おう」や「友達よ泣くんじゃない」も人気だと言う。
「この歌は阿久(悠)先生の詞なんですが、今の時代にも通じるものがあるし、何と言っても古さを全く感じない。シンプルな歌で誰もが口ずさめるところが受け入れられているのかもしれない」
と森田は分析していた。
因みに、森田氏が出したシングルは過去29枚で58曲あるが、その中で「さらば涙と言おう」「友達よ泣くんじゃない」、そして「青春に悔いはないか」「そして青春」が、いわゆる〝青春4部作〟と言われて来た。ただ、一般的には森田と言えば「さらば涙と言おう」となるが、オリコンによると「友達よ泣くんじゃない」は、72年1月に天地真理「ちいさな恋」に続いて2位。一方の「さらば涙と言おう」は71年3月に20位が最高位だった。
それにしても、中国圏では「赤いシリーズ」(TBS)の山口百恵や「星の金貨」(日本テレビ)の酒井法子がいまだに圧倒的な人気を誇っている。また、谷村新司の「昴」などもそうだが、日本発のドラマや楽曲が、今では日本以上にアジア各国で語り歌い継がれていることは単純に素晴らしいことだとだと思う。
「僕のドラマや歌が千葉のために役立てられるなら、どんどん利用していきたい」
森田は持論を語っていた。
ところで、今回のタイでのトップセールスだが、初めて訪問したチェンマイでは現地の旅行業者との観光セミナー商談会などを行い、千葉県の魅力をアピールしていた。さらに、「タイのマンゴーは大好きなんですよ。さすがに千葉ではマンゴーは出来ないですけどね、でも、千葉県にはタイにはない果物や農水産物がいっぱいある。梨もあるが、今回はイチゴをアピールした」とした上で「観光はもちろんだが、まずは農水産物の販路拡大を目指したい。千葉県には国際空港もある。今回のタイ訪問をアジアや世界に羽ばたく一歩にしてい」。
森田氏は現在3期目。昨年3月の知事選挙では、前浦安市長の松﨑秀樹氏が「こんな市町村に寄り添わない県知事は初めてだ」と批判して、18期務めて来た市長を投げ打って出馬し、熾烈な知事選を繰り広げた。そういった中で、森田氏には菅義偉官房長官も応援に駆けつけ「森田は千葉県発展のために力を入れて来た。圧倒的な応援をしてほしい」と呼びかけた。その結果、1094291票を獲得し、次点の松﨑氏との得票数でトリプルの差をつけたことは記憶に新しい。
とにかく県民からの信頼は厚い。2年後の「東京五輪」では8競技が千葉県内で行われる。世界各国から多くの選手や観光客が来るだけに、ますます森田知事の本領発揮となりそうだ。

元警視庁刑事・北芝健が説く!IS残党が逃げ込んだミンダナオ島での内戦〜最新アジア情勢 その2

イスラムのスンニ派ゴリゴリを装ってゼニや人を釣っていた「IS」とか言うイスラム国のアンチャン独裁悪逆非道インチキ集団が、イラクのモスルで石油ドロボーも出来なくなり〝主都〟だと宣伝していたシリアのラッカも追い出された。
ヨーロッパじゃ厳しい上に嫌われまくってオナゴも見向かんからアジア各地へ逃げ込んだ。何たら教と言おうが、神がついてると言おうが、結局は男性ホルモンの中の活性アンドロゲン、とりわけテストステロンに動かされて、メシ、オンナ、権勢を求める野郎の集合体でしかない。
K1が二宮清純が言い切ったように「キックボクシング以上でも以下でもない」のであるのと同様である。
銃口を向けて弾丸で相手の命を奪れば「革命」となって天下取れるマオイズムにも同じ。で、フィリピンのミンダナオにまず逃げ込んだイスラム国残党は、イスラム系反政府武装組織アブサヤフと合流。このミンダナオはフィリピン大統領ドゥテルテの出身地だが、この大きな島の南ラナウィ州は、アブサヤフとイスラム国の合体に加え、もうひとつの武装集団の加勢ももらって、2017年5月以来内戦となっている。

■「学生活動家」のような武装集団グループも

もうひとつの武装集団とは「マウテグループ」。これはもともとミンダナオ島ヤクザである。グレン隊、地元のギャング、輩下のチンピラ、強盗、売春管理野郎、麻薬密売集団の集合体だ。
ドゥテルテが犯罪対策で麻薬取締を皮切りに厳しくしはじめた。ヤバイと思ったこいつらは、フィリピン国軍や取締当局に敵対していた反政府武装組織と提携を始める。日本における学生運動のブームの中、暴力団と手を握り合って何とか俗世間の支持と、カネと、集団力を得て取締りに対抗しようとした学生活動家達と全く変わらない。
もっと言えば、手下な活動家に資金調達は革命の必須だと銀行強盗をやらして実行者たちを日本全国で15年以上逃げ回らせ、何十年ぶりに再会したが、手下の名前も把握していなかった京大出身の活動リーダーが、日本政府の自治体の運営である人材センターに職を得て給金をもらっていたのとどこも変らない。
えっ? わかりにくい?2016年に他界した過激派のカリスマの事さ。
紙面の都合が一番大事だからマウテ兄弟というヤンキー出身が率いる犯罪者連合体がドゥテルテの取締を避けようとアブサヤフやイスラム国の密入国テロリスト集団とくっついたのである。証拠あんのかって?

2016年ミンダナオ島のマラウィ市に「アブサヤフ」「モロ民族解放戦線」「モロイスラム解放戦」そして「マウテグループ」が5月23日直前に総会としてのミーティングを行っていた作戦記録がアメリカとフィリピンの情報機関にしっかり映像記録されている。

日本のメディアがこれを目に出来るか?フィリピン国軍インテリジェンス担当機関に掛け合うのがルート。しかしドゥテルテに嫌われてるメディアだったらどうか知らん。フェイクニュース連発の出版社系週刊誌とか、国際的に歴史を歪めた新聞とかはダメかもなあ。ダメだったらトランプのフェイクニュースで売上げ伸ばしたワシントンポストとかNYタイムズに頼んでみたら。2020年までアメリカ大統領選ないからフェイクニュースで儲けた米国メディアならやってくれるべ。

ともかくアフガニスタンの首都カブールのホテルがタリバンに襲撃された。ヘロインつまりアヘンを取るケシ畑をタリバンが支配(32万8000ヘクタール・9000トン)。ヨーロッパにもアメリカにも密売で民衆を汚染している。タリバンは毎年450億円を得て自由主義国軍に対抗する武器を購入している。これがアジアなのだ。

2018021920230000.jpg★北芝健プロフィル
元警視庁刑事、一般社団法人日本安全保障・危機管理学会顧問、犯罪アナリスト、作家。
東京・葛飾区出身。祖父・両親が医師の家庭に生まれるが、本人は家事を継がずに文科系の早稲田大学へ進学。在学中1年間、英国居住ののち、中近東・インド・東南アジア・米国…へのバックパッカーとなる。卒業後、貿易会社を経て警視庁入庁。刑事警察。公安外事警察の私服捜査員として事件捜査に従事。現在は大学院講師の傍ら、単行本著作、漫画原作、各メディアでコメンテーターをしつつ、沖縄岡柔流空手を教える。

元警視庁刑事の北芝健が説く! まずは北朝鮮〜最新アジア情勢 その1

まずは北朝鮮。これに触れないとアジアに関った文章にならない。
あと少しで首を落とす斬首作戦実行まで行った、と書いていたメディアもあったが、見えにくい。
斬首はとてもわかりやすくて暗殺とか殺害作戦よりヴィジュアルが眼に浮かんで来るから表現としては文学的でもあり中世ヨーロッパの独裁王族の首を落とす雰囲気もある。ま、それだけ金王朝の人民に対する非道ぶりが込められてもいる。
だいたい日本から全く敵対しない人間を何十人も誘拐して行って戻さない。戻さんか北朝鮮。つーか金の三代目。イルソンもジョンイルもバックレまくって日本を馬鹿にしていたが右翼でない我々でも不快すぎる。

⬛︎北朝鮮の冬オリンピック参加表明は時間稼ぎ

トランプと舌戦を繰り返していたが、ピョンチャンとか言う極寒の冬オリンピックが来た。殺害をおそれて毎晩側近にもその夜に就寝する場所を明かさない三代目。首を落とされちゃ面従腹背の取りまきオヤジたちに手が痛くなる拍手をさせられないから、何かアメリカを目くらましする良いアイデアはないかと思案、したというより囲りのブレーンにさせてたらピョンチャンイベントだ。
これに乗じないとヤバイ。マレーシアで兄まで殺して守りぬいた王の座がなくなる。何だかんだ文句をつけながらも、かくて美女軍団とか言うお手つき多数のオンナ集団を送るだろう。
メディアは連日過熱。これでミサイルの弾頭が大気圏再突入の際に分解してしまう核兵器の欠陥を修復する時間が稼げる。北朝鮮が冬オリンピックに参加表明したのは世界のどのメディアも識者も見抜いているように単なる時間かせぎだ。
加えて親北でポピュリズムで国内地位を確保したいなんとかデートリョーでいたいムンが存在したからこのアイデアは上手く行った。オバマの8年間でイランも北朝鮮も核兵器を持ち、何もしなかったから増長した。
中国もオバマを軽視していたが、手足に使えるこれでアメリカもワシらの影響下におけると信じていたクリントンらが負けた。ビルの時代から注ぎ込んだ富はヒラリーで返してもらう胸算用だったが、ドナルド君登場。
さて北京は困ったぜ。
だが北朝鮮の核のカードがある。民主化運動の若い者を数多く弾丸で射ち、戦車で潰し殺した天安門で連日会議。だがトランプ研究を日本ほど徹底していなかったから習王朝は慌てた。ワシントンD・Cから五大湖にかけての貧困白人労働者層がトランプを信じて支持したのでトランプ大統領実現だ。
日本でもアメリカでもヒラリー大統領の政権にシフトした用意のみだったメディアと経済は一度パニックした。冷静だったのは日本安全保障・危機管理学会をはじめとするインテリジェンスのシンクタンクだった。トランプに東ヨーロッパからのカネは来ていない、北京からのカネも来ていない、と言うことを予め知っていたからフェイクニュースを連日流しつづける大メディアのインチキ報道も受けつけなかった。

⬛︎金正恩氏の狙いは「見え見え」

さて北朝鮮だが、ヒラリーらを使いきれなかったアジアの大国は北のキム王朝に核開発がしやすい援助を燃料から技術からバックアップ。キムは若さかバカさか体制を支えるオヤジどもをふるえ上がらせつつオンナ、権力をもてあそび放題。かくして2018年の極寒カンウォンドのピョンチャンオリンピック。そして次は北朝鮮領内にある開城工業団地の再開をムンがキムの意向に沿ってやる。韓国企業がカネ出して北朝鮮の労働者を雇用して工業製品を作る。またまた核開発キム王朝存続拉致被害者全く置きざりの身勝手を許す資金源になる。
見え見えのピョンチャンオリンピック参加。テレビで競技も結果も見ること可能で冷たく厳しいピョンチャンに観光客行くんだろうか。

2018021920230000.jpg★北芝健プロフィル
元警視庁刑事、一般社団法人日本安全保障・危機管理学会顧問、犯罪アナリスト、作家。
東京・葛飾区出身。祖父・両親が医師の家庭に生まれるが、本人は家事を継がずに文科系の早稲田大学へ進学。在学中1年間、英国居住ののち、中近東・インド・東南アジア・米国…へのバックパッカーとなる。卒業後、貿易会社を経て警視庁入庁。刑事警察。公安外事警察の私服捜査員として事件捜査に従事。現在は大学院講師の傍ら、単行本著作、漫画原作、各メディアでコメンテーターをしつつ、沖縄岡柔流空手を教える。

結局は安室奈美恵の〝一人舞台〟だった⁉︎ 評価は高かったが後味の悪い「紅白」に!!

 最高瞬間視聴率は前年を3.6%も上回ったのに…。
「第68回NHK紅白歌合戦」の視聴率が、歴代ワースト3位の39.4%(第2部)だったことが分かった。
当初、今年9月に芸能界から引退する安室奈美恵の〝最後のテレビ生出演〟、さらには桑田佳祐の出演など〝超〟がつくほどのサプライズもあって、業界内では「40%をどれだけ上回るか」と注目されていた。が、フタを開けてみると…。
さすがに、この数字には「紅白」スタッフも目を疑ったに違いない。
もっとも、今回の視聴率について私は、このBLOGOSの中で「それでも37%と見ている」と予測していた。その後に安室と桑田の出演が発表されたわけだが、安室が「Hero」を熱唱した23時18分の場面が48.4%(最高瞬間視聴率)だったことを考えると、もし、安室と桑田の2人の出演がなかったら、限りなく37%に近い数字になっていたことは確実だろう。
結局、昨年の「紅白」は、安室と桑田にだけに話題と注目が集まっただけだったと言われても仕方がない。もちろん、放送終了後の番組への評価は高いものがあった。が、それは、まず放送を観てもらわないと判断できないこと。要は〝国民的音楽番組〟としての本来の「紅白」の魅力を引き出すことが出来ず、ワクワク感もなかったことが視聴率低下の大きな要因だった。
そこで、過去10年の中で主だったサプライズ出演(特別枠)の視聴率を見返してみた。
まず、スーザン・ボイルと矢沢永吉を引っ張り出した09年。話題性の割に共に42%。この年の平均視聴率40.6%を2ポイント程度上回った程度だった。だが翌年10年には、食道がんを克服した桑田佳祐が東京・ビクター青山スタジオからサプライズ出演した時は45.4%という高視聴率となった。
東日本大震災のあった11年には録画収録ではあったがニューヨークからレディー・ガガが出演して43.6%をマーク。翌12年はMISIAと矢沢永吉がサプライズ出演。だが、MISIAはアフリカ南西部のナシビア共和国にあるナミブ砂漠からの生中継だったにも拘らず43.4%(矢沢は42.7%だった)。
14年は〝特別枠〟でのサプライズ出演が目立った年だった。
まず、サザンオールスターズが31年ぶりの「紅白」出演で46.0%を獲得、さらに復活・中森明菜はニューヨークのスタジオから出演して42.9%だった。また、この年はディズニー映画「アナと雪の女王」の大ヒットもあって、松田聖子の愛娘・神田沙也加がイディナ・メンゼルと共演すると言うサプライズもあり、やはりニューヨークからの中継で45.5%を上げた。
いずれも平均以上の視聴率を上げてきたことは言うまでもない。が、だからと言って必ずしもサプライズ出演が視聴率に貢献してきたかと言ったら、そうとも言えない。
例えば、09年ではトリだったDREAMS COME TRUEが「その先へ」を歌って50.1%。「そっときゅっと~世界に一つだけの花」を歌ったSMAPは48.7%、そして、結婚で〝無期限休業〟を発表していた絢香が「みんな空の下」を歌った時も46.9%だった。
10年には大トリを務めたSMAPが48.9%で、DREAMS COME TRUEも47.9%だった。翌11年も、やはりトリだったSMAPが48.2%となっている。さらに、12年は紅組のトリに抜擢されたいきものがかりが、NHKのロンドン五輪テーマ曲「風が吹いている」を歌い47.9%、そして大トリのSMAPに至っては49.4%という高視聴率を叩き出した。
13年。〝紅白卒業宣言〟した北島三郎が大トリで「まつり」を歌い50.7%を上げたが、大島優子がAKB48から〝卒業宣言〟をするサプライズもあって48.5%を獲得している。
また、15年には大トリを務めた松田聖子が47.5%を取った。そして、朝の連続テレビ小説「とと姉ちゃん」の主題歌「花束を君に」を歌った宇多田ヒカルがロンドンからの中継で出演(41.6%)した16年は、トリを務めた嵐の43.7%だった。
いずれにしても、06年から16年の10年間に限って見るとSMAPが5冠で、圧倒的な〝潜在視聴率〟を持っていたことになる。そう言った意味では、紅組にも白組にも属さないサプライズ出演という〝特別枠〟は、確かにインパクトとしては高いが、だからと言って過去を振り返っても視聴率的に際立っていない。今回は、安室がダントツだっただけだ。
結局、重要なのは「紅白」の基本である出場歌手が、いかに重要であるかと言うことだ。そんなことは「当たり前」のことだが、現実には〝特別枠〟なんていうものを設けること自体が、実は出場者を軽視していたことにもなる。
「紅白」の視聴率のピークは63年の81.4%だった。
そう言ったら時代が違う。今や楽しみ方は多様だ。若い世代にはテレビ離れも加速している。それでも40%の視聴率を出しているのは、やはり「紅白」のもつ潜在的なパワーという以外ない。しかし、現場はマンネリを怖がり改革を図ろうとする…。もちろんNHKとしても次の世代のことを考えなければならない。
昨年の「紅白」を見ても出場歌手の若返りをアピールし、オープニングは〝グランドオープニング〟と称して特別に映像を作り上げた。しかも4K・8Kでの映像収録もあってLED照明を駆使してのステージは完璧だったが、出演歌手のパフォーマンスは…。例えば乃木坂46の歌唱の時に、お笑いのバナナマンの日村勇紀の映像を挟み込む演出をしていたが、他局のコラボ演出をパクって盛り上げようとするのは如何なものか?それとも「ファンに理解されればいい」とでも思っているのだろうか?そういえば、前回の「紅白」でも意味不明な演出が多かった。
やはり「紅白歌合戦」と謳っている以上、理想ではあるが〝大衆〟に目を向け、出場歌手一人一人の歌をフェアに、ストレートに聴かせ、その年の最後に相応しい演出をすべきだろうと思うのだが…。
だいたい若返りといっても、やはりベテラン歌手を外していくのも疑問が残る。確かに、昨年を振り返るとヒットに恵まれなかった。音楽業界に限らず、映画でも大ヒットがなく、話題といえば〝不倫騒動〟ばかりで、エンターテインメント全体が低迷だったのかもしれない。
しかも、そういった中で頼っているのは何故か80、90年代のヒット曲や名曲、カバー曲だったりする。これを情けないと思うなら、NHKは、もっと音楽番組を増やし1年かけてヒット作りをすべきだろう。しかし、現実は、何だかんだ言っても北島三郎「まつり」に象徴されていると言っても過言ではないのだ。
例えば民放のドラマを見ても、人気が高いのは「相棒」や「科捜研の女」と言った、いわゆるワンパターンのドラマだったりする。ただ、制作現場はどうしても「新しいもの」と叫びたくなるようだが、現実的に「紅白」のように、すでに完成されたものを壊すのは難しい。と言うより、今の時代、実は視聴者も急激な変化は望んでいないだろう。
そう考えると〝究極のマンネリ〟こそが「紅白」の最大の醍醐味なのかもしれない。
それにしても、視聴率で40%を初めて割った04年は、安室が「紅白」を落選した年であり、その一方でヒット曲が、NHKのアテネ五輪テーマ曲だったゆず「栄光の架橋」だった。その楽曲が昨年の「紅白」の大トリだったというのは…実に因果なものである。
(視聴率はビデオリサーチ調べ=関東地区)